2010年2月28日日曜日

日本はなぜメダルがとれないのか

 浅田真央さんの女子フィギュアスケートも銀メダルに終わりましたが、立派でした。キム・ヨナ選は精神的にも、少しタフだったようです。ショートプログラムで浅田選手がノーミスで高得点を出してもこれに影響されることなく、さらに高得点の滑りを見せました。
 しかし、韓国や中国に比べてメダルの獲得がこうも少ないのでしょう。わたしには、かれらと比べて、選手の完成度が低いように思います。素質のある選手を選び、多額の強化費をかけ、これに一流のコーチをつけて、訓練するので、短期間にうまくなり、完成度も高くなっていきます。浅田選手の場合は、ジャンプの強化ばかりで、ひとつひとつのパーツを磨くのに欠けていたのではないでしょうか。イメージ的には、伊藤みどり選手の頃とあまり変わっていないような気がしました。
 23日の朝日新聞にスピードスケートの清水宏保氏が「スポーツ後進国 日本」と題して寄稿していました。
 バンクーバー五輪では、JOCの役員、メンバーが大挙して現地入りしています。予算は限られているので、選手を手塩にかけて育てたコーチやトレーナーがはじき出され、選手に快適な環境を提供できていない。お金の使い方が逆だと書いています。バンクーバー五輪の日本選手団205人のうち、純粋な選手は94人だけ。その他はJOCの役員やスタッフということです。以前の五輪では、エアチケットは、選手はエコノミーで、役員はビジネスということがありましたが、今回はどうなのでしょう。
 また、強化費も絶対的に少ないようです。米国が165億円、英国、中国120億円、韓国106億円に比べ、日本は27億円です。強化費の分配方法も国からJOC、JOCからは、選手やチームに渡されるのではなく、所属する競技団体に支給され、各競技団体が何にいくら使っているのかも不透明だそうです。中間搾取されて、選手の手元に渡る頃には“すずめの涙”。
 五輪開会中は、盛り上がっていますが、終わったらまったく関心がないというのではあまりに悲しいと結んでいます。
 何か、政治なんかとも似ている感じがします。中国、韓国などには、勢いがあります。この世界も何年も役員のイスに座っている人は辞めてもらって、新しい気を入れたらいかがでしょう。マンネリし過ぎです。

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