2010年7月21日水曜日

(続)役員報酬1億円プレーヤー

 7月5日に触れましたが、最終的に上場企業の役員報酬1億円以上が、166社288人いることが分かりました。1億円以上の報酬を得た役員のいる企業のうち、2期連続で業績が比較できる165社を対象に10年3月期の最終損益(連結優先)を集計したところ、前の期に比べ増益または黒字転換したのは103社でした。43社が減益で19社が最終赤字でした。前の期よりも配当を減らしたのは53社、増やしたのは41社でした。赤字にしていても、ヌケヌケと1億円以上を貰っているようです。
 日本経団連の米倉会長は、「欧米のように報酬が高額なら公開の意味もあろうが、日本ではその意味があるのか。開示を求めるなら、もっと高額からにすべき」と不満のようです。米倉氏は、1億円プレーヤーではありませんでした。

 役員報酬が妥当かどうかというのは、社員との収入の格差でしょう。7月3日の日刊ゲンダイによると、従業員平均年収との差が大きい上位10人を記載していました。次のとおりです。日産の社員は、ゴーン会長の訓示とかを真面目に聞く気がするのでしょうか。このブログに投稿してほしいものです。

順位  社名     氏名    報酬額  従業員平均
                (百万円) 年収との差
1  日産自動車  カルロス・ゴーン 891 142.0倍
2  大日本印刷  北島義俊     787 121.6 倍
3  日本調剤   三津原 博    477 94.2倍
4  双葉電子工業 細矢 礼二    517 91.9倍
5  ヤマダ電機  山田 昇     248 63.3倍
6 セガサミーHD 里見 治    435 59.1倍
7  コーセー   小林英夫     307 59.0倍
8  武田薬品工業  アラン・マッケンター 563  57.9倍
9  ビー・エム・エル  荒井元義  321 57.4倍
10 神戸製鋼所   水越 浩士   273 51.6倍

 東京商工リサーチの調査では、ソニーのストリンガー会長や信越化学工業の金川千尋会長はストックオプションを除外した報酬額でしたが、ストックオプションを加えて倍率を計算すると、それぞれ94.1倍、77.3倍に達し、軽くベストテン入りです。

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