2009年6月12日金曜日

GMからハマーの買収話その後

 やはり、中国では、「ハマー」の買収について、議論が噴出しています。まず買収を申し出ている四川騰中重工機械の会社の規模が、資本金3億元(約45億円)と小さく、この買収に耐えられるか疑問視されています。上海の新聞である東方早報は、ハマー買収を中国の商務省が認めないと大きく報じています。燃費の悪い大型SUV車は、中国の進める省エネ政策に逆行している、商業的な価値もないとこの買収劇を一蹴しています。新華社は、「蛇が象を呑み込むようなもの」で、消化不良になると書いています。また、南方都市報は、「ハマーは滅亡する運命の恐竜」とこれも冷めた見方です。いずれも、この買収を褒めている記事はなく、どちらかといえば酷評ばかりです。この買収は、誰が考えても無理な感じがします。よほどの天才経営者が必要でしょう。もしくは、ジャッキー・チエーンのような人に共同経営者になってもらって、映画でどんどん使ってもらうかです。それにしても四川騰中重工機械もたいしたものです。どこで、このニュースを拾ったのでしょう。そして、GMに売らせる気にさせたのでしょう。中国人の情報網に感心します。いずれにしろ、どうなるのか、楽しみです。

0 件のコメント: