2013年1月11日金曜日

大赤字会社の役員報酬


ソニーのハワード・ストリンガー会長や平井一夫社長ら執行役7人は、業績連動報酬を全額返上するといっていますが、これは株主総会を乗り切るための姑息な手段ともいえると日刊ゲンダイは書いています。経営トップは赤字決算だったら、業績連動分だけでなく報酬の全額を返上するぐらいの覚悟が必要でしょうと、株式評論家の倉多慎之助氏は語っていますが、これは社会の常識の範疇でしょう。

赤字金額は、東京電力7816億円、パナソニック7721億円、シャープ3760億円、関西電力2422億円、NEC1102億円でしたが、こうした会社は高額役員報酬を支給してきたことで知られていますと、これも日刊ゲンダイの記事です。。

「サラリーマンの平均年収412万円(男性507万円、女性269万円)に比べると夢のような金額だ。もっとも別表の報酬額は赤字決算を出した年の金額ではなく、前年の数字。赤字決算を受けて、123月期の報酬カットを打ち出した企業も多い。シャープは役員賞与ゼロで報酬額全体では2040%減になるという」。

  ソニーにしても、123月期の基本報酬は執行役8人に対して総額6200万円を支給するといいます。1人平均7525万円。業績連動部分を返上しても、この規模です。赤字会社にしてはベラボーといえます。日本では、まだ一般的ではありませんが、これからは役員になった人は、株主訴訟などに耐えることも考えておくことが必要でしょう。


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