2010年8月16日月曜日

iPhoneのCTOがアップルを退職

 米アップルの「iPhone」の技術責任者(CTO)のマーク・ペーパーマスター副社長が退社しました。iPhone4の受信問題の責任をとったのではないかと推測されています。

 6月に発売された「iPhone4」は、端末の左下外縁部の継ぎ目を手で塞ぐとインターネット接続が出来なくなるなどの苦情が、米国では多く寄せられています。

 「iPhone 4は推奨できない」と、7月12日、米消費者団体が発行するConsumer Reports誌が,iPhone 4のアンテナ問題に関して声明を出しました。「電波の弱い場所でiPhone 4の左下側面の黒いスリット部分を手で触れた場合,接続が完全に途切れるほどに受信感度が著しく低下する。このため,iPhone 4の購入を推奨しない」というものでした。

 この程度は、問題ないと思っていましたら、このConsumer Reports誌は,米国の消費者に強い影響力を持っており、2010年4月にも,トヨタの「LEXUS GX 460」に対して、「購入しないように」と発表したため,トヨタ自動車は慌てて対象車種のリコールを実施したほどでした。

 今回指摘を受けた米 アップルもConsumer Reports誌の発表直後の7月16日に米国で記者会見を開催して,釈明に追われることになりました。

 会見では、アップルのCEOであるSteve Jobs氏自らが登場して同社の見解を述べました。かれは「アンテナ問題は他のスマートフォンにもある」という主張を,時間をかけて説明しました。これが、ユーザーに納得されたかどうかは、分かりません。

 アメリカでは、iPhoneは、昨年末をピークにシェアを落としています。アメリカでのスマートフォン戦争は、これからが見ものです。

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