2013年4月29日月曜日

小沢昭一のボケ防止(2)

 仕事人間、ボケやすい

 松永安左エ門さんが加藤唐九朗さんに、「加藤君、んー、八十過ぎたら、女は二人に絞れ」なんて言う。あたくし、最敬礼しました。
 それで、百歳過ぎて頭脳明晰なご老人の83パーセントっていいます。趣味と交遊とで心豊かに過ごしているご老人が、百歳を過ぎてもなお頭脳明晰だということが必ずしもじゃございません。83パーセントですから。趣味を持って暮らすということが大事でございます。
 
 
 50、60の声を聞いて、この人ボケたんじゃなかろうかな。というような方を追跡調査されました。仕事人間が多いですよね。仕事、仕事、仕事ということで、仕事ばっかりやってる方が、ある日その仕事がなくなったときに、その仕事を奪われたときに、おかしくなる。
 

その50、60でボケられた方の92パーセントと伺いました。 
一、音楽と無縁の方、ボケやすい。
「うるせえな。まったく。静かにしてくれよぅ」なんてね。静かにしろ、静かにしろと、こうおっしゃるお父さんおいでで。まあ、間もなくそういうお父さんは静かになるんではなかろうか()というふうに思うんでございますがね。

音楽といいますものは人間にとってはとっても大切なもんでね。生まれたときから音楽。だから胎教で、お腹の赤ちゃんにいい音楽を聴かせると情操豊かな子になるって、もうこれは決まりになってきましたじゃございませんか。

どんな未開民族でも、何の文化もないとかいわれてるような未開民族でも、音楽だけはありますな。
 
音楽、何でもいいそうです。なんにも西洋音楽だけが音楽ということではない。浪花節でも結構。お経なんかいいそうです。とにかくリズムとメロディーのあるものを口ずさむか口ずさまないかということ。音楽と無縁の方、ボケやすい。

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