日本全体の資産で見ると、なんと5・8兆ドル(約580兆円)が失われたと書かれています。これは日本の富のおよそ20%にあたります。
「今年上半期の貿易収支を見ると、約5兆円の赤字でした。過去最大の赤字幅です。円安の影響で、エネルギーなどの輸入コストが高騰しているためです。極端な円安によって、フローでみれば所得の移転、ストックで見れば評価損が起こっています。円安で輸出企業が儲かったといっても、為替のおかげで輸出額が増えたにすぎず、数量ペースでは増えていません。アベノミクスの異次元緩和と円安誘導によって、国民の富がどんどん海外に流出しているというわけです。円安は国力を失わせ、国民の富をいや応なく奪っていく」と経済アナリストの菊池英博氏が語っています。
安倍首相が盛んにアピールするGDP成長率も、ドル換算すれば大幅マイナスというわけです。このあたりは、冷静に解き明かす必要があります。
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