2009年12月28日月曜日

張春江中国移動書記兼副董箏長が取り調べ

 26日の香港報道についで新華社も張春江中国移動書記兼副董箏長が重大な規律違反容疑で、取り調べを受けていることを伝えました。中国共産党中央規律検査委員会が、中国国内最大手の通信キャリアである中国移動通信集団の張春江副総裁(51)を取り調べていることを明らかにしました。
 具体的な容疑は、まだ分かりません。今や、中国移動は世界最大の通信キャリアで、張氏は同社の共産党組織の書記を兼任。すなわち、No.1ということです。会社の地位は、総裁兼董事長の王建宙の方が上ですが、組織としては、張氏の方が上です。張氏は、現在は国政助言機関、全国政治協商会議の委員も務めています。張氏は、中国移動に移る前は、同じく中国通信キャリアの中国網通の董事長でした。それ以前は、信息産業部の副部長(副大臣)を務め、呉基伝部長のあとは、張氏と呼ばれたこともありました。若くして副部長になったこともあり、日本の通信機器メーカーの人の中にもよく知られていますし、知人も多いようです。今回の容疑は、中国移動に移ってからは、間がないためにそれ以前のことと推測されています。
 もし日本のメーカーの人たちの中には、彼と関係があったのは、相当前の話だから、大丈夫と思っておられる方もいらっしゃるかも分かりませんが、これは禁物です。法律には、時効はあっても、中国共産党には時効はないのです。
 これらの汚職の調査は、一連の汚職調査から出て来たものかも分かりません。胡錦濤主席、温家宝首相は、汚職の根絶を目指しています。これには、江沢民派も関係ありません。張氏は、江沢民派と目されています。
 日本の企業も、これらの汚職に絡まぬように心してほしいものです。

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