2009年10月7日水曜日

中秋の名月

 今年は、10月3日でした。中国では、「月餅」というお菓子を知人や親戚、取引先に配る風習があります。この時期、中国の客先などを訪問した場合は、土産に「月餅」を土産に持っていきます。
 ところが、コニカミノルタホールデイングズの調査で怖ろしいことが分かりました。同社が、9月10日~11日に埼玉、千葉、東京、神奈川に住む成人男女にアンケートをとったところ、「中秋の名月」という言葉について、全体の10.5%が「聞いたことがない」との回答でした。しかし、20代は、21.1%、30代でも10.9%、40代では、さすがに5.4%、50代では、4.6%に減っていますが、20代では5人に1人が知らないということです。
 奈良では、猿沢の池で采女祭りが行われました。これは、帝の寵愛がなくなったことを果無んだ采女(女官)が、中秋の名月の日に入水自殺した伝承に基づき、采女の霊を慰めるものです。采女が乗った2艘の船が、池の中をそれぞれ優雅に回遊しました。京都でも同様の催しがあるところも多く、唐招提寺では、金堂の三尊像の夜間拝観などがあったり、観月会などが、寺で行われるところも多くあります。この調査を関西で行うと、まったく違ったアンケート結果になったと思いますが、それにしても、関東は、雅の心に欠ける人が多いようです。日本の首都に住む人も生活に追われるだけでなく、昔からの習わしは、大事にしたいと思います。この点、中国の方が、大事にするのかも分かりません。

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