2012年12月16日日曜日

中国の近代史に影響を与えた6人の日本人(3)


 昨日までに述べた6人が、日本人として上げられており、松下幸之助、田中角栄、高倉健の3人には、好意的ですが、他の3人には、批判的です。昭和16年12月8日の開戦時、岡村は、陸軍大将で、北支那方面軍司令官で、中国との戦争の総指揮を執りました。このときの内閣総理大臣は、東条英機です。かれは陸軍大将にして、陸軍大臣、内務大臣を兼務していました。靖国参拝問題が、なかなか決着しませんが、松平靖国神社宮司によってA級戦犯が合祀されたことによって昭和天皇は靖国参拝を止められたと、富田元宮内庁長官のメモに記されていました。個人的には、首相の靖国参拝は、反対です。個々人の判断も一市民であれば、問題ありませんが、一国の首相であれば、考えるべきと思います。上坂冬子女史などは、自分の意見に同意しない人は、すべて不勉強と斬って捨ててしまいますが、これもどうでしょうか。小泉首相のやり方は、昔、嵐寛十郎扮する鞍馬天狗が、佐幕か、勤皇かで、ばったばったと斬りまくりましたが、これに似ているように思います。本人もかなりそれになりきっているのではないでしょうか。子供の頃は、無邪気に拍手しましたが、今は拍手する気にはなりません。

 ところで、中国人は、日本人を嫌ってばかりいるわけではありません。わたしなどは。非常にうまくいっています。日本人の嫌中派も困りますが、媚中派にも困ったものです。後者は、国益に反してでも、中国で気持ちのいい待遇さえ受けられればという感じがします。日本人も、北京や、上海だけでなく、その他の都市にも行くべきです。北京や、上海だけに行って、中国をいかにも知っていると語る評論家が大勢いますが、非常に危険です。地方に行くと、多種多様な人がいることも実感できますし、顔かたちの多彩さにもびっくりします。北京、上海との経済の違い、生活水準の違いも実感できます。北京で通達が出ると、上海では対策を考え、広州ではシュレッダーにかけるという諺も実感できます。中国も北京オリンピック、次いで上海万博が終わると、落ち着いた発展に軌道修正されると思います。7億人とも9億人ともいわれる農民対策、大問題の環境対策を地道にやろうとすると、経済成長も自然にスローダウンせざるを得ないでしょう。ビジネスチャンスは、たくさん転がっています。日本よりも、ブルーオーシャンは、たくさんあるのではないでしょうか。

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