2009年9月1日火曜日

衆院選挙

 念願であった政権交代が実現しました。この選挙結果を見ますと、これまでいかに自民党の各議員が選挙区をおろそかにし、国民への視線がなかったかが分かります。選挙前に急に訴えても国民は騙されません。小泉劇場で、国民の多くは騙されました。郵便局の解体で、国民生活はよくなると信じていましたが、結果は、みんなが知るとおりです。地方の農業は、疲弊し、町にも失業者が増え、年間収入200万円以下の労働者が多くを数えました。是非、これらの問題には、真剣に取り組んでいただき、来年の参院選挙でも大勝してほしいものです。
 ところで、わたしが注目した選挙区の勝敗を調べてみます。
① 北海道12区 武部勤(自民)と松木謙公(民主)。予想どおりに松木氏の勝ち。武部氏は、比例で復活当選です。11区の中川昭一氏は、比例での復活もありませんでした。
② 岩手4区 小沢一郎(民主)と高橋嘉信(自民)。これも予想どおりに小沢氏の圧勝でした。
③ 福島2区 根本匠(自民)と太田和美(民主)。これも、予想どおりに太田氏の勝ち。
④ 東京5区 佐藤ゆかり(自民)と手塚仁雄(民主)。これも、予想どおりに手塚氏の勝ち。佐藤ゆかり氏は、比例での復活当選もありませんでした。
⑤ 東京10区 小池百合子(自民)と江端貴子(民主)。これは、江端氏の勝ちで、予想が、はずれました。小池氏は、比例での復活当選です。
⑥ 東京11区 有田芳生(日本)と下村博文(自民)。これは、予想どおりに下村氏(自民)が勝ちました。有田氏は、比例での復活当選もありませんでした。
⑦ 東京12区 太田昭宏(公明)と青木愛(民主)。これは、予想外に青木氏が勝ちました。予想のところで、「投票率が70%近くにならないと難しいでしょう」と書きましたが、69%の投票率が青木氏の追い風になりました。太田氏は、比例に登録していませんので、これで議員を辞めねばなりません。まさか負けるとは、思っていなかったのでしょうが、意外な潔さを見た感じです。
⑧ 神奈川11区 小泉進次郎(自民)と横粂勝仁(民主)。予想どおり小泉氏の勝利でした。
⑨ 静岡7区 片山さつき(自民)、城内実(無所属)、斉木武志(民主)。予想がはずれて城内氏が勝利しました。かれの落選してからの行動を知っていますので、できれば日本のためにも勝ってほしいと思っていましたが、神は、よくそういう人に不幸を与えますので、勝てないかもと思っていましたら、静岡の選挙民は、城内氏の日常の活動をよく見ていてくれたようです。かれは、浪人中、後援者からのわずかな支援で食いつないで来たのです。心から、おめでとうと言いたいと思います。
⑩ 石川2区 森喜朗(自民)と田中美絵子(民主)。予想どおりに辛うじて森氏がかわしましたがまさに僅差でした。
⑪ 愛知9区 海部俊樹(自民)と岡本充功(民主)。予想どおりに岡本氏が圧勝しました。海部氏は、引退するそうです。
⑫ 京都5区 谷垣禎一(自民)と小原舞(民主)。予想どおりに谷垣氏が、勝ちましたが、7千票差までに詰められました。谷垣氏にとっては、初めての経験でしょう。小原氏は、比例で復活当選です。変わり種の経歴が生かされることを願います。将来は、小池百合子氏のような防衛に門外漢の人が、防衛大臣になるよりは、小原氏のような経験のある人がなる方がいいでしょう。
⑬ 兵庫8区 冬柴鉄三(公明)と田中康夫(日本)。田中氏の勝利を願っていましたが、公明党、創価学会が死に物狂いでかかってくるだろうから、無理だろうと思っていましたら、予想がはずれて、田中氏が勝ちました。冬柴氏も比例に登録していないので、これで議員を辞めなければなりませんが、もともと高齢です。この選挙区は、今回の選挙の象徴のようでした。
⑭ 愛媛1区 塩崎恭久(自民)と永江孝子(民主)。予想どおりに塩崎氏が勝ちましたが、永江氏が、3千票差まで追い上げました。この選挙区は、自民党が一度も負けたことがなかった選挙区で、公明党の組織票5万票が流れたという中ですから、地元放送局の昼の顔は強かったと言えます。永江氏はよくやったと思います。ふたりのこどもが、母の選挙を応援している姿には感動しました。永江氏は、比例で復活当選ですから、これからもテレビなどで見ることがあるでしょう。
⑮ 福岡2区 山崎拓(自民)と稲富修二(民主)。予想どおりに稲富氏が勝ちました。稲富氏は見た感じは、あまりよくありませんので、風の勢いで稲富氏に投票した人が多かったのでしょう。山崎氏は、比例による復活当選もありません。
⑯ 福岡7区 古賀誠(自民)と野田国義(民主)。予想どおりに古賀氏が勝ちました。もっと、接戦になるだろうと思っていましたら、2万4千票の差をつけられました。野田氏も比例で復活当選です。
⑰ 長崎2区 久間章生(自民)と福田衣里子(民主)。これも予想どおりに福田氏の勝ちでした。久間氏は、比例での復活当選もありませんでした。
 結局、予想は、13勝4敗でした。勝率は、.764でしたので、まずまずでしょう。
 ところで、民主党を離党した浅尾慶一郎氏は、神奈川4区の小選挙区では、負けましたが、“みんなの党”で、比例で復活当選しました。先のブログでも書きましたが、神奈川県でもっとも総理に近い人と個人的に思っていますが、小才のある人に限って、先を急ぐのをあせって遠回りをします。今後も注目したいと思います。国民新党や社民党よりも“みんなの党”は、注目に値します。

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