2012年7月31日火曜日

消費税増税だけで終わらない大増税

  「財政再建のためには消費税5%アップくらい仕方ない」と本気で思っている人は、冷静になって考えて直した方がいい。

今回の増税の本当の恐ろしさは、波状攻撃のように次々と負担が重なってくるところにあります。「たった5%」の問題ではありません。

経済ジャーナリストの荻原博子氏が解説しています。
「この先、国民の負担増が目白押しです。子供2人のサラリーマン家庭を想定すると、まず「子供手当て」が減額されて年間72000円の負担増。そこへ『扶養控除の廃止』で所得税も住民税も上がります。10月から『環境税』が徴収され、来年からは『復興増税』もあります。高くなるのは税金だけではありません。今回“一体改革”では社会保障の分野がほとんど手つかずだったため、『年金保険料も介護保険料も上がります。8月以後、電気料金値上げされる見込み。そのうえ消費税ですから、庶民生活や中小企業は破綻してしまいます』
 恐ろしい時代の到来です。

2012年7月30日月曜日

[ジョン・ウェインはなぜ死んだか(23)

ユタとネバダのモルモン教徒4125人を調べた結果、“B期間はいまも続き、むしろ年を追うごとに癌の発生率が高くなっている”という事実が資料で明らかにされました。
原爆は、ウランやプルトニウムの核分裂を瞬間的に起こすことによって大量の爆発エネルギーを出します。そのとき発生するものが、ウェスタン3州に降り注いだストロンチウム90などの“死の灰”です。

原子力発電では、ウランやプルトニウムの核分裂をゆっくり起こすことによって大量の熱エネルギーを生み出し、それを電気エネルギーに変換しながら利用します。この時に発生するものは、核実験と同じ、“死の灰”です。それを、“廃棄物”と呼んでいます。
たとえ核実験が停止されても、原子力発電所が生み出している死の灰は、半永久的に地球上に存在し続けることになります。少なくともプルトニウムは、その天文学的に長い寿命から考えて減ることはなく、増加の一途をたどるほかはありません。

原子力規制委員会(NRC)が、
―― 1990年までに、全米の原子力発電所の半分が閉鎖される運命にある。調査した結果、廃棄物を正しく管理する施設がパンクすることは明らかであるーー
と警告を発しました。
これを受けて原子力産業は、つぎのように反論しました。
――もう少し延命することは可能である。しかしそれには、国家が責任をもって廃棄物の埋め立て地を早急いに決定しなければならない---
この結果、エネルギー省が7ヵ所の候補地を選び出しました。ところが、そのどこにも、東部の人口密集地が入っていませんでした。怒ったのは、西部と南部の諸州です。
7ヵ所のなかにネバダとユタが入っていました。ネバダはラス・ヴェガスの目の前、ユタはモニュメント・バレーの目の前、です。

ユタ州の場合は、キャニオンランド国立公園の赤い砂岩地帯にウェスタン鉄道を引き込み、地底1キロの深さに埋める計画でした。この公園の監督官ゴードン・トファムは頭を振りながら、
「一体この美しい土地のどこに鉄道を引こうというのだ。理解できない」
と怒りをぶちまけました。
ユタ州知事は、核実験の被害に加えて廃棄物の被害まで受けかねない事態に直面して、全米に対して宣戦を布告し、ついに拒絶したのでした。

1985年には、最終候補地がネバダ、テキサス、ワシントンの3州に絞られてさらに恐怖が大きくなり、ネバダでは次の言葉が住民の口から吐かれるようになりました。
「ラス・ヴェガスの賭博場のネオン・サインを、放射能の無気味な輝きに変えるというのか!」
廃棄物を地底1キロに埋めるというが、その深さはちょうど、地下核実験がおこなわれている深さであり、予測もつかない大災害が起こる危険性を秘めています。

2012年7月29日日曜日

[ジョン・ウェインはなぜ死んだか(22)

フロリダ大学のドハティ博士が、米国の大学生を対象に調べたところ、精液1CCあたりの精子の数は、ちょっどB期間の直前にあたる今から30年前に、平均1億個だったものが、1981年現在では、6千万個へと減少し、核実験前の6割しか含まれていないことが明らかにされています。

これは、4割の精子が自然に抹殺されていることを意味します。同博士の研究では、学生のほぼ4人に1人の高い割合で、精子のなかに突然異変の原因となる物質も発見されています。

精子が最も幼若な生命です。現在ここに4割の死滅が起っているなら、生き残った6割の生命には、死と違う形で影響がおよぶのも当然でしょう。極限に達したとき死産となります。この難関を乗り越えて出生した後も、放射性物質の発癌作用は残り続けます。

ここに死の灰の“長期性”のおそろしさがあるといいます。
小児に育ったあと、体内にごく微量入っていたプルトニウムなどの放射性物質の影響によって、癌細胞が、子供たちの活発な細胞分裂のいとなみと共に、爆発的に増殖します。
それが骨髄に起れば、白血病となります。
現在わが国では、小児の病死のなかで第1位を占めるのが、“小児ガン”です。

成人の場合にも、死の灰の“長期性”と“濃縮性”が重なり合って、10年後、20年後、30年後と、年を追うと共に影響が現れてきます。
“死の灰”を追跡してゆくと必ず“癌患者”の群に行き当たります。
広島に投下された原爆のストロンチウム90の粉でさえ、1973年にようやく半分なったばかりです。そのあとさらに28年経ち、西暦2000年に突入しても、なお爆発時の4分の1が地球上に存在しています。しかも死の灰は消えてゆくどころが“廃棄物”という名で、大量に生産され、放出されているのです。

ソ連のチェリャビンスク40番地で廃棄物の爆発による大惨事が発生した時、汚染された湖の魚カワカマスを解剖してみると、筋肉1キログラムに含まれていた放射能物質(セシウム137)は平均52マイクロキューリーであったといいます。

敦賀の廃棄物漏れが発覚した時、浦底湾につながる場所の土砂1キログラムに含んでいた放射能物質(同じくセシウム137)は、その後の分析によって、平均014マイクロキューリーであることが明らかになりました。しかも浦底湾のさまざまな魚は、この土砂より多くの廃棄物を体のなかに濃縮する可能性があります。その濃縮度を、チェリャビンスクでのデータをもとに計算すると、最小値を取っても10数倍の濃縮になります。
若狭湾一帯では、いま奇妙なチラシが北陸電力の手で住民に配布されているといいます。それには、「若狭地方では、原子力発電所のために“がん”“白血病”などが増えはじめているとのことですが、全く根拠がありません」と書かれていました。

2012年7月28日土曜日

[ジョン・ウェインはなぜ死んだか(21)

“氏の灰”研究班のハロルド・ナップ博士は、「われわれは、長い間100倍から1000倍もの計算まちがいをしてきた」と証言しました。
また、抹殺されたデータのエドワード・ワイス博士のレポートは、人間について説明しています。「甲状腺の癌は、潜伏期は、かなり長い。甲状腺疾患は、10年から12年後に発現すると、われわれは確信する。この事態は、牛乳などから死の灰を体内に取り込むために起っている」
白血病は、発症してから死亡するまでの平均余命、わずか17カ月という短さでした。だがそれ以外の癌の場合には、長い時間をかけて起る濃縮によって、別の悲劇が訪れています。

レントゲン検査より小さな被ばく地域でも、あべこべにトレントゲン写真を数千枚も撮影したときに匹敵するする放射線障害を、生物の体がひき起こしている事例があります。
ガイガー・カウンターのような計器は、目の前にある死の灰から出てくる放射線しか測定しません。これに対して生物の体は、移動しながら次々に死の灰を取り込んで濃縮するため、計器よりはるかに大量の死の灰に被ばくすることになります。

1963年に謎の沈没をとげた原子力潜水艦スレッシャー号が最後にオーバーホールを受けたポーツマスのドックで、原子力機器の溶接工をしていたという患者が訪れてきました。
6年間、ポーツマスで働きましたが、放射能の被ばく量は、きあめて小さなものにすぎませんしかしそう言えば、仲間の中に、歳にして随分若いのに死んだものが何人もいました」
このために、ポーツマスの海軍ドック労働者を徹底的に洗ってみることにしました。
これまでのドック死者について、その病因を一人ずつ調べたところ、白血病死亡率が全米平均の562パーセントという、信じられないほど高い発生率になっていました。また、リンパ系や造血組織などの癌死亡率も226パーセント、それ以外のすべての癌死亡率も161パーセントと、どこを見ても異常ずくめでした。
これら労働者がどれほど大量の放射能線を浴びたかを調べたところ、(わが国で分りやすい数字で示すと)日本の原子力発電所が一般大衆について定めている安全基準(500ミリレム)の半分にも満たない量(211ミリレム)であることが分かりました。
地球上の“空気”や“水”がほんのわずか放射能で汚染されているとしても、人体は、桁違いの汚染を受けていることになります。

3センチの紙テープを用意し、これを20センチの長さに切ります。この両端をそのままノリで貼りつけると、綺麗な輪になる。ところが、一端を裏返しにしてから貼り付けると、ねじくれた輪になってしまう。このねじれた輪を“メビウスの輪”と呼びます。
この輪は一見すると何の変哲もありませんが、ひとつの特徴をもって世に知られています。輪の表側をなぞっていくと、いつの間にかそれが裏側をなぞってゆくことになり、それをさらに続けると、再び元の位置に戻ってくるからです。メビウスの輪には、表と裏がありながら、表と裏を区別することができません。

2012年7月27日金曜日

ジョン・ウェインはなぜ死んだか(20)

 死の灰が発癌性を持っていることは知られていました。しかし、そのことしか知らなかったのです。
世に多くの予言者と思想家が輩出しました。しかしその誰ひとりとして、死の灰が招く事態について予言し、あるいは死の灰から免れる理想郷について哲理を語った者はいません。人類は今、過去に培ってきたあらゆる根底をくつがえされようとしています。

死の灰には、発癌性のほかに、ふたつの特徴があります。
ひとつは、長期性であり、もうひとつは、濃縮性です。
この重大な特徴は、いまだに世界のほとんどの人に認識されていません。
“死の灰”を体内に取り込んでいるなどと、誰が考えるでしょう。第一線のアトミック・ソルジャー、ポール・クーパーでさえ、証明するには19年の歳月を要しました。

ジョン・ウェインをはじめとする『征服者』の一団がユタ州のロケ地に居たとき、核実験は一度もおこなわれませんでした。それでもあのように大量の癌患者が発生したのは、とりこんだ放射性物質を人体が濃縮してゆく性質を持っているからです。
われわれの体も、プルトニウムを肺か卵巣に濃縮させます。そこでウラルのような核実験を起こすのではなく、癌細胞の爆発的増殖を生み出していきます。
ストロンチウムは、原子の構造がカルシウムと類似性を持つため、人間の体に入ったあと、カルシウムと行動を共にする傾向があります。カルシウムは骨をつくる重要な元素です。したがってそれに似たストロンチウムもまた、骨に運ばれてゆき、骨の細胞に固定されます。こうして一旦固定されてしまうと、容易に排出されません。
胎児から小児へ、小児から成人へと発育してゆく過程では、新しい養分を次から次へと吸収することによって身長が伸び、体重が増え、体積を増加してゆきます。そのとき、食べ物にストロンチウムが混入していると、骨のなかに吸収され、それが一日一日と蓄積されていきます。
脂肪、蛋白質、炭水化物などのように日々刻々と新陳代謝を進めながらエネルギー源となる有機物に比べて、ストロンチウムやプルトニウムのような無機物は、体内での停滞期間がことに長いものです。そのため、濃縮を起こします。また、死の灰が体内で放射線を出しながら、周囲をがん細胞に変え、そのシコリが正常な代謝をさまだげ、死の灰自ら死の灰を固定していく、という濃縮作用も起こります。

もしその濃縮された物質が放射線を出すストロンチウム90であれば、骨髄で生産され白血球のいくつかが、その影響を受けて癌細胞になります。この異常の発生する割合が高くなり、正常な白血球に打ち勝ったとき、ナダレ現象のように白血病の疾患があらわれるということになります。

空気中での放射能の測定値がわずかに4ラドという地域でさえ、そこに生活する羊の甲状腺(ノド)が、35000ラドの被ばく量を示す放射性物質の濃縮を起こし、胃腸でも12000ラドと、空気中の1万倍近くまで濃縮が起っていました。
ナップ博士は公聴会で証言しました。

2012年7月26日木曜日

ジョン・ウェインはなぜ死んだか(19)

 1977年から1983年までの過去7年間に他界し、雑誌などで調べのついたハリウッドの映画人514人の死因の内訳で、最も新しい統計です。
癌による死亡―― 100
それ以外の病名明確な死亡―― 148
原因不明と事故による死亡―― 266

ウィリアム・ホールデンのように原因不明(死因発表せず)や事故死の266人を除くと、248人が、明確な病因によって他界し、そのうち100人が癌のため死亡しています。
“248人のうち100人”――ちょうど40パーセントという異様に高い癌の死亡率が、ハリウッドの全体像を物語っていないでしょうか。“10人に4人”の割合で、癌死亡者が発生しています。
1982年には、ハリウッドの巨星が三つが消えていきました。ヘンリー・フォンダ、イングリッド・バーグマン、グレイス・ケリー

このうち、癌でなかったのは、事故死をとげたグレイス・ケリーだけでした。
1985年にもまた、ハリウッドの巨星が三つ消えていきました。ロック・ハドソン、ユル・ブリンナー、オーソン・ウエルズ
このうち、癌でなかったのは、心臓発作とみられるオーソン・ウエルズだけでした。

この二つの集団における“10人に4人”という数字を逆にみると、“10人に6人”は癌から免れていることになります。まだまだ救いはあります。同じような状況に置かれていても、必ずしも癌になるとは限らないわけです。
しかし、“10人に4人”の割合が高いことに変りはありません。これは全米の癌死亡率“10人に2人”の2倍、というすさまじい高率です。
ゲイリー・クーパーは、グリネル大学で医学を専攻する学生でした。
ジョン・ウェインは、父親が薬屋でした。
二人とも、普通の人より医療について深い知識を持っていたはずです。風下が危ないと知りながら、なぜ風下へ行ってしまったのでしょう。
その答えは、ジョン・ウェイン自身の口から、遺作『ラスト・シューティスト』のなかで語られています。
「人を信じすぎると、誕生日を繰り返し祝えなくなる」と。

2012年7月25日水曜日

ジョン・ウェインはなぜ死んだか(18)

ウェスタン3州では、B期間を過ぎたいまでも深刻な事態が進行中です。骨髄に入り込んで白血病を起こすストロンチウム90は、28年経っても半分にしか減りません。100万分の1グラムでスティーブ・マックィーンの例に見られるように肺癌を誘発するプルトニウムは、2万4千年経っても半分にしか減りません。

プルトニウムには特異な性質があります。プルトニウムから出る放射能は、生体の細胞に作用して、そこから癌細胞を増殖させる力がとび抜けて大きいといいます。
ハリウットにばらまかれた土砂の中には、このプルトニウムが大量に入っていました。『征服者』ロケの時代から引き継がれたこの砂はハリウッドの大地にあるに違いありません。この60トンの砂でまた多くの俳優が癌で亡くなっていきました。

1957年、ハンフリー・ボガート(喉頭癌)
1960年、ダドリー・二コルズ()
1961年、フランク・ボーザージ()
1962年、チャールズ・ロートン(腎臓癌)
1963年、ジャック・カーソン()
      ザス・ピッツ()
 1965年、ジュデイー・ハリデイ()
 1966年、バスター・キートン(肺癌)
       エド・ウイン(頸部腫痬)
       ウォルト・ディズニー(肺腫痬)
 1967年、フランツ・ワックスマン()
        ドン・アルヴァラド()
        ラヴァーン・アンドリュース()
        フィリップ・クーリッジ(肺癌)
        クロード・レインズ(内臓腫痬)
        ハーン・ギラー()
        アルトン・F・クック()
        アン・シェリダン(肺癌)
1968年、フランチョット・トーン()
1969年、ボリス・カーロフ(悪性気管支炎)
       ソニア・へニー(白血病)
1970年、ジプシー・ローズ・リー(肺癌)
       TC・ジョンーズ()
1973年、ニック・スチュアート(肺癌)
      メリアン・C・クーパー()
    べティー・グレイブル(肺癌)
      アンナー・マニャー二(臓腫痬)
1974年、バッド・アボット()
       ポール・リチャーズ()
1975年、メアリ・フィリップス()
       モー・ハワード(肺癌)
       オジー・ネルソン(肺臓癌)
1976年、ジョゼフ・L・マッケヴィーティ(白血病)
       パット・パターソン()
        ロバート・アラン・アーサー(肺癌)
       クィニー・スミス()
1979年、ジャック・スー()
       ジム・ハットン()
       ヴィヴィアン・ヴァンス()
       ベン・クランド()
1980年、ディック・ヘイムズ(肺癌)
       ボビー・ヴァン()
        ガワー・チャンピォン(リンパ腺腫痬)
        レオン・ジャネイ()
        ジョージ・ラフト(白血病)
1981年 ヴェラ・エレン()
       パッツィー・ケリー()
           ロバート・L・ウォルフ()
           ジャック・アルバートン()
1982年 エレノア・パウェル()
      ウォルター・プランケット()
      チャールズ・ウォルターズ()
      フェルナンド・ラマス()
      イングリッド・バーグマン()
1983年 ジュディー・カノーヴァ()
      フィフィ・ドルセイ()
       エディー・フォィ・ジュニア()
ハリエット・パーソンズ()
ハリー・ジェムス(リンパ腺癌)
1984年 カルメン・ドラゴン()
     ジャック・ラザー()
     ダイアナ・ドーズ()
     カール・フォアマン()
     トルーマン・カポーティ()
1985年 ドーン・アダムス()
      ハロルド・ヘクト()

はじめに挙げた『王家の谷』のリストと第二の『王家の谷』のリストは、ネバダの核実験場に第一発目のキノコ雲が立ちのぼってから、今日まで30年間にわたる映画人の死亡記事を、アメリカのさまざまな映画雑誌や、“ニューヨーク・タイムズ”などを中心に調査し、作られたものです。

2012年7月24日火曜日

ジョン・ウェインはなぜ死んだか(17)

ジンギス・カンの部族はすべて騎兵でした。徒歩の兵士は一人も含まれていませんーー
という条件でした。屋外シーンは、この馬が砂ぼこりを立てる中での大立ち回りとなりました。
誰もが砂ぼこりを胸に吸い込みました。
ジンギス・カンの食料は、きび、羊の肉などでした。
ジョン・ウェインがロケ中に、スノウ・キャニオンでそのガイガー・カウンターを使ってみたところ、大きな音を立てて鳴り出しました。ジョン・ウェインは、息子のマイケルに向かって、「ここには、鉱石があるぞ」と言ったといいます。
ガイガー・カウンターが教えていたのは、不運にも鉱脈ではなく、死の灰だったのです。
ガイガー・カウンターが鳴ったのは、ウランではなく、死の灰のせいでした。だから時間が立つとカウントが少しずつ下がりました。一帯に白血病が急に出始めました。最後に死んだのは一人の少年でした。彼は元気のいい奴で、賢かった。夏になると峡谷を登りおりするのが好きだったが、1959年に発熱したきり、熱が下がらなくなってしまいました。目の様子がおかしくなり、そのあと、体から出血がはじまりました。医者は23カ月の命だと言い、最後には父の腕の中で死んでいきました。

モニュメント・バレーとセント・ジョージの中央に位置するカナブの町も、同じ“風下”の地帯に入ります。リトル・ハリウッドと呼ばれたこの町には、ほとんどの映画人がやって来て、ウェスタン映画の全盛時代を築きあげました。それはB期間とぴったり重なる時期でもありました。

『リオ・ブラボー』のリオは、スペイン語で“川”の意味です。アメリカとメキシコの国境を成す大河、リオ・グランデ川を、メキシコ人はリオ・ブラボーと呼んでいます。この水源地が、死の灰を浴び続けてきたロッキー山脈です。

『ネバダ・スミス』のわずか4年前(1962)77日・14日・17日の3回にわたって、“リトル・フェラーリ”、“スモール・ボーイ”、再び“リトル・フェラーリ”が大気中で実験されたと記録されています。
最近の地下核実験が死の灰をまき散らさないと考えるのは、早計です。地下テストでは、ヒロシマ型の何十倍、何百倍という巨大な規模の原水爆も使われています。1980年になって、ネバダ実験場作戦事務所のマーロン・ゲイツ将軍が、ウェスタン3州の住民をはじめとする被害者の公聴会に臨んでついに証言したのは、
「これまでの地下テストで、40回にわったて死の灰が外に噴出している」

レッド・ホットが炸裂したのは、『ネバダ・スミス』と同じ年です。
『ネバダ・スミス』が撮影されたのは、ネバダ州ではありません。実験場“ヤッカ台地”から目と鼻の位置にあるカリフォルニア州の森林公園と峡谷が、ロケ地として使われました。ここは馬蹄の内側の危険地帯です。作戦事務所の将軍でさえ実態をつかめないほど何十回も死の灰が外に吹き出していたわけです。その中で、彼らは2ヶ月も3ヶ月も現地で撮影に明け暮れたことになります。ジョン・ウェインの時代と何ひとつ変わっていませんでした。

軍部はストームの発生を知り、わざわざその日を実験日に選んでいました。死の灰を散らし、問題をアイマイにしようとする意図がわかります。
これが、近年の核実験の常套手段になりつつあります。軍部が風下を選ぶのでなく、“死の灰”に風下を決めさせる方法です。
197012月の地下テスト“ベインベリー”では、300万キューリーの死の灰が噴出したといいます。

2012年7月23日月曜日

フランス大統領の恋敵対決、元パートナーが敗れる

 フランス国民議会(下院)総選挙で、オランド大統領の元事実婚パートナーで西部シャラントマリティム県の選挙区から出馬した社会党のセレーヌ・ロワイヤル氏(58)が左派系無所属の候補に敗れ、落選しました。
ロワイヤル氏は社会党の公認候補でしたが、大統領の現パートナーであるバレリ・トリルべレールさん(47)612日、「ツイッター」でロワイヤル氏の対立候補への支援を表明。現元パートナーの「恋敵対決」として注目を集めていました。

ロワイヤル氏は2007年の大統領選に社会党から出馬した党の実力者で、今回当選していれば下院議長就任が有力視されていました。
  女性の執念は、恐ろしいものです。しかし、セレーヌ・ロワイヤル氏がこのまま引き下がるとは思えず、オランド大統領の政治運営にも影響が出るかも知れません。別の面で、目が離せません。

2012年7月22日日曜日

有機ELテレビは収益化に壁

 パナソニックとソニーが次世代のテレビ技術とされる有機EL(エレクトロ・ルミネセンス)の技術開発で提携交渉に入ったことがニュースで流れました。

より薄く高画質な有機ELテレビは、“ポスト液晶”と期待されており、韓国サムソン電子やLG電子が年内にも発売する計画です。ただ初期投資が必要なため、価格はサムソンの55型で75万円以上と、液晶テレビに比べ2倍以上に高くなる見込みです。

これに対して液晶テレビは年率で2割程度も価格下落が進むといいます。かつては大型化が難しいとされましたが、70型や80型といった大画面も登場し、商品としては成熟しつつあります。

有機ELは高画質ですが、「当面はテレビ市場をひっくり返すような商品ではない」との指摘もあります。
米ディスプレーサーチによれば、有機ELテレビの世界市場規模は、2015(平成27)年で71億㌦(5700億円)と、液晶の7%程度にすぎません。
ソニーもパナソニックもテレビにしがみ付いていると、どんどん業績は悪くなってゆくでしょう。かれらが、テレビ事業をどう立て直すのか、興味津々です。

2012年7月21日土曜日

米国民が考える重要なパートナー

 外務省は522日、米国で実施した対日世論調査結果を発表しました。アジアにおける米国の最も重要なパートナーとして「日本」「中国」「ロシア」から選ぶよう求めたところ、一般国民の50%が「日本」と答え、「中国」(39%)を引き離しましたが、有職者(政官財。学術、マスコミなど)では、3年連続で「中国」(54%)が「日本」(40%)を上回わりました。

今回の調査で「日本が信頼できる国だ」と答えたのは一般が84%に上り、過去最高だった昨年と同率。有職者でも90%と高水準を維持しました。

在日米軍が米国の安全保障にとって「極めて重要」「ある程度重用」と考える人は、一般、有職者いずれも81%。でした

有職者のみを対象に「アジアでどの国が最も米国と価値観を共有しているか」と質問したところ76%が「日本」と回答、「中国」はわずか3%でした。

2012年7月20日金曜日

怪しい地名が警告

 「東日本大震災を予測できなかった地震学者たちが、いまになって、彼らは「最悪の事態」を後知恵で発表競争している」と産経新聞のオピニオンで湯浅博が書いています。。

東海・東南海・南海地震が九州にまで震源域を広げて、4連動地震を引き起こすそうです。すると、想定の2倍にあたる20㍍の大津波が襲ってくることがわかりました。彼ら地震学者のおかげで、臨海部の原発もコンビナートも港も防潮堤をさらに高くし、太平洋岸は「津波特需」の中にあるといいます。

湯浅氏は、そういったことよりも地名研究者、楠原祐介さんの「災害地名学」を好むといいます。
楠原さんによれば、日本人は地名の中に「ここは危ないぞ」というメッセージを託し、それ自体がハザードマップになっているとみています。

福島第1原発のある双葉町の北側にある「浪江」町も、慶長年間の津波か貞観の大津波に関連します。今回の大津波でも、浪江の中心地は12㍍に達したといいます。福島第2原発が立地する大熊町「波倉」は津波の痕跡地名だそうです。液状化現象に見舞われた千葉県浦安市は、元禄地震を記録した神官の『地震道之記』に、「大地裂けた所に悉く泥水湧出す」といまを予知しています。

高級住宅地のイメージの強い鵠沼は、東が境川、西が引地川にはさまれた低地で、南は相模湾に面しています。予想される相模トラフが起こす大津波や南海、東南海地震にも警戒しなければなりません。先人は、危ないところは後世に伝えるために名前も変えてつけたのでしょう。はたして、今回の東北大震災は、先人の知恵を使って、地名を変えることが出来るのでしょうか。

2012年7月19日木曜日

外国人による進む森林買収

 外国資本に日本の土地取得が進んでいると産経新聞が書いています。平成23年に居住地が海外にある外国法人、外国人に買収された国内の森林は4道県で14157㌶に上ることが511日、農林水産省と国土交通省の調査でわかりました。22(45)と比べて112㌶も増加しています。

買収が確認されたのは
*北海道の4市町村10件(約107㌶)
*群馬県の11(44)
*神奈川県の12(0.9)
*沖縄県の11(5)

取得者の住所地は、中国(87.8)が最も多く、シンガポール(55.4)、英領バージン諸島(7)と続いています。

多くがリソート地内にある土地といいます。
国内の森林をめぐっては、外資が水源地を買収するケースが問題となっています。自治体の間では、水源地の土地取引に事前の届け出を義務づける条例が北海道などで成立しています。買収に際しては、早急に国、都道府県、市町村で、防衛手段をこうずる必要があります。日本人は、これらの重要性について、まだまだ甘いように思います。