2014年1月29日水曜日

細川元首相の佐川1億円問題の真相

 自民党は「5000万円の猪瀬はダメで、1億円の細川はいいのか」と気勢を上げています。細川氏が、以前に1億円を佐川から融資をうけたことを自民党が取り上げようとしています。

これに対して、元自民党衆院議員で自治相も務めた白川勝彦氏(68)が、「政治的にも法律的にも決着がついた問題だ。重大疑惑のように取り上げるのはおかしい」と、古巣に対して異論を唱えています。白川氏は9312月の衆院予算委で、当時の細川首相に舌鋒鋭く「佐川1億円問題」を迫った張本人です。

 「細川さんが佐川から1億円を借り入れたのは、もう30年も前のことですよ。それをなぜ、いまさら大騒ぎするのか分かりません。刑事事件になったわけでも、税務上の問題になったわけでもない。国会でも議論され、首相も辞めました。論理上の責任も果たしたのです。当時の自民党だって、刑事事件に持ち込もうとか、そういう認識は一切なかった。実際に質問した張本人の私が言うのだから間違いない。それを今さら持ち出し、あたかも大問題のように取り上げるのはアンフェアですよ」と白川氏は語っています。

 野中広務元幹事長も、「佐川の話は総理が辞任するような話ではなかった。細川さんは気の毒だった」と著書で振り返っているといいます。

 「猪瀬さんと細川さんの問題は全く違う。まず、猪瀬さんは副知事として現金を受け取った。つまり、職務権限者です。これは収賄罪になる可能性があります。無利息、無担保の借り入れはワイロとなるという判例もある。金額の問題ではない。一方、細川さんの場合は(借りた時は)、職務権限者でも何でもない。個人的な貸し借りだということは当時もわかっていました」と白川氏は言います。

 それでは、個人的な貸し借りと分かりつつなぜ、追及したのかという質問に対し、
 「私が質問に立った当時の細川内閣の支持率は70%以上。何とか反自民の雰囲気を変えようと自民党は必死でした」。なりふりかまっていられなかったというわけです。

 今の安倍自民党政権をどうみていますかという質問に対して、。

 「思い上がった右翼反動政権だと思います。例えば、名護市長選の結果についても、閣僚たちは『市民の声など関係ない』と言わんばかりの対応です。せめて1週間くらいは『市長選の結果を重く受け止める』といった殊勝な姿勢が示せないのでしょうか」と、まともな答えです。

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