九州大学の生体防衛医学研究所(福岡市東区)は、亡くなった88人の脳を解剖した結果、アルツハイマー病患者は、脳内の遺伝子が糖尿病と同じ状態に変化することが判明したと、5月7日明らかにしました。
血糖値を調節するインスリンが脳内で働く仕組みを解明し、糖尿病状態から回復させる方法が分かれば、アルツハイマーの進行を防ぐことができる可能性があるといいます。
糖尿病を患うとアルツハイマー発症率が3~4倍に高まる点に注目し、65歳以上の88人の脳を解剖すると、脳が萎縮するなどアルツハイマーを発症した人が26人もいたそうです。
さらに40人の脳の遺伝子解析にも成功し、アルツハイマー発症者は、糖代謝を制御する遺伝子や、インスリンを作る遺伝子が激減しており、脳内が糖尿病状態になっていました。
糖尿病患者は、脳内の代謝が悪いため、神経細胞が死んでアルツハイマーの発症や進行の危険因子になることも判明しました。
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