2012年11月10日土曜日

経済戦争で負けると外交もズタズタ


いろいろと近隣諸国との領土摩擦が起きていますが、これを整理しておきましょう。

◇北方四島=ロシアのベージェフ大統領(当時)2010111日、四島のひとつ国後島の土を踏んだ。1273日、首相として再び訪れた。
◇竹島=12810日、韓国の李明博(イ・ミョンパク)大統領が竹島に上陸した。
◇尖閣諸島=1097日、領海侵犯した中国漁船と衝突、12815日には香港の活動家が上陸した。

実際にこれらの土を踏んだ首脳は、メドベージェフ、李両氏が初めてです。 
国際貿易投資研究所がまとめた世界各地の国内総生産(GDP)をもとに作成したものです。

 この間にGDPの世界合計は2倍になりました。中国は8倍、ロシアは5倍に増えています。米国、韓国は約2倍と世界全体の成長と同じ伸びでした。日本経済は15年前と同じ規模だったため、世界におけるシェアは、18%から9%へと半減しました。

459月、ソ連は北方四島を占拠しました。日本は敗戦直後でした。
52118日、韓国は李承晩ラインを一方的に設定し、竹島を組み込みました。日本は占領下でした。

次の2例は、相手の立場が弱く、言葉の上で譲ったとも解釈できます。
781025日、中国の鄧小平副首相は、尖閣棚上げを日本記者クラブで語りました。当時、中国は日本の経済支援を渇望していました。

◇北方領土交渉で日本側が最大の成果とする東京宣言の発表は、931013日でした。ロシアはソ連崩壊後の混乱下にあり、エリツイン大統領は日本の経済支援を期待して署名しました。

これらのことからも強い経済が安全保障の基礎であるといえます。成長なくして安保なし。強く、賢い日本経済が不可欠です。経済の復興をまず最初に考えましょう。このためには、まず円安です。

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