2010年5月11日火曜日

JAL、45路線から撤退

 JALが4月28日に国内30路線、海外15路線、計45路線の撤退計画を発表しました。実施は、9月から行い、来年3月には、完了します。
 よく利用する顧客の観点から見ますと、国内30路線は、ある程度、妥当かなと思います。撤退される空港は、大変なことは分かりますが、最初から97空港も必要なかったのです。
しかし、国際線は、困ります。成田からもサンパウロ便が廃止されます。ブラジルの経済発展は大きく、この機会にこれを廃止する意図が良く分かりません。「海外の航空会社を使え」ということでしょう。また、ローマ、ミラノ、サンフランシスコ、デンバサールも廃止されます。デンバサールへは、関空からもなくなります。バリ島にはJALでは、行けなくなります。
 わたしのよく利用する関空からは、悲惨です。香港、広州、北京がなくなります。何を考えているのでしょう。しかし、これについて、大阪商工会議所や関経連も何も言いません。だから困るのです。歳をとりすぎると言わなければいけないことも言わなくなります。不思議なことに関空をハブ空港化しようと提唱した橋下知事も発言しません。これでは、関西はますます地盤沈下します。あとは、関西出身の稲盛会長の裁定が入ることを祈るばかりです。わたしなどは、月に2回は中国に行きますが、いちいち成田経由で行けということでしょうか。もしくは、ANAに乗り替えたらということでしょうか。航空会社が、客を乗せなくなったら、おしまいです。それなら、JALは、いっそ、ANAに吸収されたらどうでしょう。そうすれば、マイレージなども継続されるでしょうから、その方がユーザーにとっては、有難いです。この撤廃方針を見ていますと、再建はうまくいかないように思います。撤廃にあたっては、ユーザーの意見も是非、真摯に聞いてほしいものです。顧客の声を聞かない、こういう一方的な、お役所的なやり方が、今回のJALの倒産に至ったのではないでしょうか。9月までは、まだ時間があります。しっかり検討してほしいものです。声を出しましょう。

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