2011年2月27日日曜日

「TPP」を煽る小泉改革を煽った連中

 「小泉改革」煽った連中が、再び「TPP」を煽り立てています。懲りない連中です。

彼らいわく、グルーバルルールに従わないと日本企業は競争力を持てない、タイムリミットが迫っている、TPPのルール作りに参加しないと日本は後れをとってしまう、TPPを邪魔しているのは抵抗勢力の農業利害で、TPPに参加すれば、工業製品の輸出が拡大するなどなど。再び脚光を浴びようとして、日本をミスリードしようとしています。

この連中は、10年前も同じことを言っていたのでは、と慶大教授の金子勝氏は語っています。さらに「なんの勝算もないのに、戦争に突っ込み、形勢が悪化すると、見通しのない大作戦に出て負ける。そして作戦失敗の責任を問われないように大本営発表を繰り返し、何度も同じ間違いをしては滅びていくのだ」と辛口です。

金子氏は、さらに「思えば、誰も責任をとらずに不良債権処理に失敗して『失われた10年』となった。そこで、『一発逆転』を狙って小泉構造改革を進めた。結果、戦艦も空母も沈んでしまい『失われた20年』となった。一人あたりのGDP3位から19位に転落。半導体、スパコン、電機etc.

どれもこれも世界シェアを落とし、郵政民営化がすべてだと煽った『金融自由化路線』は、ついに世界金融危機に行き着いてしまった。ところが、誰も責任をとらず、またぞろ『さあ、TPPで日本経済は一発逆転だ』と言い出しています」と言っています。

TPP24の交渉項目には、日本の自動車の安全基準は厳しすぎる、農薬の基準が厳しすぎる、電気通信の電波帯をよこせ、郵政事業に参加させろ、混合診療を認めて民間保険を入れろといった内容が並んでいます。小泉時代より米国の「年次改革要望書」が露骨になったものなのに、その中身が一切報じられていません。

「このままでは、日本経済はあと数年で玉砕覚悟の「本土決戦」を迎えてしまう」と金子氏のなげき節は続きます。

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