2013年11月12日火曜日

日米同盟強化で逆切れした韓国 (9)

 「相談なしの発表」は朝鮮日報の李河遠次長が「オバマの韓国に対する欠礼」と主張する経緯の一部です。しかし、米国から見ると「朴槿恵の米国に対する裏切り」に他なりません。
 
 10月上旬、米国は必死で韓国に「日―米―韓」同盟の重要性を訴えていました。空母「ジョージ・ワシントン」を釜山港に送ったうえ、韓国の記者を載せて黄海にまで航海しました。

 黄海は北朝鮮が韓国にしばしばテロを仕掛ける現場であり、中国が内海化を狙う海でもあります。この海への空母の進入は、「米国は全力で韓国を守る」という意志表明です。
 
 さらに米国は韓国メディアの各社のシニア記者を日本に招待し、横田、横須賀、普天間の米軍基地を案内しました。日米同盟がいかに韓国の安全保障に寄与しているか、理解してもらおうと思ったのです。

 だが、それらは逆効果となるかもしれないといいます。二股外交を続ける韓国にとって、そうした米国の“低姿勢”は「二股」のチャンスがまだ残っているように錯覚しかねないからです。

 従来、北東アジアの情勢を読むポイントは韓国の対中接近でした。今後は、その韓国に対し米国がどう出るかが重要になってきました。中国との対決準備を急ぐ米国が、韓国の甘えをこれ以上、許すゆとりがなくなって来ています。

 米韓関係が悪化すれば、その影響は一部で改善が叫ばれる日韓関係の比ではありません。下手すれば、日本が大陸に直接に向き合う最前線になるかもしれません。韓国がそんな馬鹿とは思いませんが、東アジアが火種になる危険性もあります。韓国という国は、独り立ちできない国なのでしょうか。

 

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