2011年2月20日日曜日

NHK会長にJR東海の松本氏

 福地茂雄会長(76)の任期が124日に切れるのを目前にして、後任人事が白紙に戻るトダバタもありましたが、やっと収まるところに収まったようです。

次期会長就任を内諾していた慶應義塾長の安西祐一郎氏(64)が、111日になって突然、就任拒否を明言しました。状況が一変したのは、「安西氏が就任にあたり3つの条件をつけた」「都内の住居、交際費の使用、副会長の指名」というもので、「NHK会長に相応しくない」との声が委員から上がったといいます。

安西氏の会長就任を阻止したのは正解だと評価する声は少なくありません。塾長時代に資金運用で大穴をあけるなど経営手腕に疑問符がつくし、会長就任に際して交際費などの条件を提示したという報道もありました。

問題は、就任を要請してきた経営委員会の小丸委員長が、「安西氏とは面識がなく、よく知らない」と言い出す始末だったことです。知らない人に会長就任を打診する神経が分かりませんが、それが一転して安西氏に辞退を勧告したといいます。この無定見ぶりに安西氏がブチ切れたわけです。

「条件をつけたのではなく、説明を求めただけだ。自宅が横浜市でNHKまで遠く、住宅かどうなるのか聞きたかったと安西氏は述べています。

あわてた経営委は12月に入って、福地会長に続投を打診し、断られました。

そして、東海旅客鉄道(JR東海)の松本正之副会長(66)を選任する人事を全会一致で決めました。松本正之氏は、人事部長時代に社長名で全社員の奥さんの誕生日に花を贈ったりしています。名古屋大学時代は、陸上部の選手で東海地区の学生記録を塗り替えたそうです。水泳や油絵などの趣味も多彩なようです。


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