2010年9月28日火曜日

わが子を伸ばす(5)

~四大必須科目「音読」「作文」「暗算」「焚き火」~(松永暢史著)

 いい子とは
主体性のある子どもとは、
・自分の意志をもっている子
・自分の意志で行動できる子
・自分の意見が言える子

「○○をやるために目標の大学に入り、目標の会社に入った」子どもと、「一流企業に入るために一流大学に入った」子どもの成長過程はまったく違います。有意義な人生の期間がまったく違うのです。

 前者は「○○をやる」目的が社会に出てからも続きます。そこが本当のスタートで、学校は○○をやるための準備運動のようなものです。

(勉強って意外と面白いじゃん)
お子さんの心にこんな気持ちが芽生えたら、もう大丈夫です。
できるだけ早いうちに本の面白さを教え、習慣にしてしまえばあとあと楽になります。
勉強は十四歳からでもやり直すことができます。勉強よりも外遊びと読書の方が大切です。十分な外遊びと読書はその後の勉強での飛躍の助走となります。
幼い頃から勉強ばかりさせられていると、勉強嫌いになります。最近の難関大学には燃え尽きてしまったタイプの学生が多くなってしまっています。

 子どもを褒めるのは、感心するようないいことをしたときです。
「ありがとう。助かるわ。本当にいい子ね」。
入院してしまった友だちを心配しているような子どもなら、「あなたって本当に優しいのねえ」と正直にいえばいいのです。叱ることも大事です。褒めると叱るがセットになっているので、「いいことをしたから褒められる」「悪いことしたから叱られる」と、子どもも納得します。

 叱られたという経験こそが必要かもしれません。叱られた経験のない子は、社会に出てからも上司に叱られたりすると、すぐふてくされてしまいます。真に頭のいい子は対人間コミュニケーション能力にも優れた子どもです。

 男の子と女の子では叱り方をかえた方がいいでしょう。
簡単にいうと、男の子は叱るときに理由が必要です。女の子の場合は口やかましく叱るのが効果的なことが多いです。男の子を頭ごなしに叱ってしまうようなお母さんがオチンチン力の弱い、チョロチョロしない草食系男子をつくってしまうのです。

 「寝る子は育つっていう言葉があるの。子どもは寝ている間に大きくなるの。遅くまで起きていたら大きくなれないし、健康にも良くないの。大人はもう大きくならないし、自分で責任がとれるから起きていてもいいの。子どもに元気に育てるのは親の役目なの」。
逆に女の子は、極端にいえば、「それはしてはいけないことなんです」とビシッというだけでも従うことが多いです。

 これから男性より稼ぐ女性がどんどん増えていきます。この流れはもう止まりません。家事ができない男性は家族の一員として役立たず扱いされます。女性からみれば、どうせ結婚するのなら、家事を手伝ってくれる男性、料理の上手な男性の方がいいに決まってます。かつて家事の苦手な女性が結婚に向かなかったように、今では家事の苦手な男性は結婚に向きません。結婚自体も難しくなってきます。

 結婚せずに一人で生きる人生を選んでも、やせ我慢ではない悠々自適な生活を送れるかもしれません。

 父親と同じように女性も家族のために働き、疲れて帰ってくるのですから家事は家族みんなで分担するべきなのです。

 家事がよくできる子どもは、要領よく勉強ができるようになることが多いです。
家事ほど要領のよさ、効率のよさを求められるものはありません。その要領のよさは確実に勉強の仕方にも反映されるのです。

 幼いうちに厳しく後かたづけも覚えさせましょう。おいしいものを食べた分だけお皿や調理器具が汚れるのです。

 料理をし、おいしいものを食べさせる楽しさの後には後かたづけが待っているのです。食後の後かたづけは面倒くさいものです。しかし、この後かたづけをきちんとできる人が、人の役に立つ人なのです。本当に人を喜ばせることのできる頭のいい人なのです。

 小さいうちに厳しくしつけて習慣にしてあげてください。
男の子も女の子も小さいころから「自分のことは自分でする」という習慣をつけておくと、一生困りません。小さいうちからそれがあたり前のことだと認識させてあげてください。脱いだ服をたたんでおく、起きたら布団をたたんで押入れに上げる、靴を揃える、などはなかなかできない子が多いものです。後かたづけをお母さんがやってあげちゃうからです。

 小さい子どものわがままを叱るタイミングを逃がしてしまうと、もう取り返しがつきません。スーパーでおまけつきのお菓子を買ってもらいたくて大声で泣きながらダダをこねている子どもには「すぐにあきる無駄なものは買わない」ときちんと教えなければダメなのです。子どもの大騒ぎに屈してしまえば、相手は次回からも同じ手を使って攻めてきます。
 ここはピシッとアザにならない程度にお尻を叩いて子どもを抱きかかえて家に帰ってしまいましょう。

 叱るとき以外は優しくしてあげればいいのです。
叱ると愛情表現をセットにしてあげれば、子どもはどんどんいい子に育ちます。
他人に迷惑をかけない感覚を小さいころに体で覚えてしまえば、一生忘れません。
(明日に続く)

0 件のコメント: