2011年1月24日月曜日

丹羽大使がSMAPと嵐を北京に招聘

 日刊ゲンダイによると、昨年、中国大使に抜擢され話題になった伊藤忠商事の丹羽宇一郎元会長(71)が、新年早々、仰天発言をブチ上げ、現地で大騒ぎになっているようです。

発言が飛び出したのは、今月7日に北京の日本大使館で開かれた新年賀詞会。日系企業の代表が100人以上、勢揃いする前で挨拶に立った丹羽大使は、上機嫌でこう声を張り上げたといいます。

「私は今年、大使館を改革する。大使館内にいくつもの委員会を作るにした。たとえば、文化委員会。ここでは、まずはSMAPと嵐の北京への招聘を検討する。北京のオリンピックスタジアムで彼らのコンサートを開き、日本ファンを増やすのだ。

このことは、友人の劉淇(北京市党委書記)にも披露し、彼らのDVDを渡したら、大変よいことだと言ってくれた。SMAPと嵐を北京に呼ぶには3億円かかる。企業の皆さん、宜しく頼みます」。

これは単なる“思いつき”発言ではない。丹羽大使は事務方に「スピーチ原稿を用意しなくてもいい」と伝えるなど、周到に準備してきたフシがあります。発言のウラにあるのは、たまりにたまったウップンです。

「尖閣問題で日中関係がこじれて以降、丹羽大使は外務省から安全確保を理由に行動を“制限”されてきました。大使として、独自の活動をやりたいのに、いわば監視下に置かれてきたようなものです。あげくが一部報道のうつ病説です。おそらく、大使も堪忍袋の緒が切れたのでしょう。昨年の紅白で司会を務めた嵐とSMAPを招聘するという発言は、「今年はオレのやりたいようにやる」という宣言です。大使を追い込んでいる外務省の垂秀夫中国課長と前原外相は同じ京大のゼミの先輩と後輩。丹羽大使は、前原・垂コンビに、“宣戦布告”したとみられています」。

丹羽大使を起用したのは岡田前外相(現幹事長)。前原氏にしてみれば、それも面白くないのでしょう。これからの丹羽氏の動きと前原氏と外務省との対立が、面白くなって来ました。しかし、丹羽氏は中国には、かれの顔を立ててくれる友人がいないので、日中関係にトラブルが起きるとまたも赤恥をかくことになりかねません。いずれにしろ、まとまって中国に当たってほしいものです。

0 件のコメント: