市教委によると、炉跡は弥生時代後期(紀元1~3世紀ごろ)のもので、少なくとも6基が見つかったそうです。床面に直径約80センチの範囲で焼けた土が広がっており、床面に直接炉を作る「地上式」と確認されました。
国内で確認されている炉は地下式で、カラカミ遺跡の炉は韓国の遺跡に見られる精錬炉跡に似ているといいます。周辺からは鉄製品の加工時に発生する鉄片は見つかっていないため、鉄自体を精錬していた可能性があるようです。日本では6世紀後半ごろ鉄の精錬が始まったとされています。
これまでカラカミ遺跡では、炉に風を送る管や鉄の棒、鉄の「やじり」なども出土しています。
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