2010年3月24日水曜日

中国の全人代の議題

 どうも多くの人が、中国はおかしい、遅れていると思っているようです。しかし、わたしのように月に数回、中国の幹部の人たちと会っていますと、かれらの方が、はるかに中国国民、中国のことを考えているように思います。
 今回の全人代は、3月5日に開幕し、
① 経済発展モデルの転換
② 富の再分配
③ 不動産バブル
④ 就学・診察・就業の困難
⑤ 戸籍制度改革
⑥ 選挙法改正
⑦ 腐敗対策
⑧ ネットを通じた民意の反映
⑨ 低炭素社会
⑩ 養老保険
を議題に上げて、論議を行いました。いずれも今の中国にとっては、大事な問題です。富も日本などよりも一部の人に集中しています。これは、アメリカに似ています。これを胡温体制がどう処理するのか、非常に注目しています。この胡温体制は、江沢民元主席の影響を除きながら、懸命に国民の信頼を得るべく努力しています。13億人以上の人口ですから、結果はすぐには出ませんが、確実に効果は出て来ます。
 日本が、この20年、まったく成長しませんでしたが、中国は、まだまだ伸びそうです。日本も政権が変わったこともあり、新たな成長戦略を立て、実行してほしいものです。

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