2012年9月27日木曜日

五輪に学ぶ7つのヒント


標題で日経に下記の記事がありました。日本の企業を元気にするヒントがないか、ということで7つに整理しています。

第一は、女子選手の活躍である。総メンダル数で男女は肩を並べ、金メダルに絞ると女子4つに男子3つとなっています。
現在、部長相当職の女性比率は約5%にとどまっていますが、女性を十分に活用すれば、成果は倍増する可能性があるというわけです。
第二は、五輪では、異能の人材が光かりました。松本薫選手、内村航平選手は、マイペースで金メダルをもぎ取りました。

第三は、グローバル人材の重要性で、韓国のサムソン電子は新興国に社員を派遣して生活研究から市場開拓に取り込み、日本のメーカーを圧倒しました。
第四は、絶えざる革新が欠かせないということです。金メダル3連覇を果たした女子レスリングの伊調馨選手や吉田沙保里選手は競技スタイルを進化させてきました。企業の場合も全く同じであるはずです。

第五は、敗因はとことん分析して、戦略を立て直して巻き返せということです。
男子柔道の惨敗は、長期低落傾向の帰結と見た方がよい。構造的な要因を探るべきだろう。国際市場でのビジネスの競争も「頑張ろう」だけでは勝てません。
第六に、自己満足に陥って、小成に安んじてはならない。
イギリスやドイツは、日本よりも人口が少ない国ですが、総メダル数では、日本を上回っています。企業に置き換えれば、利益率が低いのに内部留保が厚いからと安住しているようでは駄目だというわけです。

第七に、信賞必罰を忘れるな。必罰が必要なのは、選手にではなく、指導者層に必要だと言っています。男子柔道などは監督などを一新して出直してはどうかというわけです。経営トップに甘い企業にも同じことがいえる。巨額の赤字を出して、雇用調整をする企業はまず経営責任を明らかにして、過去との断絶をはかるべきだと述べています。

パナソニックの創業者松下幸之助さんは、「雨が降ったら傘を差すように」当たり前のことをやりなさいと教えた。それがなぜできないのか。反省すべき経営者が少なくないと結んでいます。。

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