2013年7月11日木曜日

在日中国人から見た日本人の矛盾

 新華経済に載っていたものです。

1)外国かぶれなのか、愛国者なのか  
日本人は外国を崇拝し、外国にこびる。大きな車から小さな風邪薬まで、こうした傾向がみられ、金髪 の有名な外国人をCMに起用すれば売り上げを大幅に伸ばすことができる。
  しかし、日本人はスーパーナショナリストであり、日本文化の「唯一無二」を深く信じている。
  どのようなグローバルな制度でも、日本に導入されれば修正され、そうでなければ日本社会、日本人の生活になじまない。

2)謹厳なのか、豪放なのか  
日本人は会社で礼儀正しく、謹厳に見えるが、仕事終了後、居酒屋に行ったり、カラオケを歌ったりすれば豪放な性格を示し、上司や部下が一緒に楽しむ。自分のイメージは顧みない。

3)男尊なのか、女尊なのか  
日本の社会は男性が優位だ。会社での仕事においては、女性はコピーなどの補助的な作業や、お茶くみなどをすることも多い。しかし結婚すれば、女性が財布を握る。
  一見、亭主関白に見えるが、実はそうでもない。

4)ケチなのか、気前がいいのか  
日本では奥さんが夫の小遣いを厳しく管理する。だが、妻自身は隣の奥さんと着飾り、銀座でお茶をする。これは生活に必要な出費だと考える。

5)個性がないのか、創造性に富んでいるのか  
日本人は集団観念が強く、規則と制度を重視し、規律を守る。このような民族性は、創造性とつながりにくそうだ。しかし日本は世界の技術革新をリードしており、音楽プレーヤーや小型家電、テレビ番組にしても創造的なものをつくる。

6)質素なのか、ぜいたくなのか  
バブル崩壊後の日本はぜいたく社会から質素な社会へと戻り、会社が大規模のリストラを実施、銀行がゼロ金利を続けてきた。雨後の筍のように出現する100円ショップは、衣食を切り詰めるために役立つ。しかし、不況だといっても1つ300~400円もする チョコレートを売る専門店には長蛇の列ができ、高級品ブランド、ルイ・ヴィトンの世界売上高の多くは日本でのものだという。日本人は今もブランド好きだ。

7)保守的なのか、開放的なのか  
消費者に下着を試着してもらい、女性の体の「本当の美」を見せるという屋外広告が風紀を乱すとして大きな反発を受けた。しかし、コンビニではエッチな写真集が簡単に手に入り、歌舞伎町の中にある無料案内所の看板には慣れっこで、反対の声は上がらない。

8)男らしいのか、青白きインテリなのか  
日本人男性は男らしい心意気を持ち、全ての責任を担い、気軽に自分の気持ちを表さないよう求められてきた。だが、最近の若い女性は、厳格な父親のような男性を嫌う。逆に優しい男、さらに青白いインテリが好きだ。母性をくすぐられるという。

9)合法なのか、不法なのか  
「結婚してこそ女は価値がある」という考えに、日本の女性たちはうんざりしている。不倫の恋も受け入れら れ、既婚男性、既婚女性共に、不倫の恋をしたことがあるという人は多い。人間的だといって不倫の恋を受け入れるが、なぜ法に基づいた結婚は幸福を実現するための唯一の道だと声高に宣伝するのか。

10)家族が大事か、上司が大事か  
日本人は家庭を重視し、近年、二世帯住宅が増えてきた。二階建てで玄関が2つあり、大きなキッチンがあるものの、階ごとに小さなキッチンも持つ。3世代同居を実現すると同時に、それぞれの生活の独立性も確保できる住宅の形だ。ただし、毎晩残業し、仕事が終われば酒を飲み、2時間かけて帰宅する男性たち。休日にも上司のお供でゴルフをする父親であれば、どのようにして親密な家族関係が築けるのか。

 

0 件のコメント: