2009年9月6日日曜日

ウイルコム社長が交代

 簡易携帯電話のPHS事業者であるウイルコムの社長が交代しました。現社長の喜久川政樹氏(46)は副会長に退き、ソニー出身の久保田幸雄氏(59)が新社長に就任します。26日の臨時株主総会および取締役会で正式決定します。ウイルコムの出資構成は、出資者がカーライル6割、京セラ3割、KDDIが1割だったはずです。カーライルは、もっと早く上場させて、大きな利益をあげて、逃げる予定だったでしょうが、うまく進んでいません。久保田氏の社長就任は、カーライルの意向でしょうが、果たして、これはうまくいくでしょうか。10月から次世代PHSの「XGP」のサービスを本格開始する予定ですので、体制を強化したいわけでしょう。カーライルが送り込んで来た人なので、相当の人物でしょうが、以前と比べて、PHSを取り巻く環境は、大きく変わっています。5000万人いる中国のPHSユーザーも毎月100万人以上が減っています。そして、2011年末には、電波を出すことは許されません。わたしは、もっと早い段階に手を打つことを勧めたのですが、あいにく聞いてくれずに今日に至りました。ウイルコムは、総務省から周波数をもらったので、これを資産に資金を集めるつもりでしょうが、一般ユーザーは現状に満足しています。非常に難しい展開が予測されます。どこかのファンドが、投資するのでしょうが、山師的な発想をする人以外は、難しいでしょう。総務省もバカな投資をさせるものです。うまくいけば、自分らが天下りするつもりでしょうが、そうはドジョウはいないでしょう。

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