2013年2月15日金曜日

胡派の巻き返し

 中国の胡錦濤国家主席の側近である李源潮政治局員について、今年35日開幕の全国人民代表大会(全人大=国会)で国家副主席に選出する方向で最終調整が進んでいることが分かりました。

胡派の別の有力者である王洋政治局員も全人代で副首相に主任する見通しです。11月の共産党大会に伴う党内人事で他派閥に押され気味だった胡派は政治人事で2つの重要ポストを獲得し、巻き返す勢いだといいます。

李氏は古くから胡氏の部下で、秋まで党の幹事長にあたる中央組織部長を約5年間担当していましたが、11月の党人事では、政治局常務委員ら7人に選ばれませんでした。

習近平総書記は当初、李氏を閑職の全国政治協商会副主席に据える意向でしたが、胡氏が「李氏はそれなりに処遇したい」と強く求めたためにこの人事になったようです。

このため習氏は現在、自ら兼務する国家副主席のポスト引き渡しに同意したとされます。
 ただ、江氏らは党内序列5位の劉雲山政治局常務委員を国家副主席に就任させたい意向を持っており、まだ予断は許されません。

胡派の有力者で広東省書記だった王洋氏については、副首相への就任が決まったようです。


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