2010年7月24日土曜日

国家戦略室の格下げと天下り容認

菅内閣は、民主党が昨年の衆院選で勝利した“一丁目一番地”のマニフェストを簡単に放棄したようです。とんでもない人たちです。

まず国家戦略室は、菅氏が初代国家戦略室長になり、副首相として国の戦略を作り、外交・安全保障や予算の骨格づくりを行うというものでした。もっとも重要な民主党にしかない司令塔だったのですが、これを縮小格下げして首相への助言機関にするというのです。このままでは、すべて財務省の言いなりになります。菅氏は政治主導を放棄したのでしょうか。菅氏は国民に対して重大な裏切り行為ということが分かっていないのでしょう。

 もうひとつは、民主党は『肩たたき禁止』と『国家公務員人件費2割カット』を公約しました。“窓際官僚”が役所に残るとなると大幅な給与カットが必要でした。ところが、民主党政権は、給与カットには踏み込みませんでした。

 そして、昨年9月の鳩山政権発足から、官僚は半年間で実に1221人が肩たたきを受け入れました。これには、官僚の狡猾な姿があるのです。この肩たたき受入れの数字は、霞が関の夏の定例人事後には、もっと増えるでしょう。 狡猾な官僚は、参院選前のドサクサに紛れて、このアイデアを菅政権に認めさせました。6月22日に閣議決定した『退職管理基本方針』が、それです。中身は、『天下り法人の理事ポストへの現役職員の出向』など天下りの裏ルートを構築したのです。『再就職ではなく、出向なら天下りではない』という理屈です。出向なら、出向者の名前も役職も公表されません。天下り根絶の骨抜き案を閣議決定してしまったのです。菅氏を含め、反官僚を標榜していたものが、いまや親官僚になり下がっています。これで、財務官僚の口車に乗った『消費税増税』が、参院選で認められて、民主党が参院選で勝っていたら、日本は、さらに深い谷に落ち込むところでした。選挙民も菅内閣に危なっかしさを感じて正しい選択をしました。しかし、昨年、民主党政権を選んだ国民は、イライラしています。この民主党を正常に出来るのは、やはり小沢氏だけのように思います。政治とカネの問題が、取り沙汰されますが、かれには信念と行動力があります。菅、仙谷、枝野、安住、前原などの青二才内閣は、早く倒閣してほしいものです。かなり大臣病に犯されています。

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