2010年7月10日土曜日

ブレ菅と舌禍枝野(2)

 今日は、枝野氏の件です。舌禍枝野です。

 物議をかもした枝野幸男幹事長の舌禍を下記に述べます。
1.みんなの党および国民新党に対して
 「国家公務員制度改革は、みんなの党と考え方は基本的に一緒だ。みんなの党の意見をうかがいながら、取り入れて行きたい」(6月27日 フジテレビ「親報道2001)

  これには、みんなの党の渡辺喜美代代表は、「悪質な選挙妨害にしか見えない。顔を洗って出直しなさい」と非難されました。民主党に不信感を抱く無党派層の囲い込みを狙う渡辺氏にとって、迷惑この上ない発言だったわけです。

2. 共産党に対して
 「国家公務員の労働組合が支持している大部分は共産党だ。国家公務員の組合で民主党を支持しているのはほとんどない」(6月27日 フジテレビ「親報道2001」)

 これについて、共産党の市田忠義書記局長は、「うそだ。取り消しなさい」と血相を変えて抗議しました。

 これらについて、「連立組み替え」を感じ取った国民新党は、「選挙後の連携のあり方を模索する時期ではない」と批判するコメントを発表し、下地幹事長は「与党で過半数を達成できないと認めるメッセージとなり、候補者の士気を失わせる」と猛烈に批判しました。これに枝野氏は謝ることもなかったために、枝野の盟友の安住淳選挙対策委員長が、6月29日、下地氏に会いに行き、「本来なら枝野は、頭を丸めなければならない」と陳謝しました。

3. 小沢氏に対して
(1)「(子ども手当支給などのマニフェスト変更を問題視したことに)硬直的、形式的に物事を進め、国民に迷惑をかけるのは無責任な大衆迎合だ」(6月29日、香川県綾川町で)

(2)「(菅首相が小沢氏に「しばらく静かにして」と発言したことについて)普通、「しばらく」はもうちょっと長い期間のことを言うんじゃないか」(同上)
と、小沢氏との関係も抜き差しならぬ状態になりつつあります。

 民主党最大の支持団体である連合傘下の公務員労組も枝野氏の言動にまゆをひそめています。国家公務員労組には、連合傘下の国公関連労働組合連合会(国公連合)と共産党系の全労連傘下の日本国家公務員労働組合連合会(国公労連)とありますが、枝野氏の発言は、連合から見れば傘下の国公連合を無視した見解となるわけです。

 この枝野発言は、参院選候補者を直撃し、枝野氏への不信感を募らせています。「幹事長のくせに支持団体のことも知らないのか」と憤激しています。

 これだけ、ミスをしても枝野は、「誤解をされないようにメッセージを発することも政治の責任だ」とヌケヌケと産経新聞のインタビューに答えています。菅首相は、勘も鈍くなり、勘違いも激しいようです。これで、選挙に勝てるのでしょうか。自ら、墓穴を掘ったような、民主党幹部の動向です。

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