2009年11月30日月曜日

前原国交大臣の手腕

 民主党の発足直後は、八ケ場ダムの工事中止、他の多くのダムも見直しを指示しました。これは、直接利害関係のない人には、好感を持たれたと思います。わたしも同感でした。ところが、早急に結論を出すと言いながら、いまだに目処も立っていないように思います。彼には、民主党代表時代の永田議員の偽メール事件で、はったりをかました時の姿が、よみがえります。結局は、どういう結論にするのでしょうか。
 次が、JALの再建問題です。JALは、昔は、たしかに国策航空会社でしたから、国の支配権が及んだことでしょうが、今は完全な民間航空会社です。国への資金援助の要請がなければ、まったく支配権はありません。先に述べた企業年金の削減など、国のいうことを聞くこともありません。しかし、JALが金融機関との交渉で新たな資金融資が得られなくなったために国への要請をしました。そして、前原相はJAL再生タスクフォースに委嘱状を手渡して、1カ月後の10月29日に調査報告書を受け取りました。しかし、大臣室の金庫に入れたままです。そして、このタスクフォースは、貧苦のJALに対して10憶円の請求書を送りつけたということです。
 前原国交相は、1月までに資産査定を行うように企業再生機構に依頼しています。緊急を要するJALの再生に4カ月の様子を見る処置をとっています。ビジネス界ではありえない鈍臭さです。人間の能力、力は、土壇場で発揮されます。まだ、前原相の手腕の結論を出すのは早いのでしょうが、どうやら鳩山首相も謝った任命を行ったように思います。前原相の性格からして、馬渕澄夫、辻本晴美両副大臣の進言には、耳を貸さないのではないでしょうか。
 大臣の手腕、見識が大事な時期です。足りないところは、他から知恵を借りるのは、いいのでしょうが、くれぐれも先のJAL再生タスクフォースのメンバーのような人たちには、聞かないでほしいものです。

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