消費税増税への積極論でいえば、消費税増税法案が国会で成立した昨年8月10日や、同法案が国会提出された3月30日の株価は高くなっていいはずだ。消費税増税の国会審議中も株高になるだろう。だが実際には、8月10日の日経平均株価は8891円44銭で前日比87円16銭安。3月30日は1万0083円56銭で31円23銭安だった。国会審議中の4カ月間で、平均株価は1192円も安くなっている。
為替をみても、国会審議中を通じて4円54銭の円高となっている。
こうした事実から見ると、増税慎重論が株安、円高になっているという議論は対称性原則を満たしていないことから、かなり眉唾であると高橋氏は明快です。
こうした発言をするのがどういう市場関係者かといえば、アベノミクスの効果を見誤った人か、財務所の応援団であろうと高橋氏の指摘は、正鵠を捉えています。消費税増税派のひとは、高橋氏に議論を臨んでほしいものです。
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