2009年4月30日木曜日

金総書記の豪華ヨットが差し押さえ

 欧州駐在の北朝鮮当局者は、金正日総書記の家族のためにイタリアのアムジット社と豪華ヨット2隻の購入契約を結びました。豪華ヨット95型と105型で、代金は両方で2000万ドル(約20億円)弱。イタリア当局が、不透明な資金の流れを監視していましたが、売買契約に気付き、欧州金融当局に通報しました。欧州金融当局は、購入代金の一部の数百万ドルを差し押さえたことを公表しました。4月4日です。差し押さえ理由は、購入代金の出所が不透明であること、ヨット購入が、ぜいたく品の禁輸を義務付けた国連安保理決議違反に当たる可能性があるためです。金総書記が豪華ヨットに乗るのは、夢と消えたようです。しかし、ヨーロッパは、さすがに毅然とやります。もし、日本に注文が来ていたら、どうしていたでしょう。福岡の会社が、ロケット台の搬送トラックを輸出して、捕まったことがありましたが、全数ではなかったように思います。当局の厳しい目と処理が大切ですし、同業の通報も大事でしょう。

2009年4月29日水曜日

鄭州のPHS

 今回、車で鄭州市内を走り回りますと、PHSのアンテナが多いことに驚きました。人口は、400万人程度ですが、河南省の省都です。沿海部ではない内陸部として発展が期待されているところでもあります。古い中国の表現でいえば、中原です。三国志の曹操が生まれたのも近いところです。走っていて、驚いたのは、PHSの基地局の多いことです。中国網通の人に何台基地局を設置したのか聞いていませんので、他の地域と比べ、人数当たり多いのかどうかは分かりませんが、少なくとも北京に比べると、かなり多いように思います。北京では、環3、環4、環5などのメインの道路を走っても、なかなか目につきませんが、鄭州では、嬉しくなるくらいにアンテナが目につきます。地元の人に聞くと、結構使っている人も多く、PHSとGSMの2台を持っている人も普通にいます。評判も悪くありません。しっかり設置したところは、性能もいいようです。
 しかし、この中国のPHSも2011年末で終了です。ユーザーの人たちが、北京の裁判所に訴えていますが、却下されています。日本発祥のPHSを中国で認めさせるように動けなかったのでしょうか、関係者の無為無策を嘆きます。9800万人までいった中国のPHSユーザーは、5000万人まで減ってしまいました。毎月毎月、大幅に減っています。反日が今よりも強かった時に日本のPHSを認めた中国人の懐の深さに敬意を払います。PHSは遅れた技術といわれながら、1億ちかいところまで増えたのです。なぜここまで増えたのか、受け入れられたのか、日本人は、よく考えないようです。井戸は、深く掘れば掘るほど、水は枯れにくいものです。最近の日本勢は何をしたのでしょう。そして、何をするのでしょう。出世、利益ばかりを追い求め、結局、すべてを流しているように思います。
 わたしは、中国を理解するために、三国志、水滸伝から十八史略、近代中国史、春秋時代、戦国時代、英雄伝、孫子、孔子などを読みました。普通の中国人よりは、知識はあると思います。かれらの誇りとする人、書物などを読んで、共通の話題を持つことはビジネスに助かりました。かれらも日本を、日本のものを知ってくれるようになりました。これは、どの国と取引する場合も共通でしょう。
 日本人も再度、真の意味の秀才、英傑をめざして、日本を再興してほしいものです。先生のひとりひとりが、吉田松陰をめざして、愛情深く、生徒と接し、教育に取り組めば、維新のときのような英雄がキラ星のごとく、出現するでしょう。後世に“平成の吉田松陰”と呼ばれるひとが、ひとりでもふたりでも出てほしいものです。
 わたしたちの事務所は、小伝馬町にあります。吉田松陰が最期の時を迎えた終焉の地、小伝馬町牢屋敷があります。吉田松陰はここで命を落としました。その跡には、安っぽい看板があるのみです。この感性のなさには、悲しいばかりです。

2009年4月28日火曜日

洛陽の白馬寺

 龍門の石窟が思ったよりも早く見終えたので、白馬寺に向かいました。市内も戻る途中にあります。白馬寺は、後漢時代の68年の創建です。日本は、まだ弥生時代か、縄文時代の末期だったでしょう。大きな文化の差があったわけです。わたしは、白馬寺は、『西遊記』の 玄奘三蔵法師ゆかりの寺と錯覚しておりました。玄奘三蔵法師が天竺に向かう時に乗った白馬をつないだ寺と誤解していました。玄奘三蔵法師は、唐の時代の602年~664年の人物です。
 この寺は、中国に仏教が伝わった後、初めて建立された仏教寺院ということです。蔡愔と秦景の二人が、仏教経典を求めて西域に行き、白馬に経典を積んで洛陽に向かったことに由来します。いたるところに石で造られた馬の像があります。玄奘三蔵法師もこの故事を知っていたのでしょう。玄奘三蔵法師は、色白でたいそう美男子で秀才だったということですから、危険な天竺に行くのを時の皇帝などから反対されたことでしょう。かれは、長安(今の西安)から天竺に向かいました。
 白馬寺の入場料(拝観料)は、40元(約600円)。今の時期は、境内にボタンも咲いていました。
空海の銅像と碑もありました。それによりますと、空海は、804年5月12日に難波の港を出発して、8月10日に福州に漂着しました。そして、11月3日に福州を出発して、12月23日に長安に到着しました。7カ月以上の長旅です。806年3月まで西明寺で学び、灌頂名「遍照金剛」をいただきます。空海は、この白馬寺でも学んだようで、それを記念して銅像が建てられたそうです。かれは、806年に帰国していますので、1200年前の話です。
 ほかにこれといったものはない寺でした。建物の壁にエアコンの室外機が付けられているのが、少し違和感を覚えました。文化財に平気に傷をつける感じです。寺の境内に坊さんたちの洗濯機などが無造作におかれており、これにも違和感をお覚えました。わたしの頭が固いのでしょう。わたしのイメージは、坊さんの洗濯は、機械ではなく、手だろうということです。内モンゴルのチベット仏教の無量寺でも坊さんが、口で経を唱えながら、メールをしていました。今の坊さんは、何のために僧になっているのでしょう。
 ここも見るのにいくらも時間はかかりませんでした。静かな雰囲気のところもありました(写真)。

2009年4月27日月曜日

上海浦東空港の閑散

 先日、日曜日に上海浦東空港から成田に戻って来ました。14時頃です。ガラガラでした。やはり景気が悪いのでしょうか、中国の団体旅行客も少なく、景気がまだ立ち直っていないかと思いました。中国の株価、地価は随分と戻って来ました。しかし、まだまだ本格的な復調とは言えないのでしょうか。国内旅行にシフトし、海外旅行は減ったのかも分かりません。国内の飛行機は、常に満席に近い感じがします。日本人としては、よく中国国内の飛行機にも乗るのですが、それほど安くない航空運賃を払って、これだけの人がよく往来するものだと感心します。これに比べて、日本の国内線は、空席が目立つことがあります。高速道路を1000円にしたからでしょうか、土日は車で、家族で出かけるのでしょう。一方で、エコを言いながら、一方でガソリンを消費するこういった施策を打つのでしょう。少なくとも、胡錦濤、温家宝のお二人の方が、日本の政治家よりは、政治に熱心なように思います。国民の声に熱心に耳を傾けています。馬鹿笑いを見たことがありません。麻生首相は、またホテルのパブでの時間が増えたようです。
 上海浦東空港の閑散は、中国が内需に切り替えた証しかも分かりません。この時期、海外旅行をして、海外にお金を落とすよりも国内旅行で国内にお金を落としなさいという指導でしょう。中国は、輸出はもちろん大事ですが、内需にも相当、力を入れています。日本の政治家、官僚、経営者は、真剣に景気回復に取り組まねばなりません。再びGNPで世界に冠する国にしたいものです。借金ばかり増やさず、富を増やしてほしいものです。このままいくと日本は、破産します。

2009年4月26日日曜日

龍門の石窟でのできごと

 これは、やはり失敗談になるのでしょう。早朝、鄭州から車を飛ばして、龍門の石窟の駐車場に到着しました。すると、地元の人間らしき人が来て、「歩いて行くとだいぶ時間もかかるし、入場料も高い。正規の入場料は、120元(約1800円)。しかし、自分らの車で行けば、80元。どうだ」というので、運転手に聞くと、その車に乗っていった方が得だというので乗りました。正規の入り口とは、直角方向にどんどん山を登って行きます。登ったり、下ったりして、舗装された山道を行きますと、龍門の石窟の西山側の正規の入り口の反対側(奥)に到着しました。なるほど地元の人は、この奥から入れるのだと、感心しておりました。政府も地元の人に対して、こういう稼ぐ道を残してあげているのだと思っておりますと、入り口の方には歩いていかないのです。伊河にかかっている橋の方向に歩いて行きました。そして、橋を渡り終えて、対岸から龍門の石窟の西山側を見る形になりました。なるほど、ここから舟で渡すのかと思いました。どこまでも、お人よしの発想です。奉先寺の盧舎那仏も遠くに正面に見えます。この案内人が、「ここから見ると、全部、見れて80元だ」というのです。「馬鹿な、近くで見たい」と言いますと、「ちょっと待ってくれ」と言って、携帯をかけて、別の仲間に120元の入場券を持って来させました。結局、120元払った上に20元を案内料(チップ)として払いました。この案内人も悪い顔をしていないのです。田舎の人のいい農民の顔です。騙されたという気もしない手口でした。20元でいい勉強になりました。早起きは、3文の得かと思いましたら、20元の損になりました。しかし、あとで分かったのですが、正規の入り口までは、駐車場近くから電動自動車で10元ほどかかりましたから、まるまる損をしたわけではありませんでした。

2009年4月25日土曜日

龍門の石窟

 鄭州での打ち合わせが、午後からに変更になりましたので、6時に鄭州市内のホテルを出発して、洛陽市内にある龍門の石窟を見に行くことにしました。龍門の石窟は、敦煌の莫高窟、大同の雲崗石窟と並ぶ中国の三大石窟です。敦煌の莫高窟には、以前にリフレッシュ休暇をとって、見に行ったことがあります。龍門の石窟は、ガイドブックの地球の歩き方・中国に、“緑の多い伊河の畔に蜂の巣状に掘られた仏教芸術の宝庫”と以前に読んだことがありました。相当に期待して行きました。
 前日、鄭州への到着が遅く、寝たのが1時でした。5時に起きて、6時出発です。かなりハードでしたが、期待したゆえです。鄭州から、約2時間。運転手も昨夜、空港に迎えに来てくれた運転手なので、こちらが眠ると運転手も眠ってはいけないと思い、必死に起きておりました。駐車場に着くと、車は少なく、悠々と見ることができました。しかし、ここでハプニングがあったのですが、これは明日、記します。
 龍門の石窟は、黄河の支流の伊河の両岸の岩山に彫られています。黄河は水が乏しいのに、この伊河は、満々という感じで水があります。ほとんどの人が河の西側の西山石窟のみを見ます。写真は、奉先寺の盧舎那仏です。高さが17.14m、頭が4m、耳だけでも1.9mあります。東大寺の大仏(盧舎那仏)が高さ14.7mですから、かなり高いといえます。龍門の石窟は、北魏時代の493年から造営が開始され、675年に完工されたといわれています。東大寺の大仏が出来たのが、752年ですので、北魏形式の仏像の影響を受けているように思います。
 ガイドブックなどにもあまり書かれていないのですが、以前は小さいものを含めると、東山、西山全部で、10万体の仏像があったそうです。それが、文化大革命によって、破壊されました。写真の奉先寺の盧舎那仏などは、奇跡的に助かったといえます。完全に残っている仏像は、何体くらいでしょうか。多くが、無残にも頭部が破壊されています。文化大革命は、紅衛兵結成の1966年5月から四人組逮捕の1976年10月6日まで、約10年間続きました。龍門の石窟に限らず、多くの寺院の仏像、文化財が破壊されつくしました。日本の軍隊も何体かを日本に持ち帰ったらしいのですが、破壊していないだけ、まだましだと、中国人は、おおらかです。
 結局、西山の石窟を見るのには、2時間程度もかかりませんでした。対岸の東山側から石窟を見ますと、たしかに蜂の巣のようにも見えます。最初は、破壊されている仏像を見て、がっかりしましたが、時間が経つにつれて、それも薄れ、奉先寺の盧舎那仏のイメージが脳に残り、やはり見てよかったと思うようになって来ました。入場料120元(約1800円)が、腹が立ちますが、一度は見てもいいかなと思います。

2009年4月24日金曜日

オバマ大統領のプロンプター

 最近、麻生首相もオバマ大統領を真似てプロンプター(原稿表示装置)を使い始めたようです。原稿にルビを振ってあるのでしょうか、漢字の読み間違いがなくなりました。
ところで、オバマ大統領のプロンプターの使い過ぎが、アメリカでは、少し問題になっているようです。公的発言には、短い挨拶でもプロンプターを使うそうです。歴代大統領の中でも圧倒的に使用の依存度が高いということです。
 プロンプターは、通常、演壇の前の左右両側に設置される透明なガラス板で、演説の原稿が電子的に流れて行きます。演説する人は、左右の表示を順番に読みますが、テレビには映らないために一見、自然に発言しているように見えます。一方、演説者は、流れる原稿を読むことに追われ、聴衆を見ないという不自然さが起きます。
 オバマ大統領は、簡単な長官の指名にすらプロンプターを使っています。ブッシュ大統領は、主要な演説以外は、まず使いませんでした。他の大統領もプロンプターを使う頻度は、ずっと低かったようです。オバマ大統領のプロンプター依存には、「演説が不自然で人工的になり過ぎる」という批判があります。こういう批判があるなか、麻生首相はこれを使い始めましたが、結果はどうでしょう。やはり原稿に頼らず、演説する方が、聴衆には、伝えたい意が伝わるように思います。わたしは、原稿を用意しますと、ついついそれに頼りがちになり、話が面白くなくなります。

2009年4月23日木曜日

50年前(1959年)

 今年は、天皇・皇后がご結婚されて50年ですが、この年は、どんな年であったか、振り返ってみたいと思います。もちろん、この年の最大のイベントは、4月10日の皇太子明仁と正田美智子さんのご結婚でした。湧き立つ興奮を思い出します。まさにお二人のご成婚から日本の高度成長は始まったと言っても過言ではないかも分かりません。人口は、9300万人、実質成長率は、約9%で、経済規模は、現在のおよそ9分の1でした。
 この年のトピックを並べてみます。
2月16日:キューバ革命で、キューバの首相にカストロが就任。カストロ氏は、もう長くはないようですが、よく続いたものです。
2月17日:自民党の池田勇人(後の首相)が月給2倍論を表明。こういうことを言える政治家がいなくなりました。
3月:ダライラマ14世がインドに亡命。いまだにチベットに戻れていません。
4月10日:皇太子明仁と正田美智子さんのご結婚
5月26日:ミュンヘンで開催中の国際オリンピック委員会が、1964年の開催地に東京を決定した。
奇しくも50年後の今年、東京が再び立候補しています。日本復興の起爆剤になるかも分かりません。是非、成功してほしいものです。
8月21日:ハワイ、アメリカの50番目の州に昇格。
9月26日:伊勢湾台風  全国の被害は、死者・行方不明者5,098人、負傷者38,921人、被害家屋833,965戸。大被害をもたらしました。
12月:ミニスカートが日本上陸。イギリスのツイギーが来日して、一気にミニスカートが流行しました。男性には、目を楽しませてくれたものです。このときの方が、痴漢が少なかったように思います。少なくとも短いスカートの女子高生のスカートの中を覗こうとする人はいなかったように思います。
12月25日:ソニーが、オールトランジスタ式テレビを発表。 電機メーカー各社が、触発されて追いかけたものです。ソニーのいい時代です。
 また、会社創立では、日本ペプシコーラ、京都セラミック(現京セラ)、伊豆急行があります。物価は、手紙が10円、はがきが5円でした。今は、80円と50円ですので、8倍ないし10倍、値上がりしたことになります。
 そのほか、岩戸景気があり、あの国民年金制度が発足し、地下鉄丸の内線が全通しました。「カミナリ族」、「がめつい」、「タフガイ」、「トランジスタ・グラマー」といった言葉が流行しました。
山口百恵[歌手][(1月17日)、片平なぎさ[俳優](7月12日)が生まれ、高浜虚子[俳人](85歳、4月.8日)、永井荷風[作家](79歳、4月.30日)、 ジョン・F・ダレス(71歳、5月.24日)が亡くなり、朝日ジャーナル[朝日新聞社](3月15日)、週刊少年マガジン[講談社](3月17日)、週刊少年サンデー[小学館](3月17日)、週刊現代[講談社]、週刊文春[文芸春秋新社]が創刊されました。
放送では、1月10日:NHK東京教育テレビジョン局が開局。 2月1日:フジテレビが本放送を開始し、いよいよテレビ時代の到来です。ペリー・メイスン(フジテレビ、2月7日~68年3月27日)、スター千一夜(フジテレビ、3月1日~81年)、バラエティの番頭はんと丁稚どん(毎日放送、6月8日~60年4月17日) 、ポパイ(TBS)、ローハイド Rawhideドラマ 拳銃無宿(フジテレビ、12月6日~61年12月30日)が、始まっています。ベン・ハーがアカデミー賞を受賞しています。
 南国土佐を後にして(ペギー葉山)(5月発売)、古城(三橋美智也)(7月発売)などもこの年です。 黒い花びら(水原弘)[作詞:永六輔、作曲:中村八大](10月発売) 第1回(1959年度)レコード大賞 を受賞しました。
 プロ野球では、セ・リーグは巨人が優勝し、長嶋茂雄が新人王を獲得しました。日本シリーズは、パリーグの覇者は南海でしたが、4-0でストレート負けでした。
 大相撲は、栃若時代で、1月場所は、若乃花、3月場所は、栃錦、5月場所は、若乃花、7月場所は、栃錦、9月場所は、若乃花、11月場所は、若羽黒が優勝していますが、栃若が交代に優勝するというまさに栃若時代でした。ちなみにわたしは、若乃花のファンで父に連れられて見に行ったものです。
ついでに1950年代を振り返りますと、1951年サンフランシスコ講和条約、第1回紅白歌合戦、朝鮮休戦会議、1953年吉田首相の馬鹿野郎解散、1954年自衛隊発足、1955年神武景気、1956年日本が国連に加盟、1959年シンガポール独立とまさに明るくも激動の時代でした。みながダイナミックに動いていたように思います。
 あの時代を、もう一度という人も多いでしょう。これに近いのが、高校の同窓会で、わたしは福岡の修猷館高校の出身ですが、昨年の卒業45周年旅行を2泊3日で伊勢、吉野に行きましたが、90名もの同窓生が、集まりました。もう定年を迎えた人が多くなりましたが、まだ元気に働いている人も多く、元気をもらいます。
 天皇・皇后がご結婚されて50年のこの年に、再び日本が活力を取り戻し、このあと、50年は、さらなる発展をしたいものです。わたしは、残念ながら、50年後は見れないでしょうが、極東に輝く真珠のようなきれいで、世界の人が憧れる日本であってほしいものです。

2009年4月22日水曜日

民主党・岡田克也氏(2)

 量が多いので、2つに分けました。
 消費者金融業界の政治団体である「全国貸金業政治連盟」(全政連)から政治献金を受けていると日本共産党の機関紙「しんぶん赤旗」で伝えられたこともあります。
 「真面目」、「誠実」を売りにし、演説の内容が非常に細かく、政策の内容を丁寧に説明します。大下英治の著書によると、民主党の藤田幸久元衆議院議員が有権者に「小泉総理は生命保険のキャッチフレーズを提示したが、岡田代表は約款を読んでいる」と揶揄されたと言われています。
 支持者からの贈り物は一切受け取らず、直筆の礼状を添えて送り返していますが、贈り物として届いた伊勢エビを受け取らず腐らせてしまった、生花の贈り物も拒否して枯らしてしまった、という出来事もありました。
 無駄な道路を造らないという信念から、2002年、三重県で道路建設促進協議会の顧問就任を拒否しています。そのため、一部では「岡田が反対しているから伊勢大橋の架け替えが遅れている」、「北勢バイパスはなかなかできない」といった怨嗟の声が挙ったこともありました。
 「金大中前大統領が言われた未来志向のレールの上をうまく走っていないとすれば、主に日本側に問題があると思う」と 羅鍾一駐日大使との会談中に発言しています。発言の真意は、分かりません。また、ウリ党の当時議長の辛基南氏との会談中には、「日韓両国で共通の歴史教科書を持つ必要があるのではないか。議論の場を作るべきだ」とも述べています。日韓議員連盟に所属し、民主党日韓議員交流委員会顧問を務め、在日韓国人をはじめとする永住外国人住民の法的地位向上を推進する議員連盟会長にもなっています。このあたりが、岡田氏の心配な点です。非常に頑固で自説を曲げませんので、誤った方向、自国の国益を損なうようなことをしないかなどの不安があります。
 2004年6月11日の東シナ海ガス油田問題で中華人民共和国の武大偉大使との会談では、「微妙な問題は信頼関係を大事にしながら話し合うべきだ」と話すなど、外交は、悪く言えば、弱腰です。やや中国寄りの感があり、北京オリンピックを支援する議員の会副会長を務めました。
 2005年6月の衆議院予算委員会では、「A級戦犯の祀られた靖国に行くべきではない、私が総理ならば行きません」と発言して対立し、西村眞悟議員から「中国の代弁者をした奴が総理になれる資格が無い!!」と批判されました(なお本人は代表になる前の2000年に参拝、また同党幹事長時代には靖国神社系列の護国神社に参拝しました)。
 小沢氏に比べて、金銭には問題が少ないようですが、官僚出身であることが精神構造および判断構造の根っこにあり、政治改革、官僚改革など、明治時代から続いた悪弊を変えることが出来るか、疑問を持っています。多分、かれには出来ないでしょう。小沢氏も変わると宣言しましたが、岡田氏にもこの宣言が必要でしょう。とにかく、今の政治、官僚政治を変えてほしいものです。

2009年4月21日火曜日

民主党の岡田克也氏

 この記事は、現在、中国で書いておりますので、日本の新聞、テレビを見る時間がなく、ひょっとしますと、このブログは、意味をなしていないかも分かりません。
 民主党の小沢一郎を下ろそうという動きがあります。自民党寄りの発言の多い宮崎哲也氏や金美齢氏なども、この動きに火をつけようとしています。民主党内の反小沢の急先鋒は仙石由人氏、小宮山洋子氏、近藤洋介氏で、後ろで前原誠司氏、枝野幸男氏、菅直人氏らが、糸を引いている感じです。
 小沢氏に代わるべき人物として岡田克也氏の名前が挙がっています。宮崎哲也氏などは、消費税アップを公約に挙げて、唯一選挙に勝った党首であるとベタ褒めです。その選挙は、一議席、自民党よりも多かっただけですが、宮崎氏にかかると圧勝したかのような言い方です。しかし、先の郵政選挙で、小泉元首相と衆院選挙をやって、3分の2の議席をとられるという議会選挙史上、例のない選挙をした人物です。かれの兄は、イオングループの総帥です。岡田氏は、お金はあまり使わないようですし、お金にはきれいなようです。今、民主党副代表です。官僚(通商産業省)出身です。民主党代表(4代)も務めたことがあります。
 古くは、自民党で、派閥は、あの経世会に所属していました。1993年、宮沢内閣の改造内閣不信任案に賛成し、羽田、小沢に従って新生党に移り、新生党が新進党に合流したため、新進党入りしました。新進党の解党には強く反対しましたが、その後、国民の声、民政党を経て民主党の結成に参加しました。2002年の民主党代表選に立候補しましたが、対立候補の菅直人に敗れています。選挙には、必ずしも強いとは、いえません。
 2004年7月11日の参議院通常選挙では、自由民主党を1議席上回る50議席を獲得しました。2005年8月の郵政民営化問題を契機とする衆議院解散(郵政解散)では、自民党が分裂選挙となったことから、当初は「政権獲得の千載一遇のチャンス」などと言われましたが、小泉劇場の前に民主党は埋没し、9月11日の総選挙では公示前勢力を64議席下回る113議席に終わり大敗し、衆院の3分の2を自民党に占められました。岡田氏は9月12日に代表を引責辞任しました。
 2009年3月、小沢一郎代表の秘書が政治資金規正法で逮捕された件では、朝日新聞社が47都道府県の民主党地方幹部に行った調査においてポスト小沢の最有力候補として岡田氏が注目されていますが、岡田氏は外訪先のシンガポールで、「右往左往しないことが大事だ」と語り、鳩山由紀夫らと小沢一郎の代表続投を支持し、党内の引き締めを図っています。このあたりは、前原副代表などと違い、筋が通っていますし、大人の対応です。このあたりが押される所以かも分かりません。
2004年6月に通産官僚時代に無給ではあるものの届出もせずに岡田家の資産管理会社の取締役を務めていたことが明らかになりました。これは国家公務員法の兼職禁止規定違反となりますが、「国家公務員法を知らなかった」と釈明しました。しかし、「法学部出身のうえ、公務員研修で真っ先に教わる事項なのに国家公務員法を知らないはずは無い」という批判を受けました。なおこの件については発覚時には、すでに公訴時効が成立しています。
 在日韓国人をはじめとする永住外国人住民の法的地位向上を推進する議員連盟会長として、在日外国人に日本国での地方参政権を持たせることを主張しています。大阪に長くいたわたしは、反対です。これは、別に書くことがあるでしょう。
 中台問題では訪台や台湾当局者の会談の際に独立反対を明言しました。そのため台湾側から批判されました。金美齢氏もこのあたりがあり、岡田氏を推していません。また靖国問題でも中国などからの批判に対して説明不足を理由に当時の小泉首相に何度も参拝中止を要求しました。これに対して、小泉氏から「岡田代表は中国が反対しているから(靖国神社に)行くなといっているんですか、それとも岡田さんが反対だから行くなと言ってるんですか」と逆に真意を問われたこともありました。
続きは、明日にします。

2009年4月20日月曜日

首都圏私大生の仕送り額が過去最低

 東京地区私立大学教職員組合連合の調査で、昨春入学した自宅以外から通学している学生への仕送り額が9万5700円で、昭和61年の調査開始以来の最低だったことが分かりました。6月の仕送り額は、8年連続で減少しています。この間、家賃は月額6万円前後で推移しています。生活費は、仕送り額から、家賃を引いた金額になり、3万6000円でした。10年前の56%に落ち込んでいます。平成18年から4万円を割り込んでいます。携帯電話料金は、親が払っているのでしょうか。この金額では、奨学金やアルバイトなしでは、生活できません。
 自宅外通学の平均世帯年収(税込)は、915万9000円(前年比45万円減)でした。また、受験費用、初年度納付金などを含めた「入学の年にかかる費用」は、304万6781円で、年収の33.3%に及んでいます。住宅ローンが残っていると大変です。遅めに結婚した人、こどもを生んだのが遅かった人は、こどもが在学中に定年を迎える人もあり、定年後の仕送りや学費の納入に不安を抱えているようです。
 そういえば、焼き鳥屋や和民などの飲食店で働く大学生をよく見かけます。わたしたちの頃は、アルバイトといえば、家庭教師が主だったように思いますが、今はファーストフード店で働くのが、多いように見えます。ファーストフード店の発展に寄与しているのかも分かりませんが、学業の方は疎かになっているでしょう。中国では、ここに来て、大学希望者が減って来ています。大学を出てもいい就職先がない。それなら、大学進学をあきらめるか、海外の大学に行こうということです。日本もそうなるでしょう。私立大学の破産もあるでしょう。投資に失敗した大学も相当あるようです。先生も学生を集められるタレント先生ばかりが、もてはやされ、真面目な先生は疎んじられるのかもしれません。今後の大学教育は、どうあるべきなのかにまで踏み込んだ討議が必要でしょう。文科省も私立助成金を払っているだけではすまない時代がすぐそこに見えています。

2009年4月19日日曜日

楽天のTBS買収失敗

 楽天がTBSの買収に失敗(?)したようです。3月31日にTBSに対して保有するTBS株式の買い取りを請求しました。3年半にわたる攻防も楽天の完全撤退で幕を閉じるようです。楽天は経営統合などを求めてTBSを激しく攻めましたが、話し合いは平行線のまま推移しました。TBSは、昨年12月の株主総会で、特定の株主が33%以上の株式を取得できない「認定放送持ち株会社」への移行を決めました。これに反対した楽天は、3月末までに保有株の買い取りをTBSに請求できる権利を得ていました。
 楽天は、保有するTBSの発行済み株式19.83%(約3777万株)の買い取りを求め、TBSもこれに基本的に応ずる方針です。問題は、TBSの買い取り価格です。楽天は、約1100億円でTBS株を買収したが、現在の評価額は、約500億円。差損が約600億円もあります。楽天の12月期決算は、営業利益が470億円と過去最高でした。しかし、TBSの評価損などで、赤字に転落しています。
 もともと楽天の三木谷社長は、相手の株式を大量に取得すれば、こちらの言うことを聞かざるを得ないという村上ファンドやホリエモンと同じ発想でした。また、インターネットと放送の融合とか声高に言っていましたが、この3年半の攻防中に、これという提案もありませんでした。これは、ホリエモンも一緒です。
楽天は、2年前の株主総会で委任状争奪戦に敗れ、株を持ち続けても勝ち目はないにもかかわらず、決断が遅れ、この間にTBS株価は、1万円近くも下落しました。この面からも三木谷社長の責任は重いでしょう。株主からもTBSの買収に失敗していなかったら、配当ももっと多かったはずだと恨み節も聞こえて来ます。
 4月中に楽天とTBSの間で協議がまとまらなければ、裁判所の調停に委ねられるということですが、TBSも時価以上の価格で引き取ると、TBSの株主から株主訴訟などをされるでしょう。楽天にとっては、難しい交渉です。TBS側も楽天と提携しても本業に何にもプラスにならないと分かっていますので、冷めた交渉態度で臨みます。楽天が、あっさり引けば別ですが、長い交渉になるでしょう。

2009年4月18日土曜日

太陽光発電が普及すると大停電の恐れ

 政府は、太陽光発電容量を平成42年度(21年後)に現在の約40倍の5321万kWに拡大する目標だそうです。現在、運転中の原子力発電所53基分の計4793万kWを上回る規模になります。大量の太陽光発電を利用するには、通信・制御システムを組み込んだ電力網と蓄電施設を整備するだけでなく、発電量とともに工場やビル、家庭の電力使用量を増減させ、発電環境に適した供給体制を構築できる「スマートグリッド(賢い電力網)」と呼ばれる高度なシステムが必要となります。問題は、そのようなシステムが経済的に成り立つかどうかです。現在の火力発電、原子力発電と比肩できる程度にならないと、結局はユーザーに負担を強いることになります。太陽光発電の生産に参入するところ、生産規模を拡大するところが増えていますが、価格としてどこを狙うのかという視点の発表がありません。国の助成策に頼っていては、正常な産業発展は、ありえません。
 ここで、問題になっているのが、太陽光などの自然エネルギーによる電気が大量に電力網に組み込まれると、突然の天候の変化などで供給量が激減し、需給バランスが崩れ、通常の発電所がダウンしてします恐れがあるということです。経産省では、全国各地に200基の太陽光パネルを設置してデータを収集し、影響と対策を検討するとしています。
 しかし、これは真剣に考える必要はありません。今のような形状の太陽電池を屋根、屋上に敷くデザインは、どう見ても完成度が高いとは思えません。完成度の低いものは、大きな発展はしません。もうひとつブレークスルーが必要です。安藤忠男氏などの智慧を集めたらどうでしょう。これまでの太陽電池に携わっている人だけでは、革新的な発展はないと思います。
 いずれにしろ21年後のことを経産省の役人が、真剣に考えているとも、到底思えません。鉛筆を舐めただけでしょう。こういうのを、世間では、“とらぬ狸の皮算用”というようです。

2009年4月17日金曜日

着物を着て、桜の前での記念撮影

 3月27日の産経新聞によりますと、武漢大学構内の桜園で和服を着て記念撮影をしていた中国人女性2人が罵声を浴びせられたと書いていました。2人はすぐ立ち去ったということですが、
武漢大学の学生の一人は、「和服は日本特有の衣裳であり、見ていて不愉快に思った」と書いていました。
 武漢大学は2002年に、武大弁[2002]7号「関於桜花開放期間校園管理的通知」(桜が咲く期間における学校内の管理についてのお知らせ)を公布しています。そのお知らせの第二条には、桜が咲くときに、大学構内で、着物を着て、写真を撮ることが禁止されています。
 わたしは、展示会のときに中国の女子高校生・大学生に浴衣を着せて、説明員になってもらいましたが、非常に好評で、説明員の友達や両親が展示ブースに着て、一緒に撮影していました。北京、上海、大連、成都で行いましたが、地方における差異は感じませんでした。また、和服や浴衣に不愉快という言葉を吐く人もいませんでした。日本の着物や浴衣は、中国の人にとっても、きれいな衣裳として認められています。この記事を見て、在日の中国人は、はなから信用しませんでしたし、北京、西安、上海、無錫、シンセンに住む中国人にも聞きましたが、そういう話は一切聞きませんでした。
 武漢大学の学生は、少し異常なのかも分かりません。もしくは、戦争中に武漢で日本兵による暴力事件があったかも知れませんが、寡聞にして知りません。ただし、産経新聞は、中国に対して、親しく付き合おうという気がありませんので、この記事も少し割引いて見た方がいいかもしれません。中国とは、仲良く付き合いたいものです。中国のひとは、日本の製品、食べ物など非常に好きです。いい隣人になれると思います。

2009年4月16日木曜日

「外交の麻生」の腰砕け

 北朝鮮の長距離弾道ミサイル発射に対して、日本、アメリカは抗議の国連決議をとろうとしましたが、アメリカが、中国、ロシアのとる議長声明に妥協し、拘束力のない議長声明へと転換したために、決議採択を主張する日本は孤立した格好になりました。またしても北朝鮮ほかにやられた感じです。打ち上げが決まった時になぜ常任理事国と詰めていなかったのでしょう。不思議な官邸と外務省の動きです。
 麻生首相は、9日の日本記者クラブの会見では、「議長声明ではなく決議をきちんと出すべきだ」と断じていましたが、10日夕方の記者会見では、「拘束力がある新決議が望ましいが、きちんと国際社会のメッセージが伝わることが大事だ」と、大きくトーンダウンしています。
 また、タイのバタヤでの日中会談でも温家宝首相に迫ることが出来ず、安保理の結束や迅速な対応をより重視する考えを示したに過ぎません。今回の件で、海外では、まったく交渉能力がなく、相手にされていないことが、外務省とともに露呈しました。もともと麻生首相は、北朝鮮拉致家族に対しても冷たく、これまでも何らの手も打っていません。こちらがダメならこちらで譲歩させるといった強い迫り方も必要でしょう。麻生首相のこういった会見での異常ともいえるはしゃぎ過ぎの後の苦い結果に、こういう首相を持っていていいのか、疑問を禁じえません。

2009年4月15日水曜日

北ミサイルの発射の瞬間

 米商業衛星会社(Digital Globe/ゲッティ・イメージズ)が、7日、北朝鮮が5日に打ち上げた衛星写真を公開しました。写真は、ミサイル発射直後の5日午前11時32分に撮影したものです。長距離ミサイルの白い噴射の航跡がはっきり見てとれます。2日たって発表していますが、即時に見れたはずですので、こういった衛星の活用も日本の防衛にも考えた方が良さそうです。もちろん、自前で。これだけ、はっきり見れると、発射台近くをピンポイントで叩くことも可能でしょう。いろいろ手が打てるはずです。もっとも危ない国が北朝鮮で、ここに対して5兆円近い予算を使っているわけです。日本もミサイル、ならびに核爆弾を持つぞと、常任理事国を脅す必要があるかも分かりません。常任理事国以外にも、北朝鮮、イスラエル、イラン、パキスタン、インドが持っているという事実を日本も考える時期に来ている気がします。誰が日本を守ってくれるのでしょう。アメリカの高官が、アメリカにメリットがなければ、北朝鮮に対して、報復もしないといった話をしておりました。もちろん、公式発言ではないでしょうが、北から日本に核を打ちこまれた時にアメリカは、本当に守ってくれるのでしょうか。最近のアメリカの動きを見ていますと、心配なことばかりです。

2009年4月14日火曜日

中国の景況感

 わたしは、中国がもっとも早く、この不況から抜け出すと言っておりましたが、これが現実的になってきました。日本の景気は、麻生首相が、国債の大増刷でご機嫌なようですが、こういう人を一国の総理にしたことが、日本国の不幸です。中国の場合は、軍のバックのない胡錦濤、温家宝政権は、国民の支持なくして運営できないために必死に国の運営に取り組んでいます。農業についても、農民を豊かにするために三農政策をとっています。農民の収入も年々増えています。家電下郷(農村に家電を)、汽車下郷(農村に自動車を)などといった政策を打ち、中国の農村は確実に豊かになっています。中国の首脳には、どこかの首相のように高級ホテルのラウンジでカクテルを飲んでいる暇はありません。
 さて、中国の新車の販売台数がアメリカを抜き、世界最高となりました。3月の新車販売台数は前年同期比5%増の110万9800台で過去最高を記録しました。これは、小型車減税などの消費刺激策が効果をあげた結果で、3ヵ月連続でアメリカを上回り、世界首位になりました。3月は、決算の都合もあって、アメリカ、日本も伸びていますが、中国の伸び率は、その比ではありません。アメリカの3月の新車販売台数は、前年同月比36.8%減の85万7735台でした。
 中国の消費刺激策の一環として排気量1600cc以下の自動車の取得税を5%に半減しました。この結果、小型車を揃えている日産、現代などが好調でした。GMですら、前年同月比24.6%増の13万7004台でした。中国の2008年度の販売台数は前年比6.7%増の938万台で1ケタ成長にとどまりましたが、09年は年間1000万台を突破することは、確実です。仮に1台100万円としても10兆円の販売金額になります。
 日本のやり方は、定額給付金、高速道路の1000円などのように実効性の見えにくい消費刺激策です。高速道路もいくら走っても1000円は、結構ですが、ガソリン代が馬鹿になりません。ガソリン代で精一杯で、食事、土産などは倹約ということになりかねません。また、この差額も結局は、税金です、道路会社が、自主的に下げたわけではありません。あとで、消費税のアップで取り返されます。
 また、中国の景況感は、今年の1-3月期の企業景気指数は前期に比べて、1.4ポイント悪化の106.6でした。調査開始以来、最低の水準を更新しましたが、悪化幅は、前期の21.6ポイントよりも大幅によくなっています。
 また、発電量も3月は1867kWHと前年同月比0.7%減りましたが、1-2月の発電量は前年同期比3.7%減であったものが、減少幅は縮小しています。こちらの方からも、回復の兆しが見えます。
 残念ながら、日本は株価が少し上がったくらいで、まだ回復の兆しが見えません。求人倍率も低いままです。10年間で400万人の雇用を作り出すと言っていますが、誰も信用していないでしょう。10年後のことなど、鬼に笑われます。以前も土木建築業で働く人をIT業界へと声高に叫んでいましたが、こういうことが出来るはずもありません。この人が言うことは、信頼がおけるという政治家が出て来てほしいものです。なぜ政治家というのは、無能で役に立たない人が多いのでしょう。そのくせ、お金には一番汚い。そろそろ、こういう政治家とは、決別したいものです。

2009年4月13日月曜日

麻生首相の大判振る舞い、そのあとの消費税の大幅アップ

 麻生首相の大判振る舞いで、庶民の支持率のアップがあり、麻生首相は、えらくご機嫌です。定額交付金も麻生首相のポケットマネーから出たわけではありません。喜んでいますが、2兆円もの借金です。土日の高速道路の1000円で無制限に走れるというのも、あとで差額を国が道路会社に払うのです。これも借金です。何千億円になるか分かりません。土日を高速道路を使う人と使わない人では、不公平感が出て来ます。トラックは、対象外です。民主党の言うようにいっそう無料にすべきでしょう。赤字国債も初めて30兆円を超えるものです。選挙のためのバラマキです。すでに国の予算の半分は、国債の利子の支払いに当てられています。ゼロ金利といわれる今だからこそ救われていますが、金利が2%,3%上がると、日本は破産します。この莫大な国債がある限り、銀行利息は、低水準のままです。麻生首相には、だれもレクチャーしないのでしょう。経費を減らすための努力は一切していません。もう完全に忘れ去っています。あとに残された道は。消費税のアップしかありません。日本のように食料品にまで、消費税が課せられている国では、収入のない人は、飢え死に、あるいは自殺する以外にありません。自民、公明のやり方を冷静に見据える必要があります。
 このまま選挙に入り、自民、公明が勝つと、消費税は、間違いなく、10%になります。そして、数年後には、15%になるでしょう。

2009年4月12日日曜日

天皇、皇后両陛下 ご結婚50年

 この4月10日で、天皇、皇后両陛下は、ご結婚50周年です。庶民でいえば、金婚式です。心から、お祝を申し上げたいと思います。ご成婚の時は、天皇陛下は、皇太子で25歳、美智子妃殿下は、24歳でした。わたしは、中学生でしたが、美智子妃殿下の美しさに皇室に入られるのは、もったいないと不謹慎に思ったものです。アルバムや本が記念でたくさん出ていますが、これを見ても分かりますようにほんとにきれいでした。正田家に生まれ、美人に生まれ、頭もよく、性格もよく、何拍子もそろったひとでした。実家の正田家も慎ましく、けっして表に出られませんでした。それに比べると、という話になります。
 わたしが、切手を集めるようになったのも、ご成婚の記念切手がきっかけでした。同じような人が多いと思います。歳を重ねられても、ますます上品さがすばらしく、海外に出られてもその優しくて、上品なしぐさが、海外のひとたちの日本に対するイメージを変えたことと思います。
 わたしは、辛口の評価をするのですが、このご夫婦は、ほんとに素晴らしいと思います。皇室を崇める気になるのも、このお二人のおかげだと思います。ご一緒に長寿を保っていただきたいものです。わたしは、皇室に対する批判を聞いたり、見たりしますが、わたしは、特に右翼とかではありませんが、皇室は大事にしたいと思います。ただ皇太子夫妻には、納得がいかないところがあり、これが皇室を軽んずる、あるいは不要論に直結しないことを祈りたいものです。皇太子夫婦は、両陛下の生きざまを手本にして実行してほしいものです。天皇、皇后両陛下もこのふたりは、頭痛の種のようです。

2009年4月11日土曜日

イチローの胃潰瘍

 やはりイチロー(35)も人の子でした。かれが病気になるなど考えられませんでした。WBCで打てないとき、苦しみが滲み出ていました。かれでも打てないときは、これくらい苦しむのだと分かりました。すごいストレスだったことでしょう。ストレスは人間にとって最大の病気の源です。わたしも狭心症で心臓のバイパス手術を4本行いました。このときにロビーで同病の人と話をしましたが、酒とか、たばこで狭心症になった人は、ほとんどいませんでした。ほとんどの原因がストレスでした。それ以来、ストレスを感じないように生きて来ました。モットーは、“楽しく、人生を生きる”です。
 イチローも多分、胃の中にピロリ菌がいるでしょう。そして、過大なストレス、これまでも病気にならなかったのが、不思議なくらいです。大リーグ9年目で初めて15日間の故障者リスト入りしましたが、これもいい休養と思って、ゆっくり休んでほしいものです。いろいろの記録もかかっているので、1試合でも早く試合に出たいでしょうが、今は休むことです。そして、胃潰瘍もしっかり治さないと、選手生命にかかわってきます。わたしたちもかれの胃潰瘍を他山の石として、健康には気をつけていきたいものです。もっとも悪いのが、ストレスです。ストレスの多い時代ですが、自分に合ったストレス解消法を見つけ出して、胃潰瘍などにならないように気をつけてください。くれぐれも長期に入院などしなくていいように。

2009年4月10日金曜日

オバマ政権がコメの輸入を迫る

 3月31日、オバマ政権は発足後、初めての貿易障壁報告書を発表しました。日本にコメの最低輸入量の完全達成を求めています。日本は、WTO協定に基づいてコメの最低輸入量を設定していますが、カビが生えるという汚染米問題が発生したこともあって、日本での需要は減っています。また2007年度は世界の米は、需要が多く、コメの高騰が続き、約77トン(玄米ベース)の枠の中で70万トンの輸入でした。産経新聞などは、「77万トンの枠のうち約70万トンしか輸入しなかった」と書いていますが、米しか作っていないともいえる日本で目標の9割達成は、驚きに思います。しかし、非常に少ないという論評です。糊にしかならない輸入米を70万トンも買ってどうするのだろうと思うばかりです。
 オバマ政権が、いよいよ日本などに対して、厳しい要求を出し始めて来ました。牛肉についても輸入制限を撤廃するように申し入れて来ています。乳製品についても、高関税を引き下げるように申し入れて来ています。日本の農政族では、これらの圧力をかわせないでしょう。もう少し、諸外国に対しても、きちんとモノが言える、喧嘩もできる官僚を育ててほしいものです。自分らの天下り先のみを考える官僚では、日本の農政も非常に心配です。

2009年4月9日木曜日

金持ちの一人っ子政策違反(中国)

 北京市の人口・計画出産委員会の鄧行舟主任は、3月24日、テレビ局の取材に応じ、金持ちが一人っ子政策に違反した場合、その収入に合わせて社会扶養費(罰金)を課す方針を明らかにしました。
  北京市で計画出産(一人っ子政策)を緩和するか否かについて、鄧主任は「中国の人口は、多過ぎる。現行の政策を厳格に実施しても、毎年全国で800万 人から1000万人の人口が増加する。現在の中国の一番の問題は、人口が多過ぎることである。全国の計画出産政策に大きな調整はないだろう」と語りました。
 鄧主任によりますと、「計画出産は中国の基本国策であり、一人っ子政策の違反は、違法行為であるが、現在有名人や金持ちの違反が顕著なため、一般市民から強い批難の 声があがっている。関係部門では、有名人や金持ちに対して特別規定を設け、一般家庭よりもさらに高額の社会扶養費(罰金)を課す文書を今年中に制定したい」と考えています。社会扶養費(罰金)の徴収額については、前の年の収入が基準にされます。北京市では、その収入の推算方法を決め、収入の比率に合わせて社会扶養費(罰金)を徴収する予定です。
 現在、北京市における社会扶養費(罰金)の徴収基準は、北京市民の平均年収の3-8倍となっており、平均年収の増加に伴い、罰金額も上がっていきます。
 中央政府の11部と委員会が発表した文書では、「一人っ子政策に違反した党員幹部は、党紀・政紀によって処分し、各幹部や人民代表大会代表、政治協商会議委員に選出された者の違反行為は許されない」と明記しました。
 中国では、一人っ子政策といいながら、会社の経営者や一部の政府幹部には、二人のこどもを有している人を見かけます。いかにも、こどもが多いのが、ステータスのような感じです。さすがに3人、4人となるとなかなか見かけません。しかし、中国大使館の人たちに聞きますと、こどもを二人つくると、職場を辞めないといけないそうです。非常に厳しく律しています。
現在の一人っ子政策を続けてもなお、800万人~1000万人増えていくとすれば、国として看過できないことでしょう。フランスなどは、この一人っ子政策は、人道主義の精神に悖ると言って非難しますが、過去の食糧難を知っている多くの中国人からは、その話は出て来ません。これは、中国人が列に並ばないということにも通じています。
 中国では、以前は、食料は配給制でした。しかし、配給される食料は、人数分ありません。おとなしく並んでいたのでは、家でおなかを空かして待っている家族に食糧を持って帰れないのです。したがって、並ばずに横から入ってでも食糧を手にしようとします。中国も豊かになって来て、随分並ぶようになりました。隣国として、良くなったことを喜びたいと思います。“衣食足って、礼節を知る”を中国は、今、自ら示しているように思います。

2009年4月8日水曜日

森田健作の当選と民主党

 3月29日の千葉県知事選挙で、森田健作氏(59)が、圧倒的な大差で他の候補を破って当選しました。すると、産経新聞などは、森田健作氏の当選の文字よりもはるかに大きく、「『小沢降ろし』風再び」と掲載しています。森田健作1015978票、民主党、社民党、国民新党、日本新党が推薦した吉田平氏(49)が636991票、コメンテーターなどを務めて知名度のある白石真澄氏(50)が346002票で、圧倒的な大差でした。森田氏には、自民党、公明党が正式ではなく、有志が押したということでした。森田氏は、平成17年の前回の知事選に敗れてから、まさにどぶ板を遊説して回りました。年に400回以上、講演活動したそうです。白石氏などは、選挙戦は17日間しかなかったといっていますが、森田氏は、4年あったわけです。熱心な日頃の努力に加え、青春映画の主役のイメージもまだ残っており、吉田氏、白石氏よりも実際は10歳ほど年上であるにもかかわらず、若い感じでした。吉田氏は、野党4党の推薦で、安心しきっていた感があります。森田氏は、前回の選挙でも、堂本前知事に6000票の僅差で負けたのです。知名度的にもはるかに有利であったにもかかわらず、熱心な選挙活動です。17日間だけの選挙活動では勝てるはずがありません。勝敗は、森田氏が立候補した段階で決まっていたのです。これをどこまで縮められるかという選挙戦であったわけで、民主党の努力も足りなかったように思います。森田氏に負けたから、小沢代表は辞めねばといった論調には、非常に恣意的に感じます。人気のあるタレント候補に勝つには、大阪府知事選挙における橋下氏のように点数をつければ、勝てるはずの候補者だったでしょうが、非常に難しいことを証明しました。そして、今回の千葉県知事選でもあらためて、これを立証しました。吉田氏、白石氏と森田氏とどちらが県知事に向いているかは、現段階では判断できませんが、マニフェストに見る限りは、森田氏のマニフェストに危うさを感じます。しかし、選挙民の民度は、所詮この程度のものでしょう。
 森田氏を擁立できなかった時点で、民主党の負けです。森田氏が自民党公認でなかったことに喜ぶ以外にありません。
 堂本前知事が、8年間で6500億円もの負債を増やし、借金は、2兆5000億円に達しています。それでも、堂本氏は、多額の退職金をもらって、退職します。民間ではあり得ません。森田氏のマニフェストは、東京湾アクアラインの通行料の値下げと成田―羽田間のリニアーカーの建設です。まだまだ赤字が増えそうです。実際に赤字減らしをどうするのかについては、インタビューをされても答えられませんでした。大阪府の橋下知事などは、1年で借金を相当減らしました。さて、森田氏の千葉県がどうなるのか、不安と楽しみが交差します。

2009年4月7日火曜日

防衛費は増やすべきか

 北朝鮮のミサイル発射は、5日、2段目と思われるロケットが太平洋に落下しました。衛星が軌道に乗ったと北朝鮮は、発表しましたが、まだ確認されていません。
 4日には、防衛省の誤探知があり、これを世界に向け、発信したためにフランスなどからは、嘲笑をかいました。もう一歩で麻生首相が全世界に向けて、発表するところでしたから、ひどいものです。緊張感と仕事に精度がありません。
 5日の政府の発表については、評論家で拓殖大学教授の森本敏氏などは、政府の対応は完璧であったとヨイショの発言をしていました。今回の事件で、防衛省というのは、何が出来るのでしょうとつくづく考えさせられました。もし、今回のミサイルが核を積んでいたらどうなったのでしょう。イージス艦やPAC3など、高額の兵器やガメラと呼ばれる高性能の探知機を購入しても、本当に役に立つのか、分かりません。高額のオモチャを買い与えているだけではないでしょうか。
 この件で、予算が少ないという人たちが出て来ました。自民党の山崎拓氏などの防衛族も元気を出して来ています。21年度の防衛予算は、4兆7028億円が計上されようとしています。このうちの44%が人件・糧食費です。残りの多くが、兵器などの購入とされます。
 今回のことがあって、「防衛費を増やすべき」かに対して、テレビのアンケート結果では、賛成が66%、反対が34%で、ほぼダブルスコアで増やすべきが多いのです。こうしてみると、テレビを使うと世論操作など非常に簡単なことが分かります。防衛問題は、日本の防衛はどうあるべきかでしょう。今回のことで分かったのは、打たれたミサイルを撃ち落とせる確率は非常に低いことが分かりました。まず不可能です。鴻池官房副長官などは「ピストルの弾をピストルで撃ち落とすようなもの」と発言しています。となると、発射台にあるミサイルを破壊する以外にありません。日本は、長距離ミサイル、短距離ミサイルも保持すべきでしょう。あとは、イージス艦を増やすことです。迎撃用ミサイルはスピードの速い、追尾能力に優れたものを開発すべきでしょう。今のPAC3は、オモチャに過ぎません。守備半径が2~3kmでは、日本国中に何台設置すればいいのでしょう。これは、携帯電話の基地局の設置と同じ論理です。半径2~3kmで全国を網羅しようとすれば、いくら予算があっても足りません。防衛の考え方を根本から変えるべきです。今回の北朝鮮のテポドン2号発射では、いろいろのことを考えさせられました。幕末の頃の蒸気船来航と同様に考えるべきでしょうか。

2009年4月6日月曜日

高校野球・宮崎県の憂鬱

 第81回選抜高校野球は、長崎県の清峰高校が岩手県の花巻東に1対0で勝ち、優勝しました。花巻東の菊池投手は、岩手県初、東北初の優勝旗を持ち帰るべく、力投しましたが、相手の今村投手の方が一枚上手だったようです。あのレッドソックスの松坂は、45インニング投げて4失点43Kでしたが、今村投手は、44インニングで1失点47Kでした。記録的には、今村投手の方が、上回っています。二人とも夏が楽しみです。今回、優勝した清峰高校は県立高校です。他の県からの移籍もありません。他県からの移籍、転籍が多い高校野球界にあって、立派なものです。
 ところで、宮崎県の憂鬱です。長崎県の高校が優勝しましたので、九州勢で優勝していないのは、とうとう宮崎県のみになりました。結構、宮崎県の人は気にしているようです。東国原知事も長崎に先生たちを研修に行かせた方がいいのかも分かりません。私立高校であまり強いところもないようですので、県立高校に期待しないといけないでしょう。清峰高校の監督たちもサッカーで強い国見高校に県立高校でいい成績を残すための方法を勉強に行ったようです。そういえば、宮崎県は、最近、他のスポーツも芳しくないように思います。昔は、高校駅伝などは、強かったのですが。知事は、テレビに出ることばかりせずに、教育にも真剣に取り組んでほしいものです。

2009年4月5日日曜日

15のよい習慣:健康で人生を満喫するためのよい習慣

 もう100歳に近い日野原重明氏は、相変わらず元気です。100歳は軽くクリアしそうですし、ひょっとすると110歳もクリアされるかも分かりません。わたしも常々100歳まで生きたいと公言していますが、イメージに日野原氏の姿があります。
 今回、香港で健康を気にしている友人から、日野原氏が述べている15のよい習慣が送られてきました。
 1.愛することを心の習慣にする
 2.「よくなろう」という気持ちをもつ
 3.新しいことにチャレンジする
 4.集中力を鍛える
 5.目標となる人に学ぶ
 6.人の気持ちを感じる
 7.出会いを大切にする
 8.腹八分目より少なく食べる
 9.食事に神経質になり過ぎない
 10.なるべく歩く
 11.大勢でスポーツを楽しむ
 12.楽しみを見出す
 13.ストレスを調節する
 14.責任を自分の中に求める
 15.やみくもに習慣にとらわれない
 日野原氏は、もともと食が細いそうです。大食は、長生きできません。あとは、運動とストレスを残さないことでしょうか。わたしも100歳までは、まだまだ時間がありますが、健康で長生きしたいと思います。病気になると金はかかるは、時間はとられるは、痛い思いはするはで、いいことがありません。少しでも病気にかからぬように自制したいものですが、すでに糖尿病ですし、その他の病気も併発しそうですので、だましだまし、がんばらねばと思っています。頭も呆けるのもいやですし、100歳まで生きるのも大変です。せめて楽しく生きることを目指します。

2009年4月4日土曜日

英国女性がユーラシア大陸を馬で横断

 英国人女性のベッキー・サンプソンさん(25)が、1日、ロンドンを出発して日本に向かっています。愛馬のパーティ号と一緒にユーラシア大陸を横断し、日本への冒険の旅に出発しました。しかも一人です。欧州各国を通り、トルコ、イラン、ウズベキスタン、キルギス、中国などを通り、最終目的地の日本を目指します。1万5000キロにもなるそうです。シルクロードをたどるのが、旅のテーマの一つだそうで、中国のタクラマカン砂漠も通る予定です。中国では、西安から上海に入り、船で大阪に着き、シルクロードの終着点ともいわれる奈良も訪れます。そのあと、三重、愛知、静岡などを通り、東京に行きます。日本には、1年間滞在の予定です。希望をいうと、万里の長城をパーティ号と一緒に歩いてほしいものです。
計画には、3年かけて準備を進めてきたそうで、春や夏などの気候のいい季節に旅を続け、今年の冬は、トルコで英語を教えて旅費の一部を稼ぐそうです。移動中の夜は、テントで寝るということですが、相当に危ないところもあるように思います。日本には、2012年の夏に到着予定です。計画をもっと早めに立てて、平城遷都1300年に来られれば話題も大きくなったことでしょう。それにしても、奈良に来られれば、是非会いに行こうと思います。
 昔、わたしが小学5~6年生の頃に、朝日新聞の記者が、ロンドンでの駐在を終えて帰国するのにトヨタのクラウンでほぼ同じ行程を走ったように思います。その時の本の題名がたしか、『東京―ロンドン5万キロ』だったと思います。そのときは、不思議に思いませんでしたが、ほんとは1万5000キロだったのでしょう。このときは大人の男が二人でした。今の車であれば、それほど問題なく走れるでしょうが、当時の車は、性能が良くなく、騙し騙しの運転だったようです。それを、女性一人という勇気に感心します。沢木耕太郎が、ほぼ逆コースをバスで旅行して、「深夜特急」という何冊かの本をものにしましたが、ベッキーさんは、それ以上の旅行記が書けるでしょう。その本も楽しみです。成功を祈りたいものです。わたしには、ヨットでアメリカに渡るよりは、ベッキーさんの旅の方がロマンを感じます。

2009年4月3日金曜日

工夫が足りない家庭用太陽光発電の補助金制度

 太陽光発電普及拡大センターは、1日、今年1月に始まった家庭用太陽光発電の補助金の申請が、3月末までに1万9160件になったと発表しました。昨年のこの時期の販売件数が1万2500件でしたから、5割以上、上回っています。政府は家庭用太陽光発電の普及を促進するために、1月13日から発電能力1kWあたり7万円の補助金を出しています。だいたい一家庭で3kWは必要ですので、21万円以上になります。2009年度の補助も8万5000件分の予算を準備しています。4月からは、東京都も1kWあたり10万円の補助制度を開始します。その他の自治体も考えるようですから、2005年にピークを打った太陽光発電の新規導入件数もプラスに転じることは、確実でしょう。
 太陽光発電メーカーにとっては、“干天に慈雨”ということでしょうが、政府のやることには、一本筋が通っていません。わたしも海外の太陽光発電のコンサルタントをやりましたが、今や太陽電池は、装置メーカーから設備を買って入れると、すぐに製造できます。研究開発も何もいりません。研究開発をやっているところは、その分、コストアップになります。政府は、単に家庭に導入させればいいと思っている感じで、太陽光発電という産業をどう導いていくのか、基本となる姿勢が見えて来ません。太陽光発電メーカーを育てないといけませんし、その前にどういう方式を推奨するのかも明確にせねばなりません。薄膜タイプなのか、アモルファスタイプなのか。装置メーカーの育成はどうするのか。薄膜タイプの製造装置は、世界中にたくさんあります。今回の補助金も海外太陽光発電メーカーに“ごっつあんです”とおいしくいただかれそうです。是非、安易な補助金制度ではなく、日本の将来を見据えたお金の出し方、政策を考えてほしいものです。

2009年4月2日木曜日

定年後の住宅ローン残高

 総務省の家計調査(貯蓄・負債編、2008年7~9月期)によりますと、60歳以上の家庭の5%が1050万円以上の住宅ローンの残債があるそうです。同年代の住宅ローン保有世帯の割合にすると42%になります。60歳が多いということは、退職金で返済しているのでしょうか。
 当然といえば当然でしょうが、住宅・土地の借入金を抱える世帯の割合は40代が最も多く、49%。50代以降、徐々に減るものの60代で16%、70代で7%、このうち60代の43%、70代の40%が1050万円以上の残債を持っているそうです。これでいくと80歳代でも残債があるようです。これでは、大変ですね。こういう統計は、新聞も小さくしか、書きません。これらは、死んだときの生命保険で返済するのでしょうか。少し、寂しい気がします。いつまでも仕事があればいいのでしょうが、なくなって、年金と貯金の食いつぶしに頼ってその上、住宅ローンの支払いがあるでは、明るい未来はありません。健康保険や税金なども高くなりそうです。やはり、働けるうちは、働きましょう。是非、そういう社会を作っていきたいものです。

2009年4月1日水曜日

カリフォルニアの未曽有の財政危機

 カリフォルニアは失業率が10%を超え、民間企業の労働者にとどまらず、教職員にまでリストラの嵐が吹き荒れているようです。カリフォルニア州の教育当局は、2万6000人におよぶ公立学校の教職員に「ピンクスリップ」と呼ばれる解雇予告を手渡しました。現場は大騒ぎのようです。3月13日の金曜日には、抗議のためにピンク色の服を着て来るように学校側がこどもたちに呼びかけました。このまま、解雇が実施されると、1クラス現在20人程度ですが、今後は35人程度までに増やさざるを得ないそうです。
 同州は未曽有の財政危機で州の小中学校は、来年度は全体で80億ドル(約7800億円)以上の削減が必要なようです。教育現場の唯一の希望は、オバマ政権による景気対策のための交付金だそうです。しかし、交付金は1回きりですので、州の財政改善が必要です。収入を増やすことを考えねばなりませんが、産業は急に育成できません。サンノゼなどベンチャーの華があるカリフォルニアでも、この始末です。
 同州の知事は、かのシュワルツネイガー氏です。アクションスターも映画のようにはバッタバッタと問題を解決できないようです。日本では、教職員の解雇騒ぎになっていませんが、今後、どうなるのでしょう。超低成長でもいいから、持続的な経済運営が必要です。今回のアメリカのAIGやリーマンなどのやり方は、自分の在職中にあとの分の利益も勘定して一時にどっさり金を稼ごうとしているわけですから、もともと問題のあるやり方です。こうして見て来ると、日本の従来の経済運営は正解だったのではないでしょうか。派遣社員などという職業は、不安定であり、持続的な成長には、馴染みません。政治家も自らの在職中のことしか考えていません。将来の日本の成長戦略も描けず、単に選挙がうまいだけの人は、こに機会にただの人になってもらいましょう。