2011年2月7日月曜日

与謝野大臣の高級車

 日刊ゲンダイの1月26日の記事によると、与謝野馨経財相(72)の政治団体の“奇妙な支出”が、調べで明らかになりました。与謝野氏は国会議員に義務付けられた資産公開で乗用車1台の所有を公表しています。ところが、この車の購入代金から保険料、車検代、自動車税の負担金まで、総額1000万円以上を自分が代表を務める政治団体事務所費で賄っています。

 問題の車は、08年10月に購入したトヨタのアルファードです。トヨタの最上級のミニバンで、中でも与謝野氏が乗るのは「贅沢な空間とくつろぎを極め」(HPより)た「ロイヤルラウンジ」タイプです。
革張りの温熱シートには、マッサージチエア機能までが備わっています。

 購入価格は778万5280円で、全額負担したのは、与謝野氏の資金管理団体「駿山会」(東京・四谷)です。本体価格に加えて、自動車電話取り付け作業代(5万1345円)に備品リース代(141万7500円)と、取得の際にかかった総費用約925万円は駿山会持ちでした。

 収支報告書を見ると、車の購入後に、「備品・消耗品」や「事務所費」名目で、「ガソリン代」をはじめ、「自賠責保険代」「自動車税」「自動車保険料」などの支出がワンサと出てきています(日刊ゲンダイ)。
問題の車の名義は与謝野氏個人。車庫証明も東京・六本木の与謝野の自宅で届け出ています。資産公開に記した通り、表面的には与謝野氏の個人資産にしか見えませんが、カネは政治団体の負担になっています。なぜ不透明な会計処理をするのか。与謝野事務所は「ご指摘はごもっとも」と言い、こう説明しました。

 「問題の車両はあくまで事務所全体の車です。大臣就任で公用車が与えられた現在は、秘書が移動用に使用することもあります。四谷の事務所に駐車場はなく、車庫証明を得るために周辺で借りれば費用もかさみます。そのため、普段から車を保管している与謝野の自宅で車庫証明を得たのです。便宜上は車の名義が与謝野個人のため。政治団体名義では、車の車検登録もできません」。税務署が、これで通すのですね。名義が、与謝野氏であれば、車の代金から諸費用まで、与謝野氏が払うべきでしょう。会社でも個人所有のものを会社が払うということはありません。

 いずれにしろ、やることが、ミミッチーですね。やはり大臣ともなると公明正大であるべきです。車庫証明が事務所ではとれなかったので、名義を与謝野氏にした。こういうことが通りますか。こういう人が、国の予算を動かすとは、信じられません。人間の器がしれます。

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