2010年4月2日金曜日

特捜検察は何をしようとしているのか(1)

 小沢=巨悪というイメージが、検察、メディアによって作られています。これに乗って、あろうことか、民主党の大臣まで同調して説明責任があると党内ではなく、メディアに向って発言しています。生方幸夫副幹事長などは、その最たるものです。かれは、国対、防衛省担当の副幹事長なのです。しかし、国対会議には、ほとんど出ず、その会議があっている時間に朝のテレビに出ていました。また、防衛省も普天間飛行場の問題で、夜も寝られるはずがないのです。それが、「小沢幹事長は、説明責任を果たさないかぎり、辞職しろ」とメディアの前でしゃべっています。さらには、長老格の渡部恒三議員、枝野大臣、野田副大臣が、煽っています。このひとたちは、鳩山、小沢のふたりが辞めてまとまっていくと思っているのでしょうか。脳みそを割って見てみたいものです。
 生方副幹事長などは、小沢幹事長の説明責任の前に自分の説明責任を果たさねばなりません。「副幹事長を解任され選挙区で絶叫していた生方幸夫氏を3月21日のオリーブーXニュースが、糾弾しています。生方氏の政治資金収支報告書(20年度)の収入金額3248万円の中に実に1000万円もの金がある業界の企業経営者から献金されています。実に収入の三分の一です。政党助成金を除くと実に献金の50%以上をひとりの経営者からのカネが占めています。このカネは実は企業・団体献金だったはずです。生方氏の経歴からしても、この1000万円の巨額献金は異様に映りますが、国民には、一切説明責任を果していません。小沢幹事長には、しつこく説明責任を果たすように言っていますが、本人は説明責任は果たそうと思っていないようです」。
ところで、小沢幹事長関連のカネの問題について、検察は、何を狙ったのでしょうか。このたび、東京の次席検事に元最高検検事の大鶴基成が就いて、東京地検特捜部の佐久間達哉特捜部長と異例のタッグを組むことになりました。
 実は2月22日に東京霞が関の法務合同庁舎で密かに検察首脳会議が開かれました。出席していたのは次の7人です。まさに検察のトップです。
  樋渡利秋検事総長      東京地検岩村修二検事正
  伊藤鉄男次長検事      東京地検谷川恒太次席検事
  東京高検大林宏検事長   東京地検佐久間達哉特捜部長
  最高検刑事部大鶴基成検事
 会議は、小沢一郎を起訴するのか、不起訴にするのかを決める会議でした。大勢は不起訴に傾いていました。『週刊文春』2月18日号は、次のように書いています。
 「『小沢先生の了承を得た』と石川は認めています。偽装融資の書類に、小沢直筆のサインもある。起訴できるじゃないですか」。小沢一郎幹事長を不起訴とする方針がまとまり出すと、オブザーバー的に参加していた最高検刑事部の大鶴最高検検事は、メガネの奥の目を怒らせながら、上層部にこう詰め寄ったといいます。政権与党の最高実力者に切り込んだ検察当局。その判断が注目された首脳会議を優位に進めたのは、次期検事総長のイスをうかがう大林高検検事長を中心とした「法務官僚派」で民主党を刺激したくなく、消極論に傾きました。(以降、明日へ)

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