2013年6月23日日曜日

中国のTPP参加のポーズ

 中国がTPPへの参加を検討すると明らかにしたが、狙いは何だろうか。高橋洋一元内閣参事官は、次のように書いています。

TPPなどの貿易交渉は、純粋に経済的な動機から行われるのではない中国側は、尖閣諸島問題や南シナ海の領有権問題で米国が関与してくるのを牽制したい。
米国は巨大な自由貿易圏の構築のために、GDP(国内総生産)世界第2位の中国を取り込みたいと考えている。
今の中国にとって、貿易・投資自由化、変動相場制の採用は、自国経済だけでなく一党独裁の政治体制まで左右しかねない。一党独裁の政治体制にとって、多様な価値観を前提とする貿易・投資自由化と変動相場制という自由主義経済は両立できるかどうかさえ明らかでない。
中国がTPPへの参加に前向きのサインを出したが、TPPそのものが貿易・投資自由化なので、実際に参加することは難しいだろうと書いています。

中国にとって、TPPへの参加は、メリットはありません。
 
法整備も出来ているわけでなく、人材も揃っていません。今の段階でTPPに参加すれば、先進国に好きなようにされるだけです。結局は、オバマー習近平会談でのネタで、オバマ大統領がどう考えているか、瀬踏みをしただけでしょう。

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