2009年8月31日月曜日

注目選挙区(2)

 昨日に続いて、私が注目している選挙区を挙げます。
⑩ 石川2区 森喜朗(自民)と田中美絵子(民主)
田中氏は名古屋市長になった河村たかし氏の秘書をやっており、これをまねて選挙区を自
転車で走り回っています。“姫の虎退治”のようには、いかないでしょうが、どこまで健闘するか。(予想:森氏○)
⑪ 愛知9区 海部俊樹(自民)と岡本充功(民主)
海部氏は78歳で16回当選。片や、岡本氏は、38歳で半分以下の年齢です。もう海部氏には
お引き取り願っていいのでしょう。昔、小泉元首相は、中曽根元首相に引導を渡しましたが、麻生首相は、そういったこともできませんでした。(予想:岡本氏)
⑫ 京都5区 谷垣禎一(自民)と小原舞(民主)
小原氏は京大大学院を出て、海上自衛隊の自衛官をやったという変わり種です。小原氏に
勝利の舞を回したいところですが、谷垣氏の牙城は堅いでしょう。(予想:谷垣氏○)
⑬ 兵庫8区 冬柴鉄三(公明)と田中康夫(日本)
公明党が長く守ってきた選挙区ですので、ここは必死に守ろうとしています。田中氏は名前
が通っていますが、尼崎という土地柄が、田中氏の当選を阻みそうです。(予想:冬柴氏○)
⑭ 愛媛1区 塩崎恭久(自民)と永江孝子(民主)
ここも自民が長年守ってきた牙城です。塩崎氏も選挙区にびったり張り付いているようです。
永江氏は、地元放送局の昼の顔として、よく知られています。民主党もいい候補を探し出してきたと思います。最後は、どこまで塩崎氏を追い込むかということでしょうが、わずかに足りない気がします。投票率次第でしょう。公明党の組織票5万票が塩崎氏に流れたようです。(予想:塩崎氏○)
⑮ 福岡2区 山崎拓(自民)と稲富修二(民主)
稲富氏は東大卒の商社出身。山崎氏はこの手に弱いのと選挙が基本的にうまくありません。
いわゆるどぶ板作戦は、とりません。組織票が狙いですが、自民の組織票は、ガタガタですので、苦戦を強いられるでしょう。(予想:稲富氏○) 
⑯ 福岡7区 古賀誠(自民)と野田国義(民主)
野田氏は、一時古賀氏の秘書をやっていました。しかし、かれが八女市長に転じた後、あろ
うことか、古賀氏は、野田氏の対立候補の支援を行いました。その時以来、野田氏は期するものがあったようです。古賀氏が、リードしているようです。あとは、投票率が上がることでしょう。(予想:古賀氏○)
⑰ 長崎2区 久間章生(自民)と福田衣里子(民主)
薬害肝炎訴訟で名を売った福田氏が急追しています。投票日までに追いつくか否か、微妙
なところです。個人的には、福田氏に勝ってほしいところです。(予想:福田氏○)

2009年8月30日日曜日

注目選挙区(1)

 わたしが、注目している選挙区がいくつかあります。北からいきます。
① 北海道12区 武部勤(自民)と松木謙公(民主)
武部氏は、元幹事長であるにもかかわらず、苦戦しているようです。(予想:松木氏○)
② 岩手4区 小沢一郎(民主)と高橋嘉信(自民)
高橋氏は、小沢氏の元秘書でした。田舎では、住めないくらいの行為です。小沢氏の圧倒
的な勝利に終わるでしょうが、高橋氏の今後に関心を持ちます。農業に戻るのでしょうが。(予想:小沢氏○)
③ 福島2区 根本匠(自民)と太田和美(民主)
太田氏は、千葉からの転戦です。千葉県の選挙では、元ホステスなどといった自民党の中
傷を振り切って、勝ちました。2匹目のドジョウはいるのでしょうか。(予想:太田氏○)
④ 東京5区 佐藤ゆかり(自民)と手塚仁雄(民主)
佐藤ゆかりは、岐阜1区からの転戦です。小泉チルドレンの最後のひとりで残るのでしょ
うか。(予想:手塚氏○)
⑤ 東京10区 小池百合子(自民)と江端貴子(民主)
どちらも才媛です。江端氏は、マサチューセッツ工科大学院卒業。一方、小池氏は、カイロ
大学卒業です。個人的には、江端氏を勝たせたいと思っていますが、小池氏は、化粧が上手
です。(予想:小池氏○)
⑥ 東京11区 有田芳生(日本)と下村博文(自民)
有田氏は、田中康夫氏が参議員を辞めて、この衆院選挙に臨んだために参院への繰り上
げ当選になっているにもかかわらず、衆院に挑戦しています。オーム事件で名を売っただけの根性があります。(予想:下村氏○)
⑦ 東京12区 太田昭宏(公明)と青木愛(民主)
先にブログにも書きましたが、面白い挑戦です。青木氏が、12万票をとると面白くなります。
そのためには、投票率が70%近くにならないと難しいでしょう。しかし、意外と接戦になりそうです。(予想:太田氏○)
⑧ 神奈川11区 小泉進次郎(自民)と横粂勝仁(民主)
普通であれば、小泉氏の勝利でしょうが、横須賀市長選で小泉元首相の推す候補が敗れ
ています。横粂氏は世襲批判をうまくまとめることが出来るかでしょう。(予想:小泉氏○)
⑨ 静岡7区 片山さつき(自民)、城内実(無所属)、斉木武志(民主)
保守が片山氏、城内氏に割れるので、民主の斉木氏に有利でしょうが、判官贔屓で城内に
票が集まりそうです。(予想:斉木氏○)

2009年8月29日土曜日

ピロリ菌とヨーグルト

 日本人の全人口の約半分の約6000万人が感染していると推計されています。50歳以上では、70~80%が感染しているとみられると、8月25日の日刊ゲンダイと出ていました。ピロリ菌は、正式には、ヘリコバクターというようです。この記事では、LG21乳酸菌を通常行われる3剤療法と併用することにより、クラリスロマイシン耐性ピロリ菌の除菌率が飛躍的に向上したとありました。
 わたしも内視鏡検査の結果、ピロリ菌がいることが分かり、薬とLG21を随分飲みました。最低、1日に1回。通常は、朝昼夕と3回飲んでいました。そして、1ヶ月後、検査を行いましたが、除菌できていませんでした。それから、また1カ月、今度は薬を変えました。LG21は、今度は止めました。医者に相談すると、「LG21は高いでしょう。薬だけで十分です」と言われ、1ヶ月後、ピロリ菌の検査を行うと、無事、除菌されていました。
 果たして、この結果をどう見るべきでしょう。わたしは、以来、LG21は、飲んでいません。

2009年8月28日金曜日

橋下、東国原両知事のその後

 公示前には、マスコミへの露出度が多く、言いたい放題でした。特に東国原知事などは、「私を総裁候補に」などと、自民党の古賀選挙対策委員長に言っていました。この時は、かなり本気での発言ととられました。自民党の幹部も総裁候補は無理だが、総務相ならどうだという雰囲気もありました。しかし、北野たけし氏は「ごめんなさいと早く謝って宮崎に帰れ」と言っていました。その彼は、今は、ブラジルのサンパウロに逃げているようです。投票が終わるまでは、古傷をいじられぬように日本を離れているのでしょう。
 橋下知事も解散前は、道州制の導入、地方分権で自民、民主に迫っていましたが、今は、おとなしくなっています。まだ、東国原知事に比べて、橋下知事の抜け目がないところは、小沢代表代行に会ったり、民主党のマニュフェストを評価する発言などを行い、民主党政権になっても、冷たくあしらわれないようにしていることです。憐れなのは、東国原知事であれだけ自民よりの発言をしていましたので、これらの発言を民主党議員もメデイアも覚えているでしょう。今回の事件で、彼の任期は、ガタ落ちし、県議団には「バラエテイには出ない」と言質をとられたりしています。もうあと1年半で県知事選挙ですが、この4年間で何をやったのか、真面目に問われそうです。宮崎県民もあらためて、東国原氏の本性をみたことでしょう。

2009年8月27日木曜日

無駄な補正予算

 4回も補正予算が出されましたが、なぜもこういうことが行えるのでしょう。漫画の殿堂もそうですが、補正予算で各省庁は、7万963台も地デジTVを購入します。合計70億円。法務省などは職員5万2000人に4万3262台のTVを買います。今まで、何台あったのでしょう。ロビーにも置くのでしょうか。また、地デジへの移行は、2011年です。少し早過ぎませんか。
 警察庁はエコカー8981台に286億2600万円、1台320万円以上になります。防衛省は5682台で276億3000万円を予算化しています。1台490万円以上です。これもおかしいですね。まず予算ありきのようです。
 また、法務省は刑務所や女子収容施設の建て替えに便乗して、職員施設を16も建てることにしています。そのために138億7600万円も使います。
 どうやら、この使い方は、バルチザン戦略のようです。次の政権には、使える予算を残さないということです。この人たちの頭の構造は、どうなっているのでしょう。必殺仕置人がいたら、お願いしたいですね。

2009年8月26日水曜日

マニュフェスト(2)

 自民党のマニュフェストについて、究明しましょう。自民党は、3歳~5歳時の教育費用は段階的に軽減し、平成24年度には完全に無償化すると言っています。これは、05年のマニュフェストにも幼児教育の無償化を目指すと書いていました。しかし、この4年間、まったく手をつけませんでした。
 また、天下りや渡りは全面的に禁止するとしていますが、自民党は32年前から、これらを謳っていますが、一度も本気にやったことはありません。いまや、霞が関は、民主党政権になれば、天下りは出来ないとして、どんどん天下りをしています。また地位の高い方が、高いポストに天下りできるということで、同期の次官が何人も出来て、天下りしています。麻生首相は、これらを禁止するという意欲もありません。渡辺喜美元大臣が、天下り規制法が成立したときに涙を流して喜びましたが、これも麻生首相はあっさりゴミに捨てました。誰のために首相でいるのでしょう。
 年金受給資格も最低加入期間を25年から10年にすると言っています。現状の法律のままでは、この先、払い続けても受給権を得られない人が118万人もいるそうです。しかし、働く限りは、健康保険と厚生年金、失業保険はセットになっているために払い込まないといけません、指定事業所は国に代わって徴収しなければなりません。加入期間を10年にすれば、無年金から抜け出せる国民が増えることは間違いありません。これらは、本来は坂口元大臣が、『100年安心保険』と言ったときに法制化すべきでしたが、さすがにこのままでは選挙に負けると思ったのでしょう。この118万票がほしいために、ぶちあげました。ところが、細田幹事長は『支給額や財源は今後詰める』と本気とはとても思えません。
 さらには、4年前には、道州制も出ていました。テレビを始めとしたメデイアは、今や主権者です。その責任を発揮して、糾明してほしいものです。

2009年8月25日火曜日

マニュフェスト(1)

 今回の選挙で、各党からマニュフェストが出されました。特に自民党、民主党のマニュフェストを評価する検証大会が8月9日に東京都内のホテルで開催され、その結果が翌日の新聞で掲載されました。自民、民主の勝敗は、民主の4勝3敗2引き分けでした。しかし、これらの団体の自民党に対する評価は甘いものでした。政権与党にいる自民党に対しては、2005年選挙におけるマニュフェストを追求すべきであったはずですが、まったくその点には、触れられていません。それだけでも、これらの団体の評価能力がないことは自明でした。また、政権与党にいる自民党と公明党は、2005年のマニュフェストについての論証が必要です。
 代わりに論証しましょう。自民党は、10年で家庭の手取りを100万円増やすと言っています。ところが、厚労省の調査によりますと、高齢者世帯などを含めた全世帯の平均所得金額は、98年、約655万円でした。これが、03年になると、約580万円、07年には556万円となり、9年間でほぼ100万円が減ってしまっています。特に小泉政権では、企業税制の優遇を行なったためにその金は企業内部にため込まれたと言います。200兆円以上の金が、企業に残っているようです。ある人は『10年で家庭の手取りを100万円増やす』という表現は正確さに欠き、正確には『100万円減った手取りを10年かけて弁償します』というべきだと言っています。

2009年8月24日月曜日

自民党が180議席をとると生き返る

 衆院選挙の投票日が近くなりました。衆院は、現在、自民党が303人、公明党が31人、民主党は112人です。自民・公明で3分の2を占めています。民主党が300議席をとるだろうと大手新聞は調査結果を出していますが、怪しいものです。国民の同情が、自民党に行くことを狙っている感があります。先日、民主党に入党した田中真紀子氏も「自民党は、したたかで油断がならない」と言っています。民主党がなぜ政権をとれるのか、田中氏は、そういう下馬評は信じていないといて、小池百合子の対立候補の応援演説などにも精力的に出かけています。小沢元代表も心臓に問題があるにもかかわらず、全国を飛び回っています。
 しかし、自民党を150席以下、すなわち現在の半分以下に落とさないと、ゾンビのごとく、息を吹き返すと言われています。もし180議席をとると、公明党も自民党から離れずに、民主党を分裂させるための画策をして来るでしょう。
 また、衆院で安定多数をとっておかないと、民主党は参院で過半数を占めていませんので、なかなか法案などが通らずに、やはり民主党政権はよくなかったと国民に思わせかねません。この衆院では、自民党を150以下、出来れば100以下に落とすことが必要です。そうすれば、公明党も自民党から離れ、民主党にすり寄ってきます。また、来年の参院選挙でもこの余波を受けて民主党は勝利でき、4年間は安定した政権運営が出来ます。年金問題は、長妻、道路行政は馬渕などに任せると、期待できる効果が出そうです。不祥事を起こさない限りは、4年間は大臣を替えないという信念が必要です。鳩山代表は、余計なことを言うよりも、4年間は大臣を替えないと宣言することです。そうすると、官僚もあきらめて抵抗も弱くなるでしょう。国民に対しても、嘘のない政治を伝えることです。
 30日は投票に行って、明らかな政権交代に実現を期待したいと思います。

2009年8月23日日曜日

山田法胤氏が薬師寺管主に

 7月31日のブログで、喜光寺の南大門の上棟式に触れましたが、薬師寺の副管主で、喜光寺住職の山田法胤氏(68)が薬師寺の管主に就任しました。薬師寺は法相宗の大本山です。奈良の大寺は宗派にこだわらず、世界や国民のために祈ります。心を立派に育てれば、世の中はうまくいくという教えです。その後の宗教のように現世利益的な小さな教えではありません。
 山田法胤氏は興福寺と交代で務めている法相宗の管長にも就任しました。就任披露にあたる晋山式は11月7日に行われます。これによって、寺の印鑑と鍵を引き継ぎます。今後の手腕が期待されます。現在の管主である安田暎胤氏(71)は長老になります。
 11月1日~3日は唐招提寺金堂の平成の大修復の落慶法要が行われます。阿修羅像も興福寺に戻ってきます。秋には、いろいろの行事があります。山田法胤氏の法話も非常に面白いので、奈良に来られましたら、是非聴いてください。来年は、なら遷都1300年です。奈良を見直すいい機会になればと思います。

2009年8月22日土曜日

ASEANと中国が投資協定締結

 8月15日、東南アジア諸国連合(ASEAN)と中国は、経済閣僚会議をバンコクで開き、両者間の投資の自由化などの協定に署名しました。
 すでにASEANと中国は自由貿易協定(FTA)に基づき、モノやサービス貿易の自由化を実施しており、今回の投資協定の署名で双方の経済連携は、より深まり、総人口約19億人の巨大経済圏完成に近づきました。中国のASEANに対する累積投資額は昨年末までの段階で610億ドル(約5兆8千億円)。逆にASEANの対中投資は、昨年だけで560億ドルです。昨年、1年だけでです。
 ASEANは今年6月に韓国とも投資協定を結んでいますが、日本とは結んでいません。日本の政府当局者は、「日本はASEANの主要国と投資協定を結んでおり、ASEAN全体と協定がないからといって日本企業は不利益を被ることはない」として、中国や韓国に追随する必要はないと言っています。
 日本のこれらの協定には、戦略性がありません。FTAの締結には、必ず農業が絡んでくるためにいつも避けて通っています。すなわち、農業の輸入を求めて来る国とは、協定を結ばないのです。日本の工業も昔ほど、強くありません。以前のように工業製品の輸出で成り立っているときはよかったのでしょうが、今や、貿易収支も赤字です。中国のようにASEANからこれだけの投資があれば、日本にとってもどれだけいいでしょう。海外から投資したいという魅力がないと、将来の日本はありません。次世代のこどもたちにも是非資産を残したいものです。13億人いる中国は、着々と手を打っています。これまで、中国は日本を真似してきましたが、これからは日本も中国を真似すべきでしょう。もちろん、いいところだけですが。日本に残された時間は、長くありません。

2009年8月21日金曜日

電力供給量目標未達

 8月15日の産経新聞によりますと、電力会社に太陽光や風力などの自然エネルギーを利用した電気の供給を義務付けた「RPS法(新エネルギー利用特別措置法)」を今年度は平成15年度のの同法施行以来初めて供給量の目標を達成できない見通しとなりました。これは、目標が毎年度引き上げられる一方で、発電設備の増設が進んでいないためです。
 21年度の供給量目標は、94.4億kWHで前年度から26%引き上げられています。これに対し、経産省が5月31日時点で集計したところ、自然エネ発電の瞬間的な発電能力は1613万kWで前年同期比約3%増にとどまっています。
 普及が進まない背景には、電力会社がコスト高となる自然エネの利用拡大に慎重なこともあるありますが、政策的な要因が大きいと思われます。
 風力発電設備の建設は19年の建築基準法改正で審査が厳しくなり、増設がストップしました。その後、緩和しましたが、世界的な需要拡大で輸入品が値上がりし、新規建設の障害になりました。家庭用光発電も17年に補助制度がいったん打ち切られました。この間にドイツにトップの座を奪われました。
朝礼暮改の政策では、産業界も腰が入りません。昨日も書きましたが、日本のエネルギー政策はどうあるべきか、根本から考え直し、50年は方針が変わらぬ強い産業政策を立ててほしいものです。

2009年8月20日木曜日

エネルギー政策のブレ

 斉藤鉄夫環境相は、14日、二酸化炭素など温室効果ガスの排出量を2050年までに80%削減できるとの分析結果を発表しました。ただし、これを実現するには、太陽光発電を最大で140倍に拡大させるなど自然エネルギーを大幅に普及させることが前提になっています。また、年率2%の経済成長を維持するには、すべての乗用車を電気自動車(EV)に置き換える必要があるとしています。たしかに7月の主要国首脳会議(ラクイラ・サミット)で先進国全体で50年までに80%以上削減すると合意しこれを受けたものです。
 具体的には、太陽光発電は現状の120~140倍に、風力や小規模な水力などによる発電は14~17倍に拡大、大規模水力発電を含む再生可能エネルギーが1次エネルギーの占める割合を成長率2%の場合は28%に、1%なら40%にまでに高めるとしています。ここにもちゃっかり水力発電の復活を入れています。
 また、政府の資産では、中期目標を達成するだけでも光熱費増や所得減などで世帯当たり年7万6千円の負担増となります。エコカーを新車販売の50%に拡大するだけで12兆円、太陽光発電を現状の20倍に拡大するにも8兆円の費用が必要です。
どうも選挙を前にして最後のスカシッぺのような発表です。こういう数字を見せられても実現性を疑います。実現不可能な数字を並べたように思います。これらの数字は、先進国として達成せねばならない数字です。そのためには、どうすべきか、このような鉛筆を舐めたような計画ではなく、英知を集めて計画を作成してほしいものです。

2009年8月19日水曜日

サル餌やり禁止条例

 大阪府箕面市が箕面公園周辺に生息するニホンザルの増加に伴って、サルへの餌やりを禁止する「サル餌やり禁止条例」を制定しました。悪質なケースには3千円程度の過料支払いを求めるそうです。
 もともとは、箕面市が観光目的で昭和29年から餌付けを始めたものです。31年には府営箕面公園を生息地とするニホンザルが天然記念物に指定されました。市は適正数を200匹としていたものが、約600匹に増え、住宅の屋根に登ってアンテナを壊したり、農作物を荒らす被害が増えています。
 餌付けが進み、観光客が与えたカロリーの高い餌を食べるうちに、体力がつき、2~3年に一度の出産が毎年になり、高齢出産も増えて、急速に数が増え始めたようです。市は、一転して観光客に餌をやらないように求めましたが、観光客の餌やりがいっこうに減らないために条例制定に踏み切りました。9月から施行されます。
 全国では、年に約1万匹のサルが捕獲され、処分されています。大分県の津久見市では畑を荒らすサルを訓練した犬で追い払う「モンキードック」事業を始めたり、大津市では捕獲したサルを雌雄に分けて繁殖を防止しています。大分市の高崎山のニホンザルも天然記念物に指定されていますが、避妊薬を投薬したりして、増加を食い止めています。しかし、いずれも試行の段階のようです。決定的な方法は、見つかっていません。
 サル以外にも、鹿の害も問題になっています。いずれ、これらも保護か、駆除か決めなければならないようです。

2009年8月18日火曜日

とうとう田中真紀子氏、民主党入り

 8月15日の午後、無所属の田中真紀子氏(65)が新潟県長岡市で記者会見して民主党に入党する意向を明確にしました。会見には、鳩山由紀夫代表も同席しました。民主党は、新潟5区からの出馬を公認する方針です。
 田中氏が、民主党から立候補しての影響は、以前ほどはないでしょう。テレビでの報道もわたしは、知りませんでした。それほどにニュースになりにくいのでしょうし、選挙報道にもなるためにも自粛したのかも分かりません。
 選挙での当選は、問題ありませんので、小沢代行は、自民党の大物の選挙区に重点的に田中氏を応援に投入するでしょう。北海道の武部、町村、石川の森、東京の与謝野、小池、太田、兵庫の冬柴といったところに持って来ると思われます。テレビ局が騒ぎます。今回は、衆院解散から投票まで時間が開き過ぎてダラケています。雰囲気を締めるためにも、意外と田中真紀子効果は、あるかも分かりません。先に述べたひとたちは、厭なのが来たと思うでしょう。
 民主党政権が出来ると、一部に田中真紀子氏の外務大臣就任という噂もありますが、まず無理でしょう。民主党の足元をすくいかねません。外務大臣には、寺島実郎氏の名前があがったりしています。このあたりを民主党が起用できれば、点数はかなり稼げます。

2009年8月17日月曜日

得をしたか、押尾学

 たしか押尾学の方が、酒井法子よりも覚醒剤疑惑は、先だったと思うのですが、いつのまにやらニュースは酒井にとられました。押尾の場合は、横に全裸の女性が死んでいたわけですから、本来は大事件になるはずですが、どうやらテレビのネタとしては、酒井の方が番組になりやすかったのでしょう。ひょっとすると押尾学は、ホッとしているかも分かりません。
 しかし、日本のメデイアは、そう甘くありません。酒井で引っ張れるだけ引っ張って、食べ尽くすと押尾学にいきます。そのときは、矢田亜希子も同様に毎日、テレビの取材に遭い、過去のフィルムを流されるでしょう。押尾学は拘置されていて逃げられないでしょうが、矢田亜希子は、海外に非難しておくべきです。しかもハワイなどではなく、知っている人がいないところに。ニュージランドやベトナムなどがいいでしょう。テレビ局などが来ると分かるようにしておけば、うまく逃げられます。しかし、賢そうでないので、1カ月もしないうちにテレビの餌食になっているでしょうが。

2009年8月16日日曜日

ETCはゴミになるか

 自民・公明の1000円高速で、ETCが売れに売れています。メーカーのパナソニックや三菱電機も大増産です。パナソニックは昨年12月から24時間態勢といいます。この不況の中、喜ばしいことでしょう。
 ところで、今度の衆院選挙で民主党が政権をとれば、ETCはどうなるのでしょう。高速道路の無料化をマニフェストに掲げていますので、不要になる恐れがあります。そうならないために、自民党に投票しなさいと言って回っているのでしょうが、どうなるのでしょう。
 しかし、これは心配はいらないと思います。民主党のこれまでの主張を見ていますと、いきなり無料化と言っているわけではありません。もともと、高速道路は、投資の回収が終われば、無料にしていたものです。それを、自民・公明の国交族が、永久に道路を作り続けるために回収が終わっても無料にしないようにしたものです。北九州の若松と戸畑を結ぶ若戸大橋は回収が終わると料金所は取り壊され、無料になりました。また、奈良と大阪を結ぶ阪奈道路も同様に無料になっています。以前は、これが当たり前だったのです。基本的には投資し、回収が終われば、無料にするのが、道路行政の筋です。ところが、国から多額の税金を投入してもらい、高速道路の有料による収入があっても、永久に無料にはしません。それどころか、国交族の天下り機関になって、ジャブジャブお金を使っています。
 ここで、民主党には初心に帰ってもらって、各道路を精査し、回収の終わった高速道路は、無料にします。東京の首都高や、関西の阪神高速は、これらの高速道路を何本も作れるくらいに稼いでいます。無料化のスケジュールを緻密に立てて、国民に提示してほしいものです。ETC、VICSに絡んだ外郭団体でも、実に多くの人たちが巣食っています。よく分からないのは、ETCを付けていると、1000円になり、つけていないと高額の高速道路料金を払わねばなりません。おかしくありませんか。差額は、税金で購われるのです。ETCを付けていない人は、二重払いになっている感があります。ETCを付けていない人も1000円にすべきでしょう。

2009年8月15日土曜日

失業率が5.4%に

 総務省が7月31日に発表した6月の完全失業率は、前月よりも0.2%悪化し、5.4%になり、過去最悪だった平成15年4月の5.5%に迫る水準になっています。5ヶ月連続の悪化となっていますが、実感的にはもっと続いているように思います。厚生労働省は6月の有効求人倍率を発表しましたが、これも前月を0.01ポイント下回って、0.43倍となり、昭和38年の調査開始以来の過去最低を2ヶ月連続で更新しました。悪化は13ヶ月連続です。しかし、政府は数字の発表だけでいいと思っているのでしょうか。対策も何も発表しません。これは、由々しき問題です。政府が数字の発表だけでは、役割を果たしていると言えないでしょう。今回の選挙でも、麻生首相は先進国の中で最も早く不況から脱出すると何度も言っていますが、その手段は、何も講じていません。
 完全失業者は前月比で、83万人増の348万人で、増加幅は前月(77万人)を上回り、2ヶ月連続で過去最大を更新しています。問題なのは、世帯主の失業者が24万人増の92万人となっています。深刻さは、日増しに悪くなっています。地方の中堅都市が毎月失業しているのです。なんとも感じないのでしょうか。帝国ホテルのバブで、国費で飲んでる人には、国民の辛さ、苦しさ、悲しさは、まったく感じないようです。
 雇用の先行指標とされます新規求人数も前年同月比22.3%減で30ヶ月連続の前年割れです。製造業では、48.3%減です。製造業を強くしないといけないと言いながら政府は何をやっているのでしょう。定額給付金や1000円高速といった選挙対策ばかりに目を向け、日本の舵取りを忘れています。日本丸は、嵐の中で、右往左往しています。船長は酒ばかり飲んで、くだを巻いている感があります。こういうレベルの低い人たちに任せていていいのでしょうか。自民党の立候補者名簿を見ていますと高齢者ばかりです。多くが後期高齢者です。この人たちが、後期高齢者いじめをやります。自分たちは、別に手厚く守られていて関係ないと思っているのでしょう。先に述べた数字は、経済の悪化のひとつの数字にすぎませんが、国民にとっては非常に大事な数字です。日銀などが短観などで景気は底を打った的な表現をしていますが、実の経済は分かっていません。日銀、総務省、厚生労働省の幹部は、週に1度は、ハローワークを見るといい。職を求めて多くの人が真剣に日参しています。面接も受けているのでしょうが、この時代、いい職は見つかりません。テレビ局も朝食時に交通事故で死者が出た、あるいは洪水や土石流で家が流されたといった報道をしていますが、どのテレビ局も同じことを流しています。自然には人間はかないません。それよりも、もっと日本人の一人ひとりの生活に密着した報道を流してほしいものです。上に述べ数字に対して政府はどういう対策を打つのか。早急に打つ手と恒久的に打つ手は何なのかを分かりやすく話させてほしいものです。升添や林といった口だけの大臣の話は結構です。役人の話で結構です。そうすると、役人が無能なのか、血も涙もないのかも分かります。もっと真剣に考えてほしいものです。日本国民が再び自信を持って世界に飛び立てる時間は、わずかしかありません。30日の選挙には、必ず行きましょう。

2009年8月14日金曜日

芸能人・著名人の薬物汚染

 芸能人・タレントに薬物使用の抜き打ち検査が必要と書きましたら、タイミング良く、8月12日の夕刊フジに1970年以降の検挙者がリストアップされていました。80年代は、1年に1―2人、90年代前半も2ー3人にとどまっていましたが、97年から年間4ー5人に増え始め、2001年には6人、05年には過去最多の9人になりましたが、今年は8ヶ月間で11人になっています。しかし、急に検挙者が増えたのは、著名人の薬物使用者が急増したわけではなく、一般人への汚染拡大に危機感を感じた警察が捜査を強化したために結果的に著名人の逮捕者が増えたということのようです。著名人が麻薬を入手しやすいのは、昔も今も変わらないと言います。
 逮捕者を見ていますと、多くが人気が落ちた人たちです。人気絶頂の人は、まずやっていません。わたしは、芸能界のことは分かりませんが、最近逮捕された酒井法子や押尾学もすでに人気が落ちかかっていたのでしょう。一流の人は、さすがにやっていないようです。著名人も人気が落ちて来ると、こういう不法な薬物の使用を勧めてくるのでしょう。赤坂の公園で素っ裸になった草彅剛が、厳重に調べられたのも麻薬・覚醒剤容疑だったわけです。SMAPのひとりが、常用しているとなると、その汚染の度合いは、非常に大きいからです。しかし、何も出て来ませんでした。キムタク・工藤静香夫妻と酒井・高相夫妻も仲がよかったそうですので、酒井もしつこく取り調べを受けているでしょう。20日間は拘留できます。
 酒井の今回の件は、初犯ですし、尿検査でも出ませんでしたので、実刑にはならず、起訴猶予付きの判決になるでしょう。しかし、こどもまでいて、薬物を吸うとは、通常では考えられません。体から完全に麻薬が抜けるまで、入院しておく必要があります。いい加減にすまそうとすると、必ずまたやります。
テレビ局、芸能プロダクションは、先に書きましたが、抜き打ちテストをやるべきでしょう。そうでないと、知らぬ間に社員まで麻薬汚染が進んでいたということになりかねません。

2009年8月13日木曜日

酒井法子の覚醒剤報道

 この報道は、もうやめてほしいと思うのですが、相変わらず続いています。酒井の逮捕を報じた8日のTBS系「情報7daysニュースキャスター」(午後10時)の視聴率が関東で30.4%。関西で29.5%の高視聴率を記録しました。この時間帯での30%の視聴率は、テレビ局としては、基調でしょう。番組では、渋谷署に移送される酒井法子の映像を繰り返し流したり、野次馬の集まる様子やサンミュージックの関係者の会見を繰り返し生中継していました。
 この酒井法子の逮捕は、中国の中央テレビでも報道していました。本人が自覚している以上に海外、特に中国、台湾、香港での衝撃は大きかったようです。管理するプロダクションは、属するタレントの教育も大事なように思います。どうも人気が上がれば何をしてもいいという風潮を作っているのではないでしょうか。他に与える影響を常に頭に入れて教育してほしいものです。酒井の場合、14歳からサンミュージックに在籍したわけですから、相沢社長ほかの責任も重いでしょう。
 話は変わりますが、日本ハムのダルビッシュ有(22)が酒井の逃走中だった8日午後、「裏切りと愚行」と題して、自身のブログに書いていたそうですが、どういうわけか、数分で削除しました。この中でダルビッシュは、「愛する家族がいるのにも関わらず身勝手な行動を何故するのか理解できません。僕も昔、軽率な行動でファンを裏切ってしまった過ちがあります。あの方も、自分の事だけを考え、ファンの事を捨て、周りを裏切った罪は重い」と指摘し、最後は「愛する家族やファンに支えられている事の大切さを考え、早期解決してほしい」と書いています。ダルビッシュは、22歳です。成長したものです。かれのファンへの裏切りというのは、未成年時のキャンプでの喫煙です。罪の重さは、はるかに違うでしょう。しかも酒井は38歳。もっと自覚すべきです。この間にテレビで流された酒井の行状を見ていますと、情けなくなります。麻薬、覚醒剤は、最初から興味を持たないというメンタルトレーニングが必要です。そうでないと、またやります。

2009年8月12日水曜日

“黒いうさぎ”になった酒井法子

 酒井法子(38)が覚醒剤取締法違反容疑で逮捕されました。主人の高相祐一(41)が、職務尋問であやしげなビニール袋をパンツに隠していたものを出すように言われて、挙句は、酒井法子を呼び寄せました。そこで、法子は、背広の男性二人と同行。警察から任意同行を求められましたが、その場は「子供がいるので、あとで出頭します」ということで、姿を隠し、そのまま逃走しました。
 この間、サンミュ-ジックの相沢正久社長などは、毎朝、テレビに出て早く連絡をとるように訴えていました。法子が高相と結婚したときから、危うい夫婦と思っていました。わたしの友人もサーフィンを楽しんでいますが、皆、正業を持ち、余暇でサーフィンを楽しんでいます。しかし、芸能界の回りに現れるひとたちは、どうも正業はそこそこでサーフィンで遊ぶことが、メインのような人たちばかりのようです。酒井法子は福岡の出身で、清楚なイメージで好ましく思っていましたが、結婚前あたりから、頭を傾げるようなことが、目につきました。プロダクションの人たちとかは、随分前から、分かっていたはずです。覚醒剤を常用するようになると痩せます。また、幻想を見るようになります。打った直後は、頭も体もすっきりしますので、かなりハイ状態になります。以前、力士からも常用者がでましたが、今は相撲協会は抜き打ちテストで完全に抑え込んだようです。各テレビ局も自分の番組で使う芸能人、タレントは、オーデイションの際にチエックすべきでしょう。そうでないと、今後も覚醒剤取締法違反者がなくなることはありえません。また、テレビ局、プロダクションの世の中に対する責務と思います。この機会に上記のことを言うテレビ局の社長、プロダクションの社長がいないことは、不思議です。自分もやっているのではと、わたしなどは思ってしまいます。
 今回のことは、結果が見えています。酒井法子個人の問題ではなく、芸能界としてどうするのかを明確にする段階に来ているでしょう。

2009年8月11日火曜日

吉川潮の評論

 わたしは、吉川潮氏のテレビに対する評論は、かなり信じています。8月5日の日刊ゲンダイの”TV見たまま思ったまま”で、フジテレビの「FNSの日26時間テレビ」を酷評していました。総合司会は、ヘキサゴンのドンの島田伸助で、29日の「クイズヘキサゴン」では、12時間耐久レースのダイジェストが放送されました。気温33度の灼熱地獄の中、系列局から参加したタレントやアナウンサーのチームが三輪車で走り回りました。広島の女性3人組ローカルアイドルなどは、完走すればメジャーデビューできるとあって、つらさをこらえて泣きじゃくりながら走っていました。吉川氏曰く「芸能界残酷物語」。
 途中リタイアしたフジの男性アナが泣き伏しました。それを心配してかけつけた母親を映して放送する。こういう場面を流すのは、羞恥心の欠如と切って捨てています。そういえば、伸助は“羞恥心”という歌を作詞しています。
 ゴール近くになると、伸助がマイクを持って、「がんばろうぜ」と励ますが、その顔が悪相に見えた。わたしは、危ないところで、悪僧と書くところでした。吉川氏は、さらにこの男、年々人相が悪くなっていると追い打ちをかけています。
 「最後に一緒に涙を流してくれたあなたもヘキサゴン・ファミリです。島田伸助」とテロップが流れたので、「ケッ!」とののしったと書いています。さらに涙と感動を押し売りする偽善番組は本当に始末に負えないと語っています。
 三流タレントと局アナに過酷な仕事をさせ、バカ高いギャラや給料をもらっている島田や局の経営陣に言いたい。きさまらも三輪車で走れ!なかなか、吉川氏の評論は痛烈ですが、いつも当たっています。数少ない芸能評論家です。

2009年8月10日月曜日

中国の外貨準備が2兆ドル

 とうとう中国の6月末の外貨準備高が2兆ドルを超え、2兆1316億ドルに達しました。かっては、日本、ドイツがNo.1を争っていたのですが、2006年2月に中国が日本を抜いてからは、中国は世界一の外貨保有国になりました。6月末までの1年間で3228億ドル増えましたが、そのうちの8割以上が米国債です。中国は、元高にブレーキをかけるために人民元を売り、これでドルを買っています。当然のことながら、元高になると輸出にブレーキがかかるからです。中国がアメリカの国債を買うことによって、アメリカに対する中国の発言権が強くなっています。沖縄の米軍基地のグアム移転は、中国に対する遠慮とも言われています。米軍基地が沖縄では、あまりに中国に近すぎるということです。どうも日本は、アメリカに利用されてばかりのようです。また、日本列島は、アメリカの不沈戦艦にされそうです。
 人民銀行の周小川総裁も現在のドルを基軸通貨とする国際金融体制には、不満があるようですが、最近は声を大きくしていません。中国の実質経済成長率が、4~6月には、前年同期比で7.9%になったからでしょうか。日本の財政官僚、日銀は、のんびりしていますが、もっと国民の資産を大事にしてほしいものです。

2009年8月9日日曜日

古橋広之進

 「フジヤマのトビウオ」と呼ばれた古橋広之進氏がイタリアのローマで80歳で亡くなりました。記憶にあるのは、日本がオリンピック復帰を果たした1952年のヘルシンキオリンピックの400m自由形の決勝でした。早朝、ラジオの前で、応援したのを覚えています。わたしが、まだ小学校でした。予選は、7位か8位の通過で、決勝に備えて、体力を温存していると思っていましたが、負けるはずがないと思っていた古橋は、決勝では、最下位の8位でした。がっかりしたのを今も覚えています。すでに選手としてのピークを過ぎていることは、年齢からも分かっていましたが、気力でなんとかするだろうと思っていました。あとで五輪前年の南米遠征中にアメーバ赤痢に感染した後遺症で実力を発揮できなかったことを知りました。かれは、とうとうオリンピックの表舞台では、ヒーローになれませんでした。 
 戦後の暗い時期に古橋は、公式記録にはなりませんでしたが、世界記録を更新し続けました。1947年の日本選手権では400m自由形で4分38秒4で優勝しました。1948年のロンドンオリンピックは、敗戦国の日本は参加を認められませんでした。このとき日本ではオリンピックの水泳競技の決勝と同日に日本選手権を開催し、古橋は400m自由形で4分33秒4、1500m自由形で18分37秒0を出し、ロンドン五輪金メダリストのタイムはおろか当時の世界記録をも上回わりました。同年9月の学生選手権の400m自由形では自己記録を更新する4分33秒0、800m自由形では9分41秒0を出し、これも世界記録を越えました。これらの記録は日本が国際水泳連盟から除名されていたため世界記録としては公認されませんでした。しかし、国民を勇気づけました。当時の世相を記した書籍には「敗戦でうちひしがれた国民に自信と希望を与えた」として、取り上げられました。
 1949年には、日本の国際水泳連盟復帰が認められ、古橋ら6選手が全米選手権に招待されて参加し、400m自由形4分33秒3、800m自由形で9分33秒5、1500m自由形で18分19秒0で世界新記録を樹立しました。アメリカの新聞は、「フジヤマのトビウオ」(The Flying Fish of Fujiyama)と呼びました。このとき、後輩の橋爪四郎は、古橋に次いで、400m自由形で2位に入っています。
 1952年、日本選手権では思うような記録が出ませんでしたが、その年のヘルシンキオリンピックに出場しました。結果は、先に書いたとおりです。この時、実況を担当したNHKの飯田次男アナウンサーが涙声で「日本の皆さん、どうか古橋を責めないでやって下さい。古橋の活躍なくして戦後の日本の発展は有り得なかったのであります。古橋にありがとうを言ってあげて下さい」と話しました。橋爪は、1500m自由形で銀メダルをとっています。
 エピソードとして、日本大学進学後に水泳を再開した古橋は、「国体に出場するために東京から兵庫県の宝塚市へ向かう途中で「汽車賃がないので、列車に無賃乗車して乗り継いでやっとのことで宝塚に行った」と語っていました。引退後は社業に専念する傍ら、水泳界の発展に尽力し、多くの役職をこなしました。
 話は、変わりますが、わたしの高校の先輩に葉室鐵夫氏という200m平泳ぎで1936年のベルリンオリンピックで金メダルをとった人がいます。この人は、1917年生まれで、日大卒ですので、古橋の先輩にもあたります。かれと、同窓会のときに腕相撲をやりましたが、現役の柔道部の人間も含め、ひとりとして、勝てませんでした。オリンピックで、金メダルを取る人は違うなとつくづく感心したものです。この人たちの活躍や指導があって、水泳日本の伝統が引き継がれているのでしょう。是非。このいい伝統は、残していってほしいものです。

2009年8月8日土曜日

箸墓古墳

 にわかに箸墓古墳は、邪馬台国の女王の卑弥呼の墓と騒がれています。しかし、考古学学会は、この話題には、付き合いきれない、これ以上エネルギーを投じても結論が出ないと諦観を決め込んでいる感があります。どうやら、この騒ぎを起こしているのは、以前からのスターの人たちではなく、あとから参入した人たちのようです。わたしは、今回、“箸墓は卑弥呼の墓”といった国立歴史民族博物館の存在を知りませんでした。古代遺跡の少ない千葉県に国立歴史民族博物館を建築するなどは、きな臭さを感じます。魏志倭人伝には、卑弥呼の墓は、径百歩とあります。円墳です。箸墓古墳は、全長が280mもある前方後円墳で、周囲を濠でめぐらしています。このようなことは、倭人伝には書かれていません。したがって、箸墓を卑弥呼の墓と比定することは、無理があります。いくら遡っても300年までと言われておりました。したがって、卑弥呼の墓というよりは、次の女王である壱(台)与の墓の説の方が分があるように思います。また、纒向古墳群を卑弥呼の家来の古墳としていますが、これも時代が逆です。纒向古墳群は、前方後円墳の前の帆立貝式の古墳です。こちらの方が、古いのです。
 これまで箸墓は、倭迹迹日百襲姫命(ヤマトトトヒモモソヒメ)の墓とされていました。倭迹迹日百襲姫は、崇神天皇の祖父孝元天皇の妹でしたが、三輪山の神である大物主神の妻となったとする神婚伝承があります。しかし、この神は夜にばかり通ってきて姿を見せないので姫は、「まだお姿を見たことがありません、どうか夜の明けるまで居て美しいお姿を見せて下さい」とお願いしました。大物主神は、「明朝お前の櫛箱の中に入っていよう」と答えました。姫は朝、櫛箱をあけると中に美しい小蛇がいたので驚いて泣きだしました。すると、大物主神は人の姿に戻り、「よくも私に恥をかかせたな」といって三輪山に帰ってしまいました。姫はたいへん後悔し、箸で陰処を突いて死にました。人々はその墓を名付けて箸墓と呼んだとされています。この神話も突拍子もない神話です。日本古代草創期の話とは、すこし違う感じがします。
 この写真は、わたしが撮った箸墓の写真です。今は、この橋桁のようなものもなくなっています。以前は、この写真のように撮る対象にもなりました。ここに埋葬されている姫は、どれほど美人だったのだろうと勝手に想像したものです。それが、単なる濠になってしまいました。今は、イメージが湧きません。
日本の古代史は、結局は、宮内庁が管理する御陵を発掘しないと、結論に近いものは出てこないのでしょう。御陵の中には、銘の入ったものが、発見されるかも分かりません。宮内庁のみが、まだ戦前の中にいるようです。

2009年8月7日金曜日

若田光一さん、宇宙から帰還

 若田光一さん(46)が2日、日本人初の宇宙での長期滞在から帰還し、本拠地のヒューストンで記者会見をしました。若田氏は、1963年8月1日にさいたま市に生まれました。
 大学および大学院は九州大学を卒業しています。奥さんのシュテファニーさんとは、彼女が留学中に結婚しています。こどもには、晶雄という日本人らしい名前を付けています。奥さんも日本に、しかも九州に留学するくらいですから、日本人の男性の気性を理解しているのかも分かりません。彼は、博士号もとっています。きちんと勉強もした人のようです。非常に好印象ですので、これからは、毛利衛さんに代わって、CMに登場する回数が増えるかも分かりません。
 ところで、若田さんが卒業した九州大学の航空工学科は、若田氏が宇宙飛行士になったために学科名に宇宙を冠して、「宇宙航空学科」としたそうです。今後の若田さんの活躍を見守りたいものです。

2009年8月6日木曜日

日産の電気自動車

 日産自動車が、8月2日、横浜市内に建設した新本社の完成に合わせて、2010年後半に発売する電気自動車(EV)「リーフ」を報道陣に公開しました。これには、カルロス・ゴーン社長や小泉純一郎元首相、松沢成文神奈川県知事、中田宏横浜市長も登壇しました。「リーフ」は、一晩の充電で160kmを走ることが出来ます。電気自動車としては、三菱自動車、富士重工についで、3社目ですが、初年度5万台を生産予定です。電池には、新型のリチウムイオン電池を搭載します。ひと晩の充電で、160kmは、物足りません。プラグインタイプになるのでしょうが、なかなかそのインフラが整いません。日産は、トヨタ、ホンダにハイブリッドで押されっ放しですので、ここらで起死回生を狙いたいところでしょう。しかし、1年で5万台では、仮に1台400万円にしても2000億円です。少なすぎます。来年は、エコ減税があるかどうかも分かりません。
 ところで、日産は、ハイブリッドカーをあきらめたのでしょうか?わたしには、電気自動車は、隠れ蓑で、ハイブリッドカーを狙っているように思います。来年の夏頃には、登場するではないでしょうか。

2009年8月5日水曜日

惜しい!浅尾慶一郎

 民主党参議員の浅尾慶一郎氏(45)が、民主党を離党し、無所属で神奈川4区から立候補することになりました。浅尾氏は、10年前に参院議員に当選以来、衆院に鞍替えをしたかったようですが、出来ずに今回、民主党を離党してまでも衆院に立候補しました。
 民主党からは、前逗子市長の長島一由氏(42)を公認しています。自民党の小泉チルドレンの林潤氏(36)との三つ巴の戦いになります。場合によっては、自民の林氏が漁夫の利を得るかも分かりません。静岡県知事選のようになればいいのですが、2匹目のどじょうがいるかどうか。
 わたしは、この浅尾氏は、神奈川県から民主党で首相が出るなら、浅尾氏とかねがね思っていました。非常に話もうまく、政策にも明るく、企画力もある数少ない人物として期待していました。神奈川県知事の松沢成文氏や横浜市長の中田宏氏よりも首相の座に近い人物とかねがね思っていました。是非、こうなったら、無所属で当選して、民主党に戻ってほしいものです。

2009年8月4日火曜日

中国の失業率上昇

 中国政府の発表する失業率は、失業保険に加入するなど当局に登録した都市部の労働者のみを対象にした統計数字です。全国の農村部にいる農民工の2億2500万人は含まれていません。これらを入れると、実際の失業率は、9.4%になるといわれています。
 昨年の都市部の登録失業率は4.2%でしたが、1~6月の失業率は、0.1%悪化し、4.3%になったと発表しました。新卒大学生の3割以上が就職が決まっていません。中国の大学は、6月に卒業し、7月から就職します。先日も、上海のレストランに行きますと、就職の決まっていない大学生がアルバイトで働いていました。中国の大学生も大変です。
 また、今年の新規労働力供給は、2400万にのぼる見通しで、これらの就職先を探すのも大変なようです。中国では、これらを吸収するには、経済成長率は、10%近くは必要で、これに達しないと、町に失業者が現れ、不安定になります。中国がもっとも早く回復すると言いました。そのとおりになっていますが、細かに見ますと、大変です。北京、上海にいますと、不景気などは感じません。地方の富が、都市に集まっているのでしょう。レストランの食事代も随分高くなりました。日本の一流レストラン並みです。失業者が多いのですが、その陰で繁栄しています。アンバランスを感じます。中国は、舵取りがうまいので、うまい着地点を見つけるでしょう。しかし、中国ビジネスをやっているわたしたちにとっては、目が離せません。

2009年8月3日月曜日

それでも政権交代はない

 日本では、民主党政権の成立が確実視される流れにありますが、国際政治に明るい原田武夫氏によると、ワシントンにいて対日利権を牛耳るいわゆる「知日派」が出した予測では、今回の衆院選挙では、自民、民主両党が単独で過半数を占めることはない。したがって、不安定な政局が続き、来年7月に衆参同日選挙が行われ、ここで日本の新しい政治が始まるというものです。このアメリカでの観測が、現実となるためには、「北朝鮮がミサイルを発射する」、「アメリカがデフォルト(国家債務不履行)を行う」などの事態、すなわち危機管理的な状況になれば与党が圧倒的に有利になると言っています。あり得るのは前者で、金総書記の体調はかなり危ないので、もしものことがあれば、軍部が実力行使を行い、ミサイルを発射する危険性はありますが、さすがに日本に向けて発射することはないでしょう。両者ともにないと思いますが、アメリカのやることは、ときどき空恐ろしいことをやりますので、まったくないことはないかも知れません。その点、民主党も馬鹿ではなく、インド洋の給油も続けると言っています。アメリカに刀を振り下ろさせないように民主党も大人の対応をしてほしいものです。小沢元代表は、ときどきとんでもない発言をすることがありますので、その点、代表に鳩山氏がなったのは、正解だったでしょう。

2009年8月2日日曜日

今年、中国がGDPで日本を抜き、世界2位へ

 中国が、今年中に名目国内総生産(GDP)で、日本を抜き、世界2位になることは、確実視されています。その一方で、一人当たりGDPでは、中国は日本にはるかに遅れをとっているという中国社会科学院の冷めた見方もあります。
 中国の一人当たりGDPは、08年に初めて3000ドルの大台を突破して3266ドルになりました。03年に1000ドルから、3000ドルに達するまでにわずか5年です。日本は、11年かかりました。しかし、中国は、成長力こそ大きいのですが、絶対金額では、世界で100位以下です。とはいうものの、上海や広東省のシンセンや広州では、08年に1万ドルを突破しています。日本の80年代前半の水準です。日本は、1995年以降、GDPは残念ながら、減少の一途です。もう一度、日の昇る国にしたいものです。どうすれば、そうなるのか、国民一人一人が諦観せず、再挑戦したいものです。

2009年8月1日土曜日

麻生首相失言、また

 衆院を解散してから、10日間も経とうとしているのに、地方からの応援演説の依頼はなく、やっと8月1日に新潟市に地方遊説でゆくようです。
 しかし、7月25日の横浜市内で開かれた日本青年会議所の会合で、「日本は20%以上が65歳以上だ。この人たちは皆さんと違って、働くことしか才能がない」、「80歳を過ぎて遊びを覚えても遅い」、「60歳、80歳を過ぎての手習いは遅い」、「元気な高齢者をいかに使うか。彼らが納税者になれば、日本の社会保障もまったく違ったものになる。これが日本が目指すものだ」。麻生首相は、「一つひとつの言葉をとらえずに全体で理解してほしい」と言っていますが、全体でとらえても変わりません。自分の口から出た言葉は、自分の思いや考えから飛び出すものです。そういう言い訳よりも素直に謝った方がどれだけよかったかと思います。
 また、麻生首相は選挙応援で行くところがなかったのでしょう。29日に今度の豪雨の被災地に飛ぶことにしました。そして、その前日のぶら下がり会見で、「まだ出てきていないという方、まだあとひとつあると聞いていますんで」出かけるということです。評論家は、なぜ「あとおひとり」と言えないのかと憤慨しています。政治史研究家で作家の瀧澤中氏は「この人は自分の発言を相手がどうとらえるかを考えられないんです。こんな人間になったのは、ひとえに漫画の読み過ぎが原因でしょう」と語っています。真面目な漫画愛好家は、怒るでしょう。先には、漫画愛好家は、未曾有などの漢字が読めないと思われました。今度は、漫画愛好家は、上から目線でものを言うと思われています。それにしても解散から投票まで40日間とは長いですね。