原発までの距離と対処方法

　今回の震災の大きな教訓は、原子力発電所と町の位置関係も頭にいれておかなければならないということです。福島では30キロ圏内に自主避難要請が出されています。

日本には、13道県で17か所に原発が存在しています。原発から近いといえば、福岡市と玄海原発の距離が約53キロ。浜岡原発と静岡市が約45キロで、女川原発と仙台市が約57キロです。

東京から一番近いのは茨城県の東海村第二原発で、約120キロです。埼玉、千葉までは、それぞれ約105キロと109キロです。

大阪、京都、神戸は、いずれも福井県の高浜原発の100キロ圏内にあります。

いずれも思ったよりも近いのです。ところが、原発にまさかのことが起こったときの対応方法がまったくなされていません。これが、今度の福島原発の事故で国民がよく知ったはずですが、日本人は、喉もと過ぎれば熱さ忘れるという国民性です。今回のことが教訓となって、きっちりしたマニュアルを作ってほしいものです。しかも国民が納得したものを。