2012年11月25日日曜日

宮田重樹氏の「死ぬまで寝たきりにならない体をつくる」(8)


(昨日からの続きです)

高齢者によくある「4つの不安」とは?
【①   転倒不安】
歩くことはすべての活動の基礎にありますから、、転倒不安があると、結果として劇的に運動量が減り、寝たきりに一気近づいてしまいます。
【②   痛み予測】
痛み予測は、ある程度は生きるために必要なものです。しかし、高齢者が過剰な痛み予測を持つようになると、廃用症候群に陥る危険性が顕著に高まります。

【③   老化不安】
先々のことに漠然とした不安を感じるようになると、高齢者は日常の振る舞いや言動に自信をなくしてしまいます。
自分の言動に自信を持てないようになると、精神的にもどんどん消極的になっていきます。
「やっておけばよかった」という後悔は、若いときにするものです。
やれること・やりたいことを紙に書き出し、それらにどんどん挑戦してください。
【④   うつ状態】
「うつ」は気分的に落ち込んだ状態で、誰にでもなる可能性がある「心の風邪」です。
うつ状態にまで心理状態が悪化している場合には、ためらわずに医師に助けを求めましょう。

自らの不安がこれまで述べた4つの不安に当てはまっていないか、ぜひ胸に手を考えてみ
てください。

「深呼吸」がストレスを消滅させ、心肺機能を強化します。
現代はストレスが多い時代ですから、日々の生活で溜まっていくストレスを、その都度解消してあげることも必要です。
  立っていても座っていてもいいので、背筋を伸ばして正しい(よい)姿勢になり、一度肺の中の息をすべて吐ききります。その後、鼻から空気をゆっくりと吸い込み、胸が十分に大きくなるまで肺に空気を入れます。

吐くときは、口をすぼめてゆっくりと空気を出していき、お腹がぺちゃんこになるまできっちり吐ききりましょう。
深呼吸の回数は1分間6回以下、つまりは10秒に1回以下を目標にし、できるだけゆっくりとした呼吸を行います。これを45分間繰り返すだけです。

心肺機能を向上させてエネルギーの代謝効率を上げ、心身の活動を活発にする働きがありますし、同時に副交感神経を刺激してストレスを解消し、精神状態を安定させる働きがあるのです。
朝起きたときや寝る直前、ストレスを感じたときなどの習慣にしてください。

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