2011年5月9日月曜日

石巻市大川小学校の悲劇(1)

 大震災からほぼ2ヶ月になろうとしているのに今も震災の件で新たな涙を誘います。わたしがやはり悲しいのは、石巻市立大川小学校 の話です。大川小学校は、牡鹿半島の付け根をさらに北にいった追波湾に北上川が注ぐ川近くに建っています。河口から約4キロの海抜0mでした。

大川小学校 は今回の大震災の津波で全児童の7割が死亡または行方不明という筆舌に尽くし難い惨劇に見舞われました。大川小学校は北上川沿いにあります。大川小学校という名は、学校の前を流れる北上川を大川としてこの校名をつけたのでしょう。地名からいけば、釜谷なので、釜谷小学校でもよかったはずです。校歌にも「風薫る北上川の青い空」とあります。今回は、その北上川を遡った津波が、児童を容赦なく襲いました。

震災前の全校児童は108人。そのうち死亡が確認されたのは65人で、未だに9人の児童が行方不明のままです。

無事だった34人のうち、11人が転校し、5人が卒業。残った18人に新入生3人と転入生1人が加わり、合計22人での新学期がスタートしました。一方、13人いた教職員も9人がなくなり、1人が行方不明となっています。

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