2013年6月30日日曜日

中国のスパコン世界最速


世界のスパコンランキング
(計算速度は1秒あたり)
順位
設置研究機関(メーカー)
計算速度
広州国立スパコンセンター
3京3860兆回
米オークリッジ国立研究所(クレイ)
1京7590兆回
米ローレンス・リバモア国立研究所(IBM
1京7170兆回
理化学研究所(富士通)
1京510兆回
米アルゴンヌ国立研究所
8590兆回

 
 スーパーコンピューターの性能競争で、中国が2年半ぶりに世界最速の座を奪い返しました。1秒間に3(京は1兆の1万倍)回の計算をこなす。心臓部には米インテルの半導体を採用しました。

理化学研究所と富士通が開発したスパコン「京」は、半年前の3位から4位に後退しました。トップになったのは中国国防科学技術大学が開発した「天河2号」でした。

天河2号は当初、15年ごろに完成するとみられていましたが、予定よりも2年早く首位の座に輝きました。インテルのスパコン用半導体部品(コア)を300万個以上つないで、日本の「京」の3倍超となる計算速度を実現したわけです。

東京工業大学の松岡聡教授は、「今回の中国の1位は予想されていた。23年は中国の独壇場だろう」と話しています。

世界一奪還を目的に「半ば力わざで最高速度を実現したにすぎない」(文部科学省)との見方もありますが、所詮、やせ犬の遠吠えに聞こえます。

中国では独自のCPU開発も進めているとされます。日本は20年ごろまでに毎秒100京回の計算ができる次世代スパコンを開発することを決めました。今後、どのような研究開発を進めるか戦略を練る必要がありそうだと識者は言っていますが、科学の先進国としてのブランドを高めるつもりならダントツの1位でなければなりません。

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