2010年1月24日日曜日

悪役を作るマスコミ報道

 最近のマスコミ報道は、どうも検察に手を貸すことが多いように思われます。今回の小沢幹事長の報道もそうですが、検察からのリークと思われる情報によって報道されているように思われます。今回の土地取得の4億円も残り1億円がどこから出たかが問題になっています。小沢幹事長側は、タンス預金であったと言うのでしょう。検察は、そんなはずはない、建設会社から貰ったはずだと言い、マスコミに流します。マスコミは、これに尾鰭をつけて報道します。もともと今回の件は、小沢氏が与党にいず、ダムの発注などに大きく関与出来なかったはずです。野党にいた小沢氏が、それだけの資金提供を受けたとすれば、直接発注の出来る与党議員には、はるかに大きな資金提供がなされたはずです。
 西松建設の社長が、べらべらとしゃべっていますが、証拠は何もありません。ひょっとすると、献金したという資金の多く、もしくは一部をネコババしたかも分かりません。わたしの考えは、一般庶民の感覚からはずれていないと思います。
 検察の手法は、怪しいと思うと、逮捕拘留し、その間に苦痛を与え、自白させるといったやりかたのようです。足利事件でもそうです。あれだけ菅家利和に強要したにもかかわらず、担当検事だった森川大司氏は、一言の謝罪もしていません。森川氏が特別にやった取り調べのやりかたではなく、検察内で一般にやられていた方法だったからでしょう。
 検察のやり方には、やはり透明性、公正性、公平性が必要に思います。1994年6月27日の松本サリン事件を思い出します。妻の澄子さんが被害に遭っているのもかかわらず、渡辺義行氏を犯人(容疑者)としました。渡辺氏は会社にもおられなくなり、退職し、澄子さんは意識が戻らぬまま2008年8月5日に亡くなりました。このときも、マスコミは一斉に渡辺氏を犯人として報道しました。自宅から試薬がいくつか見つかったというだけで。このあと、サリンはそう簡単に出来るものではないということが分かりました。ちょっと専門家に聞けば、そのことくらいは、すぐに分かったはずです。
 どうもマスコミは、悪役を作ろうとしているようにしか見えません。怖いのは、どのテレビも新聞も検察に踊らされたように同じ書き方であることです。良心があれば、また分析能力があれば、検察を咎めるような報道があってもいいはずです。テレビ朝日や朝日新聞のトップが拘留されたらどういう報道の仕方をするのでしょう。
 マスコミも社の全力を挙げて透明性、公正性、公平性に努める必要があるでしょう。鈴木宗男氏のように意思の強い人は、400日間以上の拘留にも耐えることが出来ましたが、普通の人には無理です。鈴木氏の場合は、わずか3畳の窓もない部屋で拘留されたようです。エアコンもなかったそうです。これだけの環境で耐えただけでも鈴木氏はえらいと思います。以前にも書きましたが、マスコミは、今や第1主権者です。その認識をもって、社員を採用し、教育し、事件に臨み、報道してほしいものです。

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