2009年9月4日金曜日

自民党の派閥崩壊

 今回の衆院選挙で、自民、公明は大敗の結果、自民党の派閥の領袖にとっては、おぞましい現実が突きつけられました。自民党は、解散前には、303議席があったものが、119議席までに劇的に減りました。細川、羽田政権が出来たときも自民党は、政権を9カ月譲りましたが、第1党でした。それが、今回は第2党に転落し、政権も譲りました。しばらくは政権奪取の夢はありません。公明党も31議席を21議席に減らしました。小選挙区では、全敗でした。
 ところで、この惨敗のおかげで、衆院の派閥構成が大幅に変わりました。衆院では、古賀派が50人から25人で第1派閥になりました。次が、町村派で62人から23人、山崎派は34人から16人、津島派は45人から13人、伊吹派は19人から8人、麻生派は16人から8人、二階派に至っては13人から派閥の長の二階氏のみとなりました。
 町村派は、参議員を入れると50人でやはり第1派閥です。津島派は、36人ですが、派閥の長の津島氏が落選しています。古賀派は34人で、この3派が20人以上の推薦人を確保しているという状態です。山崎派は19人。さらに山崎氏自身が落選しています。もっとも早い選挙が来年の参議院の選挙ですが、それまで山崎派はどうするのでしょうか。やくざのようにどこかの派閥に預かってもらうのでしょうか。伊吹派も15人で推薦人すら確保出来ていません。今後どうなるのでしょう。以前に細川政権が出来た時も自民党を離れた人がいました。今回の負け方は、当時よりもはるかにひどく、今回の選挙で借金も相当作ったでしょうから、これらの返済を考えると、いい機会を見つけて、民主党に移る方が得と考える人が出てくるでしょう。風見鶏の小池百合子氏も、すり寄ってゆくでしょうが、小沢氏のことをボロボロに言っていましたので、難しいでしょう。今頃、“口は災いの元”と思っているでしょう。今後、どう動くか楽しみです。経団連会長の御手洗氏などは、選挙結果が出た後も“自民党に今後も期待する”旨のコメントを出していましたが、かなりKYな人のようです。

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