2013年11月6日水曜日

日米同盟強化で逆切れした韓国 (3)

朴槿恵韓国大統領
 「集団的自衛権の勧進元は米国だ」という指摘に対し、多くの韓国人が「細かな事実はさほど重要ではない」と考えています。韓国のメディアや政府は「日本の右傾化」を米国に訴えることで米日韓3国軍事体制から日本を排除できると考えたようです。もちろん、中国の顔色をうかがいながらですが。
 

 ただ、安倍首相は前回に首相を務めた時と比べ相当に柔軟で、韓国紙が期待するほどになかなか「右傾化」してくれません。そのために安倍首相が「731」という機体番号の自衛隊機に乗ったのは軍国主義復活の狼煙だ――といった、相当に無理筋の批判を展開するしかなかったようです。
 そんな時に集団的自衛権の問題が日本で浮上しました。韓国メディアは「再侵略を狙うアベ」の格好の証拠として飛びついたのです。韓国識者が、「事実は重要ではない」というのは、そうした事情が背景にあるためです。
 
 「我が国の米国への説得は成果をあげている」とメディアが報道し続けたのも、韓国社会特有の事情からでした。
 
 大国に翻弄されてきた、との思いが強い韓国人にしてみれば、「周辺大国をすべて操っているのは我が国」といったストーリーは極めて新鮮で、心躍るようです。人気を異常に気にする朴槿恵政権もそんな記事は大歓迎です。

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