2012年10月18日木曜日

原田泰氏の震災復興欺瞞の構図(31)


前日からの続きです。
デフレの害悪
「デフレとは物価が下がることである。もちろん、自分の給料がそのままで、物価だけが下がれば良いことに決まっているが、そうはいかない。物価が下がれば、企業の売上が落ちる。売上が落ちれば、利益が減る。利益が減れば、過去の借金の実質的な負担が増えてしまう。企業は利益から借金を返していくものだから、デフレで利益が減れば、実質的に借金が増えるのと同じことになる。借金が実質的に増えれば、倒産する企業も増えていく。倒産企業が増えれば、銀行は用心深く金を貸さなくなる。企業は苦しくなって従業員をくびにするか、給料を下げる。給料が減れば、消費が減って、ますます売り上げが減少する。売上が減れば、ますます企業は苦しくなる。こうなると、企業は金も借りず、投資もしない。

すると、誰も金を借りないので、金利も下がっていく。デフレとは物価だけが下がるのではなく、給料も金利もすべてのもが下がることだ。

こうして経済は悪循環に陥り、不況が深刻化していく。こうならないためには、金融緩和政策によって、デフレにならないようにすることが肝心だ」

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