2013年3月15日金曜日

日中は憎みを乗り越えよ

 中国の中にも、まともな考えを持つ評論家がいるようです。馬立誠氏が11年ぶりに日中関係を論じた新著「憎しみに未来はない」を香港で出版しました。香港でしか、発行できないところにまだ多くの問題がありますが。日中双方で注目を集めそうです。

馬氏は「対日関係の新思想」で、「(侵略戦争を巡る)日本の謝罪問題は解決済みだ」として、歴史問題を乗り越えた日中の新しい関係を唱えてきました。新著では、過去10年の中国の急成長で「数千年の中日の歴史の中で、二強が同時に並び立つ初めての局面」を迎えたと強調しています。「中日の和解なしにアジアの安寧はない。その鍵は憎しみの連鎖を断ち切ることだ。目の前の争いにとらわれない、冷静で戦略的な思考を」と訴えています。

香港で出版した本が、中国でどれだけ読まれ、どれだけ影響力があるかどうかは、別にして、もっと馬さんのようなひとと日中問題を論議し、その輪が広がるようにしたいものです。

 

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