2012年5月16日水曜日

小沢「捜査報告書」(2)

日刊ゲンダイの59日号では、「東京第5検察審が1回目の起訴相当議決を出したのが、10427日。これを受け、検察が再び小沢を不起訴処分したのが521日。一連の資料は全てこの1ヶ月の間に集中的に作られている。検察はオモテ向き『不起訴』を装いながら、ウラでは特捜検事を総動員し、検査審の『強制起訴』に向けた資料作りに全力を注いでいた。

主任だった木村匡良検事は10516日と19日、「想定弁解の検討結果について」「小沢供述の不合理・不自然性について」「4億円の出所に関する捜査の状況について」と題した3通の資料を作成している。

〈小沢事務所が胆沢ダムの2工事に関して水谷建設から合計1億円を受領〉
4億円の各出所について不合理な説明に終始〉という部分に検察審の審査員を注意喚起するための下線を引いたりしている。
517日には、田代政弘検事の捏造報告書が作られ、これをもとに、斎藤隆博特捜副部長が「再捜査の結果を踏まえた証拠の評価などについて」と題した総括報告書を作ったのが519日だ。

この2日後の21日に出した“オモテ”の不起訴分が特捜部の「本意」ではなかったことが容易に想像できる。

当時の佐久間達哉特捜査部長が捜査報告書に「加筆」していたという一部報道もある。
元東京地検検事の落合洋司弁護士はこういう。
私も流出資料を読みましたが、これでもかというばかり小沢氏=クロを強調してあって異常に感じました。そもそも特捜部長が報告書に加筆するなんてあり得ない。普通じゃないことをやっていた理由は何だったのかといえば、やはり小沢氏を強制起訴させるのが狙いだったのではないかと強く推認されます。

佐久間らは、田代の捏造報告書について「事実と違う内容とは知らずに検察審に提出した」なんて説明しているが、流出資料の作成経過を見る限り、大ウソは明らかだ。
 と、検察のやり方には、批判的です。国家権力を背景にこういうことをされたのでは、一般国民はたまったものではありません。もう少しバランスのとれたひとたちに検事になってほしいものです。

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