2009年12月1日火曜日

槙原敬之氏と松本零士氏の裁判

 松本零士氏が漫画「銀河鉄道999」のせりふを槙原敬之氏が自分の歌詞に盗用したということで、マスコミなどに訴えました。裁判所ではありません。テレビに出て、槙原氏の不誠実さを話しました。そうすると槙原氏は、「名誉棄損」ということで、逆に裁判所に訴えました。一審は槙原氏が勝ったようで、賠償金を槙原氏に払うように松本氏に命じました。松本氏は高裁に上告したことでしょう。そして、11月26日に知財高裁で和解が成立しました。
 わたしには、松本氏の言い分の方が通っているように思いましたが、槙原氏が盗作したと誹謗したことが、拙かったようです。マスコミなどに言わずに最初から裁判にかければ、分が良かったように思うのですが、誹謗したために名誉棄損となりました。
 そして、今回の和解の条件は、
① 松本氏が槙原氏に謝ること
② 槙原氏の歌詞に異議を述べない
③ 双方に損害賠償などを求めない、ということです。大人の解決かも知れません。
 通常、民事の場合、一審で負けると二審では、勝てません。今回は、裁判所が和解条件を出してくれたために松本氏も助かったということでしょう。
今回の教訓は、著作権などで、自分に有利だと思っても、けっしてマスコミなどに言わないことです。勝てると思ったら、相手を裁判所に訴えることです。負けるとか、面倒だと思ったら、本人にのみ注意することでしょう。松本氏もいい勉強になったはずです。けっして感情的にならないことです。順番を間違えると、えらい損です。

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