2011年10月3日月曜日

菅前首相「445日間の不毛」の政治(2)

「首相は原発にばかりにこだわり、最初の10日間は肝心の被災者支援は全く空白で動いていなかった」と書かれています。

被災者は電気も石油もない被災地に置き去りにされました。

枝野幸男官房長官は記者会見での冷静な姿勢を評価されましたが、実は姑息な責任回避をとり続けました。緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)の観測結果を非公開とするよう指示したのも枝野氏でした。

SPEEDI情報はどこかで一元化して勝手に出さないように」。官邸筋によると、枝野氏がこう指示したのは317日のことでした。同日のデータでは後に全村避難を強いられる福島県飯館村で高い数値が検出されていました。「パニックを恐れ住民を犠牲にした」と批判されても仕方があるまいと産経新聞も書いています。

昨年9月の尖閣諸島の中国漁船衝突事件で、那覇地検が中国人船長を超法規的に釈放した際、首相や仙谷由人官房長官(当時)は「地検独自の判断だ」と繰り返しましたが、これも嘘でした。これほど露骨に嘘をついた首相や官房長官がいたでしょうか。

「すべての元凶は首相だ。首相がベタ降りし、釈放の指示を出した」

複数の政府高官がこう証言しています。そして首相指示に従い、船長の処分保留決定などを決めたのが仙谷氏でした。首相が首相なら、官房長官は官房長官です。2人は海上保安庁の巡視船の正当性を明らかにする漁船衝突映像をも隠蔽し、国民の知る権利もないがしろにしました。保身のため、国民を欺き、国家の権威を失堕させても何の憂いも感じませんでした。それが「市民派」の正体でした。無責任な政治家です。松下村塾の塾生は、若く青かったのですが、一片の曇りもなく国のために命を投げ出して邁進しました。市民派政治家は、見るのもいやで、虫唾が奔ります。

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