2013年9月14日土曜日

OINK(2)

 昨日に続いて、OinKについて述べましょう。昨日も書きましたが、OinKとは、Only in Korea の略です。韓国でしかありえない(珍事)という意味でよく使われるとあります。OinJとは、言われたくないものです。

OINKが発祥した経緯はローンスター問題の頃からであるといいます。これはアメリカの投資ファンドであるローンスター社が2003年に、1997年に発生したアジア通貨危機の影響を受けて破綻寸前となっていた韓国外換銀行を買収、リストラ等の経営改革を行い黒字化させ、一番脂が乗り切ったときに売却して利益を回収しようとした所、外換銀行を不当な低価格で買収・脱税した容疑及び外貨密搬入の容疑で韓国検察当局に強制家宅捜索を受けた事件で、この事件により韓国への投資は危険と言う話が広まり、後の韓国経済危機の加速を進行させる要因の1つとなったといいます。

つまり、韓国の赤字銀行をローンスター社が買いとって立て直し、企業利益を出してきた頃になって、いきなり韓国が「安く買い取って経営を健全化させた、こんなことを(外国企業が)するはずがない。これは脱法行為とそのお目こぼしで黒字になったに違いない!」と難癖をつけ、「我国の企業を不当に安く買った疑惑」「脱税疑惑」「マネーロンダリング疑惑」といった令状をでっち上げてローンスター社に(国策)捜査を行い、ローンスター社が身銭を切って築いた利益を政府が強奪してしまったというものです。

こういった「不当な国策捜査による他国企業の収奪」、日本風にいえば「庇を貸したら母屋を証文ごと奪われた」行為は他のまともな、というより名誉ある先進諸国ではまず起こりえない事件であったため、外国人投資家が『韓国でしか起こりえない(ほど浅ましい行為)』と、皮肉をこめてOnly in Korea(OinK)といったのが始まりだとされています。

この事件とOinKの意味が紹介されて以降、韓国における「予想の斜め上を行く」出来事を指してこの単語が使われるようになったといいます。

 

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