2011年6月1日水曜日

東大寺が1億円借り入れて義援金

 今回の東日本大震災には、多くの人が義援金を申し出ています。奈良市の東大寺も47日、4月中に銀行から1億円を借り入れ、東日本大震災の被災地に義援金として日本赤十字社奈良県支部を通じて寄付すると発表しました。

同寺によると、天平時代の大仏造営の際、宮城県湧谷町から献上された砂金が、大仏に渡金されるなど、同県と縁が深いといいます。鍍金には、大量の金が使われましたが、その一部が湧谷町から来たとは知りませんでした。宮城の金が発見されたのは、平安時代以降かと思っていました。湧谷町の砂金が使われたのは、鎌倉時代の重源による再興のときかも分かりません。

この日、奈良市内で会見した同寺の北河原公敬別当は、「千年に一度ともいわれる広範囲な災害であり、借財して義援金を届けることにした。被災地で被害を受けた文化財の修復にも役立てていただければ」と話しました。多くの寺社仏閣があるなかで、銀行から借金までして義援金を供出するとは、さすがと思います。これらの義援金が早く必要な人のところに届くことを祈ります。

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